キョロちゃんランド(ゲーム)のネタバレ解説・考察まとめ

『キョロちゃんランド』とは、1992年にヒロから発売されたアクションゲームである。同年10月にゲームボーイ版、12月にファミリーコンピュータ版が登場した。「チョコボール」のマスコット、キョロちゃんを主役に据えたゲームだが、海外作品『Castelian』のキャラを差し替えた移植作である。可愛らしい外見に反し、BGMの欠如や淀んだ色彩が漂わせる不気味な世界観と、初見殺しの罠が頻発する過酷な難易度が特徴。その特異な経緯と流通量の少なさから、希少なプレミアソフトとして知られている。

本作は、元のゲームである『Castelian』から難易度調整が一切なされておらず、マスコットキャラクターのタイアップ作品としては異常に高い難易度となっている。まずは、操作性が悪く、キョロちゃんの動きがガクガクとしており、ジャンプのタイミングも非常にシビアである。
また、1面開始直後から「見えない落とし穴」が配置されているなど、初見殺しの要素が強い。敵に対してはチョコボールで攻撃はできるものの、倒せる敵はわずか1種類のみであり、他の敵は避けるしかない。さらに、ランダムで出現する無敵の敵は、出現位置によっては回避が不可能であり、運要素によって死亡が確定する場合がある。

欠陥に近いサウンド仕様

ステージ攻略中のBGMは初期設定でオフになっており、足音や敵の出現音といったSEのみが流れる仕様が不気味さを助長している。オプションでBGMをオンにすることも可能だが、今度は逆に攻略に不可欠なSEがすべて消滅してしまう。(敵に攻撃が当たったのかどうかわからなくなる)
この「BGMかSEのどちらかしか流せない」という極端な仕様は、ゲームの快適性と難易度の両面に悪影響を及ぼしている。

『キョロちゃんランド』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

塔を登りきった後に見えるのはキョロちゃんの不気味な正面顔

本作はひたすら塔を登るゲームだが、まずタイトル画面からステージが始まる前の効果音がドッキリでしかない。
難易度も鬼畜で、なぜこれがキョロちゃんのゲームなのか謎である。そして見事、塔を登りきった後はキョロちゃんの貴重な正面を向いた姿を拝むことが出来るのだが、それが非常に怖い。

本来はキョロちゃんのゲームではなく「Castelian」というソフトが元ネタ

『キョロちゃんランド』には、そのベースとなった作品が存在する。元来はNES(Nintendo Entertainment System)、すなわち海外仕様のファミリーコンピュータ向けに発売された『Castelian(キャッスリアン)』というソフトウェアがその正体である。

NESとは、任天堂が北米および欧州市場で展開していた家庭用ゲーム機であり、日本のファミリーコンピュータと互換性はあるものの、カセットの形状が大きく異なる。そのため、NES用ソフトを日本国内の本体で起動させるには、専用の変換アダプターを介する必要がある。
このNES版『Castelian』こそが、後にキャラクターを差し替えられて発売されることとなる本作の元ネタだ。

当初、『Castelian』はそのままの形態で日本国内への移植および発売が予定されていた。しかし、当時の市場性や訴求力を考慮した結果、日本での展開にあたって「キョロちゃん」という有名なマスコットキャラクターとのタイアップが行われるという、異例の事態へと発展したのだ

動画を見るとわかる通り、タイトルとキャラクター以外は『キョロちゃんランド』と全く一緒。
しかしこのキャラクターも、豚なのか、モンスター的な何かなのか、なんとも言えない姿である。

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