掃除屋K(漫画)のネタバレ解説・考察まとめ

『掃除屋K』とは、シン・ジヌとホン・スンシクの二人によって、2018年3月から公開された、裏社会・アングラがテーマの縦スクロールのWEBマンガ作品。作品の舞台は韓国であり、登場人物も韓国人がメインである。主人公は主に隠密、暗殺任務を行っている、国家情報院の諜報員、キム・ジン。娘のスヒが性的暴行を受け、自らの命を絶ってしまう。絶望したジンは、加害者たちへの復讐を始める。アクション映画のような戦闘シーンや多勢にたった一人で戦いを挑むジンの姿が魅力の作品。

『掃除屋K』の概要

『掃除屋K』とは、シン・ジヌとホン・スンシクの二人によって、2018年3月から公開された、裏社会・アングラがテーマの縦スクロールのWEBマンガ作品。単行本は全25巻で完結済である。作品の舞台は韓国であり、登場人物も韓国人がメインである。

主人公は主に隠密や暗殺任務を行っている国家情報院の諜報員、キム・ジン。ある日、海外任務を終え帰国すると、娘であるスヒが、同じ高校の先輩に集団で性的暴行されたと連絡を受ける。

警察に相談するが、担当刑事はまともに取り合ってくれない。加害者の親たちと会話するが、反省するどころか事件を不起訴扱いにしていた。加害者の親は検事や市議会議員や大企業の会長など、みな上流階級であり権力者だったのである。

そんな中、スヒは自身のレイプ画像がネットに拡散され、多くの誹謗中傷を目にする。絶望したスヒは自ら命を絶ってしまう。ジンは娘の復讐のため、加害者とその家族への復讐を始める。

『掃除屋K』のあらすじ・ストーリー

娘スヒに起きた性的暴行事件と闇

キム・ジンは国家情報院に所属する、潜入、暗殺を専門とする諜報員である。コードネームは「掃除屋K」。

ジンは拉致された韓国の要人を救出するため、中国に来ていた。ジンは囚われていた二人を無事救助するが、彼らに対し激しい怒りを見せる。そのうちの一人が市議会議員でありながら、若い女漁りをしていたところを拉致されていたからである。議員に対し、次の選挙には出馬するなと言い残し、ジンはその場を去っていった。

任務を終えたジンに、韓国にいる家族から連絡が入る。ジンがソウルの病院へ行くと、娘のスヒの顔中に暴行された跡があった。教会の先輩たちに、集団で暴行・強姦されたという。ジンが警察署に向かうと、担当刑事は加害者全員を書類送検で済ませて、帰らせていた。捜査に全く積極的でない態度にジンは怒りを覚える。そして、加害者の親である検事から連絡が欲しいと言われ会うこととなる。

加害者の親の元へ向かうと、部屋に入るなり、女性がジンに平手打ちをする。息子の人生の大きな汚点になったと話し、自分の息子がしたことに対してまるで反省していなかった。ジンは表向きのペーパーカンパニーの名刺を渡して代表検事と会話すると、検事は「示談金を出すので、訴えを取り下げて欲しい」と持ち掛ける。謝罪もなく、罪の意識も持たない彼らにジンは怒りをあらわにする。しかし検事は、強者こそが法であり、ジンの勤務先も簡単に倒産させられると脅迫まで口にするのだった。

ジンは加害者の親についての情報を集め始める。担当刑事はホ・サムス。調べてみると、加害者側から、二千万ウォンを受け取っていたことが判明する。さらに、平手打ちをした女性は現職の教育部長官だった。他の面々も上流階級の者たちばかりで、彼らはスキャンダルにまみれていることが判明する。

ジンはこれらの情報を持って、新聞記者に記事にするようお願いする。

スヒの自殺と復讐の始まり

病院にいたスヒは、ネット上に自身のレイプ画像がアップされていることを知り、多くの誹謗中傷のメッセージも送られてきていた。人生に絶望したスヒはジンに感謝と別れの言葉を綴った最後のメッセージを送り、屋上から飛び降りて自殺してしまう。

