『センチメンタルグラフティ』とは、1998年にNECインターチャネルより発売されたセガサターン向けの恋愛シミュレーションゲーム、およびゲームを含む一連のメディアミックス作品。高校3年になる春休み。中学卒業まで何度も転校を繰り返した主人公の元に、「あなたに会いたい」と書かれた手紙が届く。差出人不明の手紙の送り主を探すため、主人公は全国各地を回り、思い出に残る12人の少女と再会する。
『センチメンタルジャーニー』は、同作の設定をもとにした1998年のアニメ作品である。
『センチメンタルグラフティ』『センチメンタルジャーニー』の概要
『センチメンタルグラフティ』とは、1998年1月22日にNECインターチャネルより発売されたセガサターン向けの恋愛シミュレーションゲーム、およびゲームを含む一連のメディアミックス作品である。略称は「センチ」、「セングラ」。1998年10月30日にはWindows版、2001年3月29日にはPlayStation版が発売されており、2010年2月10日からガンホー・オンライン・エンターテイメントがゲームアーカイブスで配信している。
高校3年になる春休み。中学卒業まで何度も転校を繰り返した主人公の元に、「あなたに会いたい」と書かれた手紙が届く。差出人不明の手紙の送り主を探すため、主人公は全国各地を回り、思い出に残る12人の少女と再会する。
また、『センチメンタルジャーニー』は同作の設定をもとにし、1998年4月9日から同年7月2日にかけて放送されたアニメ作品である。アニメは『センチメンタルグラフティ』の主人公と再会する1年前の各ヒロインの姿を描くオムニバス形式のストーリーとなっており、主人公は思い出の中でのみの登場となっている。そのため、アニメでの主人公はゲーム版主人公の少年ではなく各ヒロインという珍しい作品となっている。
『センチメンタルグラフティ』のあらすじ・ストーリー
思い出に残る少女たちとの再会
高校3年になる春休み。中学卒業まで幾度となく転校を繰り返した主人公の元に、「あなたに会いたい」と書かれた差出人不明の手紙が届いた。主人公は手紙の送り主を探すため、北海道から九州までの全国12都市を回り、思い出に残る12人の少女と再会することになる。
主人公は、1年間の間に平日の学業とアルバイトをこなしながら全国12都市を回り、ヒロインと各都市の名所を巡り、さまざまな思い出を作っていく。
『センチメンタルグラフティ』のゲームシステム
基本的な流れ
主人公は1年間の間、平日の学業とアルバイトをこなしながら、ヒロインが暮らす北海道から九州までの全国12都市を回ってヒロインとのイベントを発生させていく。ヒロインに会いに行くと、ヒロインと各地方都市の名所を訪れる擬似観光体験が楽しめる。
エンディング
ストーリーの進捗状況によって、各ヒロインごとにハッピーエンド、グッドエンド、バッドエンドのいずれかのエンディングを迎える。ストーリー的には差出人不明の手紙の送り主を探すことが目的なのだが、エンディングの際に最も親密になりハッピーエンドを迎えたヒロインが手紙を送ったということになる。
なお、後述する「好感度」だが、エンディングは好感度ではなくこなしたイベントの数によって決定する。好感度はそのイベントを発生させやすくするための数値でしかない。
期間
1998年3月21日(土)6時から1999年3月7日(日)までの1年間が期間である。ただし、学校がある平日はアルバイトがあるため、プレイヤーが東京の外に出られるのは休日である土曜・日曜・祝日(ゴールデンウィーク含む)などと、長期休校期間(春休み・夏休み・冬休み)のみである。
コマンド
休日に実行できるコマンドとしては、「電話をする」(東京の自宅からのみ)、「バイトをする」、「休む」(自宅・野宿・ユースホテル・シティホテル)、「他の街に移動する」(快速列車・快速夜行・特急列車・特急夜行・飛行機・フェリー・深夜バス・ヒッチハイク)などがある。コマンドを実行すると、それぞれに応じた所持金や行動力が変化したり時間が経過したりする。
好感度・せつなさ度