その頃、ジンから情報をもらった記者は記事を作り始めていたが、その家族は住宅費のために金が必要で苦悩していた。記者は悩んだ末に、公表前の記事を持って、ジェヨン検事に会う。記者が正直に4千万ウォン必要だと話すと、ジェヨン検事は金を支払う条件として情報提供者が誰なのか尋ね、記者はジンのことを伝えた。

ジンはスヒの葬儀で悲しみに暮れていた。そこにジェヨン検事から電話がかかってくる。ジェヨン検事は記者が記事を持って来たことをジンに告げると、承諾を得ずに身辺調査したことで、ジンを捕まえると話した。ジンはジェヨン検事に対し、検事とその息子の首を必ず取ると宣言するのだった。

そして、ジンはスヒの墓の前で、スヒが受けた苦しみを何倍にもして加害者たちに与えると誓い、行動を始める。
一方のジェヨン検事は、早速検察をジンの家に送るが、ジンはすでに家にはいない。ジンはモデルガンを販売する顔馴染みの老人の元へ向かい、銃を売ってほしいと頼みこんでいた。

検察はジンの働く会社にも来ていたが、ペーパーカンパニーだったことが明らかになる。さらにジンの自宅では指紋が見つからず、拭き取ったとしか考えられない様子であった。この時、ジェヨン検事は初めて異様な事態が起きていることに気付く。

ジンはジェヨン検事の息子ヨンミンの学校帰りを狙っていた。ヨンミンを後ろから車で撥ねると、ヨンミンを車に乗せて走り出す。山奥の倉庫までヨンミンを連れていき、気が付いたヨンミンに自分がスヒの父親であることを伝え、ジンは拷問を始めるのだった。

ジェヨン検事は息子がまだ家に帰ってこないことを心配していた。そこへヨンミンの番号から電話がかかってくる。聞こえてきたのはジンの声だった。息子の安否とジンの目的を問いただすジェヨン検事に、自分は復讐者(リベンジャー)だと言い、ジンは電話を投げ捨てた。

国家情報院のドンウク室長とセフン院長

ジェヨン検事が会社に着くと、所長から国家情報院から連絡があったと聞く。ジェヨン検事は至急国家情報院のあるネゴク洞に向かう。
ジェヨン検事は国家情報院の室長、ミン・ドンウクと初対面の挨拶を交わす。ドンウク室長はジンを捜査している理由について尋ね、この辺で手を引いてはどうかと伝えると、さらにジェヨン検事たちの不正行為等についても話し始めたのだった。

ジェヨン検事は、デドングループ会長のヨン・ジウンに電話で事情を伝え、他の加害者の家族も含め対策を練ることとなった。

その頃、監禁されていたヨンミンは、ジンが外へ出た隙に脱出を試みる。ジンが倉庫に戻ってくると、窓の鉄格子が外されていたため、ジンはヨンミンの追跡を始める。

加害者の親たちは一堂に会し、ジンへの対策を立てていた。ジェヨン検事はジンが国家情報院の秘密諜報員であり、暗殺や潜入に特化した要員であることを語った。市議会議員ソ・インギュはその話を聞き、かつて自分を助けた戦闘のプロこそがジンであると理解し、恐怖した。

一方、ジンから逃げるヨンミンが公衆電話で助けを求めようとしたところ、窓ガラスが割れる。長距離からジンが銃で狙っていたのだ。麻酔銃を撃ち込まれ、眠り込んでしまったヨンミンをジンは再び倉庫へと連れていった。

加害者の親グループで対策を立てているところに、ヨン・ジウン会長が、国家情報院の院長キム・セフンを連れてやってきた。セフン院長は彼らと食事をしたのち、国家情報院の室長に指示を出しておくと伝えて去っていった。そして、ジェヨン検事はヨン会長の部下であるイム部長に、どんな手を使ってでも息子を救出するようにと伝えた。

別の日、イム部長の部下により、ジンの母親が攫われてしまう。報告を受けたジェヨン検事は、ヨンミンとジンの母親の人質交換でジンを誘いだすように伝える。

一方、国家情報院では、セフン院長がドンウク室長にジンを捕まえるよう伝える。ヨン会長と懇意にしていたため、トラブルを起こしているジンとその上司であるドンウク室長を許せなかったのだ。ドンウク室長はジンに電話で状況を話し、迅速に事を済ませて海外へ逃げたほうがよいと話した。ジンが早速ヨンミンを殺そうとすると、そこに母親の番号から電話がかかってくる。電話に出ると、声の主はイム部長で、人質交換のため廃墟ビルに夜10時に来るように伝えるのだった。