ヒロインに設定されているもので、「好感度」は会うことによって、「せつなさ度」は連絡を取らないことによって上昇する。
せつなさ度が上がった状態で再会すると、好感度が上がりイベントが発生しやすくなる。しかし東京に帰った主人公の元への留守番電話が掛かってきて、休日にメッセージを聞くための時間が自動的に消費され、無言電話の場合は行動力最大値が低下する。せつなさ度が上がり過ぎると「せつなさ炸裂」状態となり、ヒロインと通常通りには会えなくなる。「せつなさ炸裂」状態になったヒロインに対しては会うことで関係を修復することができるが、ハッピーエンドを迎えられなくなる。なお、主人公の意思で各地方都市の市外に行くことができるのはこの時だけである。
電話のコマンドでデートの約束を取り付けることができるが、待ち合わせ時間はヒロインから指定される。また、デートの待ち合わせ時間に遅れると好感度が下がる。
『センチメンタルグラフティ』『センチメンタルジャーニー』の登場人物・キャラクター
主人公
田中 一郎(たなか いちろう)
本作の主人公。ゲーム版は名前変更可能。東京都緑が丘3丁目に住む高校生で、中学生になるまえ父親の転勤により転校を繰り返し、日本各地を転々としていた。
ある日、会いたいと書かれた差出人不明の手紙を受け取ったことにより、手紙の差出人を探すために全国12都市を巡り、思い出の少女たちに再会することになる。
なお、主人公が暮らした地方都市は、青森市(小学1年から小学4年前半)、仙台市(小学4年後半)、札幌市(小学5年前半)、大阪市(小学5年後半)、京都市(小学6年前半)、名古屋市(小学6年後半)、不明(中学1年前半)、広島市(中学1年夏休み)、長崎市(中学1年後半)、金沢市(中学2年前半)、横浜市(中学2年後半)、高松市(中学3年前半)、福岡市(中学3年後半)となっている。
ヒロイン
沢渡 ほのか(さわたり ほのか)
CV:鈴木麻里子
北海道札幌市出身。私立祥桜学園高等学校在籍。
主人公とは小学5年の前半(アニメでは小学6年の後半)に出会った。正統派美少女で、性格は温厚かつ明朗。乗馬が趣味で、とある男子の悪戯によって落馬しかけたところを主人公に助けられる。
アニメ『センチメンタルジャーニー』では、12話となる「EPISODE 12 〜ほのかな恋の物語〜」の主人公である。
目次 - Contents
- 『センチメンタルグラフティ』『センチメンタルジャーニー』の概要
- 『センチメンタルグラフティ』のあらすじ・ストーリー
- 思い出に残る少女たちとの再会
- 『センチメンタルグラフティ』のゲームシステム
- 基本的な流れ
- エンディング
- 期間
- コマンド
- 好感度・せつなさ度
- 『センチメンタルグラフティ』『センチメンタルジャーニー』の登場人物・キャラクター
- 主人公
- 田中 一郎(たなか いちろう)
- ヒロイン
- 沢渡 ほのか(さわたり ほのか)
- 安達 妙子(あだち たえこ)
- 永倉 えみる(ながくら えみる)
- 星野 明日香(ほしの あすか)
- 保坂 美由紀(ほさか みゆき)
- 山本 るりか(やまもと るりか)
- 綾崎 若菜(あやさき わかな)
- 森井 夏穂(もりい かほ)
- 七瀬 優(ななせ ゆう)
- 杉原 真奈美(すぎはら まなみ)
- 松岡 千恵(まつおか ちえ)
- 遠藤 晶(えんどう あきら)
- 『センチメンタルグラフティ』『センチメンタルジャーニー』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 『センチメンタルグラフティ』の販売戦略
- ゲームよりも先にキャラ商品を先行販売
- 1998年1月ようやくゲーム発売
- 「主人公を出さない」という戦略をとったアニメ『センチメンタルジャーニー』
- 次作『センチメンタルグラフティ2』では主人公が死亡
- ドラマCD『センチメンタルグラフティ 10 〜想い出は永遠に』は夢オチ
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