母親救出のための戦い

ジンは銃と武器を準備して、廃墟ビルへ向かう。近くに到着すると、ジンは車内にいるヨンミンの背中とシートの間に手榴弾を挟ませ、動いたら爆発するようにセットした。

そして、ジンの廃墟ビルでの戦いが始まる。ジンは素早い動きと正確な攻撃で見張りたちを次々と殺していく。母親がいる部屋の前までたどり着き、イム部長と対峙する。イム部長は母親を盾にして、ヨンミンとの人質交換を求める。

その頃、イム部長の後続のグループがヨンミンのいる車の存在に気付く。ヨンミンは車の中で身動きを取らずじっとしていた。ヨンミンを救助するため、車から転がるように引っ張りだすと、手榴弾が落ち大爆発が起こる。

ジンとイム部長のところまで爆発音は聞こえていた。ヨンミンが爆発で死んだと悟ったイム部長に、ジンは人質交換の条件を変更しようと話す。

ジンは母親を渡す代わりにイム部長の命は助けると話した。その時、イム部長は母親をジンの方へ突き飛ばし、銃を撃ち込んだ。弾丸は母親に当たり、ジンと母親は抱き合う形でビルから落ちる。落ちるその瞬間にジンはイム部長の頭を撃ち抜いた。
母親はジンだけは助けたいと、体の向きを変えてジンの下敷きになると、二人は車の屋根に落下した。母親は最期に、悪人に復讐するようジンに伝え、息を引き取る。ジンは母親の死を目の当たりにして涙するのだった。

警察が捜査を始める

一夜明け、廃墟ビルには警察が来ていた。警察官のパクチーム長は現場の状況から、プロの犯行だと考えた。殺された人たちはデドン建設の職員であり、デドングループの会長は元暴力団員であることが分かった。
そして老人女性が殺されていることに違和感を覚え、調査をしていくと、犯行は息子であるジンの可能性が高いとして捜査を進めることとなる。

そして、今回の事件がジンの娘、キム・スヒ集団性暴行事件に関連していることが分かった。加害者はパク・ジョンシク、ソ・スンジェ、ナム・ソクフン、ヨン・テホ、チョ・ヨンミンの5人。

ヨン・テホの祖父はデドングループ会長ヨン・ジウン。パク・ジョンシクの母親は教育部長官イ・ウンギョン。ソ・スンジェの父親は現ソウル市議ソ・インギュ。ナム・ソクフンの父親はK大学理事長であり牧師であるナム・ソンギ。加害者の親はいずれも上流階級の者たちだ。

パクチーム長はレイプ事件の捜査が一向に進んでいないと知り、担当刑事ホ・サムスがジェヨン検事から賄賂を受けとった可能性があると考える。賄賂とジンの動向について捜査を進めていくこととなった。

ジェヨン検事の拉致

ジェヨン検事が自宅マンションの地下駐車場を歩いていると、猛スピードで車が突っ込んできた。車からはジンが出てきた。逃げようとするジェヨン検事の足を撃ち、車に乗せるとジンはその場を走り去った。
警察に緊急の連絡が入る。地下駐車場の防犯カメラにジンの犯行が映っていたのだ。パクチーム長一行は至急現場へ向かった。

その頃、ジンは山奥の倉庫にいた。ジェヨン検事は法の審判を受けさせて欲しいと願うが、ジンは復讐がかなうなら喜んで悪魔に魂を売り渡すと語り、ジェヨン検事へ拷問を始める。

地下駐車場に来たパクチーム長はボディガードから聞き込みを行っていた。ボディガードは、ジンがジェヨン検事に対し、ヨンミンを拷問した場所を見せてやると話していたことを語る。パクチーム長は調査により倉庫を特定し、向かっていった。

ジェヨン検事がジンに攫われたことを受けて、検事室長達は国家情報院に来ていた。ドンウク室長は、ジンについて問い詰める検事に対し、職員のプライベートまで監視する義務はないと反論する。話を聞いていたセフン院長は、ドンウク室長に対し勤務態度不良および部下の監督不行き届きとして役職を解いた。

ジンはジェヨン検事を拷問しながら情報を引き出し、死んだイム部長はセフン院長に20億ウォンを与えていたということが分かる。デドングループと国家情報院のつながりから、セフン院長がジンを殺そうとする理由が分かった。すると、ジンのスマホに警察の接近を警告するメッセージが届く。時間がないと悟ったジンは、すぐにジェヨン検事を殺害する。ジンは倉庫を後にし、追いかけてくる警察から逃亡するのだった。

国家情報院では、ジン暗殺のために別の課のパク・ジニョンに声が掛かる。ジンの後輩であるジニョンは、セフン院長の依頼によりジン暗殺のための行動を開始した。

国家情報院による追跡とドンウク室長の動き

パクチーム長たちはジンがジェヨン検事を殺害した現場に来ていた。そこにパク・ジニョンたち国家情報院がやってきて、この事件の捜査は国家情報院が担当すると話した。
その時、ジニョンは倉庫の中に防犯カメラがあることに気付き、ナイフを投げ破壊する。映像を確認していたジンは、ジニョンの姿を見て彼が自分を追っていることに気付くのだった。

パクチーム長一行は捜査の打ち切りを納得するしかなかったが、キム・スヒの事件としては捜査が止められていないため、集団性暴行の犯人を追うこととして捜査を進めて行く。

ジェヨン検事が殺されたことはニュースで報道されていた。ショックを受けていた新聞記者のユン・ヒョンシクのもとに、非通知で携帯に連絡が来る。電話の相手はドンウク室長だった。ドンウク室長はユン記者がジェヨン検事から4千万ウォンを受け取って暴露記事を握りつぶしたことと、その金の使い道までも把握していた。

ドンウク室長は証拠を提示した上で、キム・セフン国家情報院長の不倫と、デドングループ会長のヨン・ジウンから20億ウォンを受け取ったことを記事にしてほしいとお願いをする。そしてユン記者の家族構成や自宅の住所まで把握した上で、この依頼が断れないことを暗に伝えるのだった。

殺害される加害者の親たち

ナム・ソンギ牧師は愛人のマンションに来ていた。そこに、天井に潜んでいたジンが現れ、ボディガードたちを制す。ジンはボディガードにソンギ牧師の手足を縛らせると、ソンギ牧師の喉元へ銃口を突き付けた。

夜になり、ソンギ牧師が殺されたという情報を聞いたパクチーム長はすぐに現場へ急行した。ボディガードからセフン院長がデドングループから賄賂を受け取ったという話を聞き、警察は国家情報院がジンを暗殺しようとしているのでは推測をした。

ジンの元にドンウクから連絡が入る。セフン院長が賄賂を受け取っていた上、役職を外されたドンウクは報復を考えていたのだ。ドンウクはジンがジェヨン検事とその息子の集団性暴行事件の資料を持っているか確認し、それを元に世論を味方につけるよう誘導して復讐の正当性を最低限確保しようとしていた。

ジェヨン検事の葬儀にインギュ議員が来ていた。インギュ議員は煙草を吸いに外へ出る。清掃員から喫煙エリアで吸うよう注意を受けると、インギュ議員は自身の権力を笠に着た暴言を吐き捨てる。すると、一部始終を見ていたジンから電話がかかってきくる。ジンは選挙に出馬するなと伝えていたのに警告を無視したと伝え、スナイパーでインギュ議員の頭を撃ち抜いた。

さらにその様子を国家情報院のパク・ジニョンたちが監視していた。ジニョンはインギュ議員が狙撃された位置から、ジンの居場所を特定し、ジンを狙撃する。気が付いたジンは、すぐに身をかわし、物陰に隠れる。ジニョンはジンが姿を現さないためカメラ付きのドローンで位置を確認するが、ドローンは銃で撃たれ墜落し、その煙にまぎれてジンは出口から逃走するのだった。

世に暴かれる醜態と教育部庁舎潜入

夕方になり、ネットにジンが書いたと思われる文章と動画が投稿された。復讐した経緯を語り、ジェヨン検事とイ長官がジンを脅迫する動画だった。世論はジンを支持する声が高まり、イ長官たちに対する非難が相次いだ。

ジンの復讐に怯えていたイ長官は警備人数を増やし、拳銃を手に入れるようとするが、ジンは既にイ長官の身の回りや教育部庁舎を下調べしていた。

同じ頃、ユン記者の携帯にドンウクから連絡が入り、セフン院長が20億ウォンを受け取った暴露記事を書くように指示がくる。ユン記者は弱みを握られているものの指示に従うか迷っていた。そんな中、もしも自分が掃除屋Kの立場であったなら同じように行動していたと家族が話すのを聞き、ユン記者は記事を書くことを決心する。

翌日、セフン院長は公開された記事を見て激しい怒りを見せる。さらにドンウクは、集団性暴行の加害者である未成年者たちの情報をネットにさらすように業者へ伝えるのだった。

ジンは教育部庁舎の警備員に変装し、教育部庁舎内に潜入する。ジンの狙いを予想して庁舎内にいたジニョンは防犯カメラの映像を確認し、ジンが庁舎内に潜入していることに気付く。同じ頃、パクチーム長ら警察も庁舎内で、周辺の見回りとビルのセキュリティ担当者への協力を要請していた。

ジンはイ長官のいる12階へ向かい、数多くの警備員を次々と倒していく。騒がしくなる物音からジンが来たことを把握したイ長官が、警察に早く来るように要求していると、目の前の扉からジンが入ってきた。ジンはイ長官にビンタを食らわせると、ナイフを取り出し、スヒの復讐だと伝える。イ長官は、「娘がレイプされただけで人を殺す殺人狂だ」と叫ぶ。それを聞いたジンは怒り、ナイフをイ長官の額に突き刺し、そのままビルの窓から突き落とした。

そこに突入してきたジニョンがジンに向けて銃を乱射するが、ジンはすかさず身をかわし、物陰に隠れ閃光弾を放り投げる。ジンはその隙にロープを括り付け、窓から飛び降りた。ジニョンは窓から下に向かって銃を発砲するものの、別の階に飛び移ったジンは地下駐車場へ向かい、車で脱出するのだった。

翌日イ長官が殺害され、国家情報院がビルの上から銃を乱射したことがニュースとなっていた。
その頃ドンウクは、ヨン会長の新たな不正の証拠写真を、ユン記者に送り記事を書くようお願いしていた。メッセージで画像を記者に送った後、ドンウクは記者を収賄嫌疑で逮捕するように検事へ連絡するのだった。

ヨン会長別荘での争い

ヨン会長が週に一度別荘に行くことをドンウクから聞いたジンは、別荘でヨン会長を殺すことを決め、近辺で寝泊まりしていた。

その頃、ジニョンはジンに狙われているヨン会長に対し、別荘でジンを迎え撃つ作戦を提言していた。国家情報院の特殊作戦部隊を招集し、加害者の少年たちも別荘へ呼び寄せ、確実にジンを殺す準備を整えていった。

ジンが別荘を偵察中、見回り二人がジンのテントを見つける。二人を倒したジンは、情報を得て、別荘への潜入を始める。防犯カメラで屋上に潜入するジンの姿を確認していたジニョンは、ヤクザ達に屋上に行くように指示をする。

ジンとヤクザ達の激しい銃撃戦が行われる中、加害者の少年たちは一つの部屋に集められ、部屋の外に出ないように指示された。ジンはヤクザ達を全滅させ、下の階へと降りる。一方、ヨン会長とジニョンは作戦を進めるため、外へ向かっていた。ジンが加害者の少年たちのいる部屋を見つけ入っていくと、入り口が鉄の板で塞がれ、加害者の少年たちと共に閉じ込められる。少年の一人が窓から顔を出し、助けを求めると、その瞬間に撃たれてしまった。少年たちを利用してジンを誘い、部屋に閉じ込めたジニョンたちが、外から狙っていたのだ。

ジニョンは少年たちもろとも銃撃して、ジンを殺す作戦に出た。ジニョンはロケットランチャーを弾切れになるまで撃ち込むが、カメラの映像からジンはまだ生きていることが分かり、特殊部隊を突入させるのだった。

復讐劇は終焉へ

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