クロノアーク(Chrono Ark)のネタバレ解説・考察まとめ

『クロノアーク』とはローグライク×デッキ構築×パーティー制の特徴を持ったゲームだ。AI Fine社が開発・販売を務めるゲームで、高い戦略性と独創的なストーリーが本作の魅力となっている。
物語の舞台は「アーク」。ある災厄から逃れるために作られた、空に浮かぶ施設だ。本作の主人公であるルシーはここで目を覚まし、使命である「時計塔を起動すること」を全うすべく、「歪みの地」へと向かう。そこで、プレイヤーは勝ったり負けたりを繰り返しながら、世界の謎に迫っていく。

戦闘について

敵との戦闘時

敵との戦闘時には、敵が中央、下部に味方が見える画面となる。勝利条件は敵全員の体力を削り切ることだ。敵の体力は敵イラストの真下にある赤色のバーだ。「体力ゲージ」と呼ばれている。
プレイヤーは「Mana」の下に並んでいる「手札」から「スキル」を使用して、様々なアクションを取れる。「スキル」はターン終了時にデッキから手札に補充する。この中に敵を攻撃するスキルが含まれている。スキルの横に数字が書かれているものは使用時に消費するマナの量だ。クロノアークには「オーバーチャージ」というシステムがある。これは「スキルを使用する度にそのターン中同じキャラクターのスキルの消費マナが1増える」というものだ。つまり、同じターン中に同じキャラクターのスキルを使用すると莫大なマナを消費することになる。ただし、「迅速」の効果を持ったスキルはこれの適用外だ。
マナはカードゲームでおなじみのシステムで、スキルを使えばその分マナが消費される。現在の所持量は手札の上に表示されている。スキルは同量かそれ以上のマナがなければそのスキルは使えず、ターン開始時、マナの最大量までマナは回復する。
キャラクターの右にあるアイコンは「固定能力」だ。こちらは引かなければスキルカードとは違い、マナさえあればいつでも使用できるものとなっている。ただし発動は1ターン毎に1回まで。同じターンにそれぞれ違うキャラでも2回以上は使えない。固定能力の使用回数はパーティー内で共有されているということだ。
カードはターン終了時に捨てられることはない。また、Shiftキーを押してスキルを選択する、「Shift」と書かれた枠を左クリックスキルを選択するという2つの方法で、スキルを1枚を捨てスキルを1枚引く「手札交換」ができる。

敵の下にある砂時計のようなアイコンは「行動カウント」だ。これはプレイヤーがスキルや「固定能力」を使用、または左上にあるターン終了・右にある砂時計のマークを押すことによって1ずつ減る。ただし、「迅速」効果を持つカードはこの数値を減らさず使用することができる。
行動カウントはターンが終了すると強制的にゼロになる。敵は行動カウントがゼロになると攻撃などの何かしらのアクションを取ってくる。
また、敵は固有の能力を持っていることがある。その際には、体力ゲージの上に表示されている。マウスカーソルを合わせることで、詳細を見ることが可能だ。
強い敵だと思ったら固有の能力を持っていることが多い。また、ゲームが進むにつれて固有の能力を持った敵が多くなる傾向にある。

回復ゲージ

体力に関する今作固有のシステム

『クロノアーク』には独自の戦闘システムとして、「回復ゲージ」がある。これは、敵から攻撃を受けた際にその分を緑色のゲージに変換するというもので、簡単に言えば「緑ゲージ以外は回復量が大幅に落ちる」ということだ。現れた回復ゲージは攻撃されると瞬時に消滅する。これがこのゲームの難易度を引き上げている要因の1つである。
つまり、攻撃されたらすぐに回復しないと倒されやすいということ。序盤や中盤であれば問題ないことも多いが、終盤になってくると敵の攻撃が苛烈になってきて回復が間に合わなくなる、なんてこともある。

更には、戦闘が開始して一定ターン後に高いダメージを毎ターン与えるシステムもある。それだけではなく、このダメージは少しずつ上昇していく。
なので、基本的には耐久パーティーや耐久デッキでの攻略は難しくなる。

戦闘システムの説明は最初のシナリオが終了後、アザールから提示される選択肢のうち上のほうを選ぶことで聞くことができる。

キャンプ

ボス撃破後、プレイヤーは「キャンプ」というマップに到着する。敵が出現することのない、いわゆる休憩マップとなっている。
マップ中央にはたき火のようなオブジェクトがある。調べることで味方全員の体力回復ができる。更に、アイテムの使用、仲間の追加、鍛冶などもでき、特に仲間の追加と鍛冶はゲームを攻略していくうえで非常に重要となってくる。何かを消費することなく体力を回復できるのは本作においてかなり貴重だ。
出口付近には「遺物を活性化させる装置」がある。遺物はゲーム中に入手できるアイテムの1つだが、アイテムポーチにあるだけでは効果がない。こちらの装置に入れることで効果が発揮される。

『クロノアーク』の登場人物・キャラクター

クロノアークのキャラクターにはそれぞれ、ルシーを除いて好感度というシステムがある。これはキャンプマップでたき火を調べ、一番右にある選択肢を選ぶことで贈り物を渡すことが上げることができる。
贈り物にはキャラによって好みがある。1つ目の贈り物であれば何でも好感度が上昇するが、以降は好みの贈り物でないと好感度が上がらないという仕様がある。好感度の最大値は3なので、最低でも2つは好みの贈り物を送る必要がある感じだ。
最大まで好感度を上げると、最初にレベルを上げるときにスキルの選択肢が5個になるという効果がある。また、贈り物を与えた直後も同様に選択肢が5個に増えるようになっている。

主人公

ルシー

本作の主人公。プレイヤーの分身となって、ゲームを攻略していくことになる。

ある時森の中1人で目覚めるが、記憶はない。唯一思い出せるのは「時計塔を起動させる」ということ。ルシーは仲間と共に時計塔を起動させるのに必要な「タイムシェイド」を集めるため、歪みの地へと向かう。

物語が進むにつれて、明るい→暗い→強いというように性格が変化する。しかし、どの時点でも共通して芯がしっかりしている。記憶は引き継いでいないが、どれだけループをしても時計塔の起動を諦めないことがその証拠である。
ルシーは通常仲間の1人とすることはできないが、ストーリーの途中でのみ使用可能になる。
性能は手札交換のゲームシステムを利用したアタッカーであり、条件が揃えば高い火力を出すことができる。
公式に対応しているMODを導入することでストーリー以外でも使用可能。

アタッカー

へイン

へインは非常に強力なアタッカー。好戦的な性格で、敵の一部である「パロス教」を憎んでいる。何かされたのかはわからない。
物語中盤で限界を超えて敵と戦い勝利する。愛想のない性格に見えて味方のために体を張るなど仲間想いな一面がある。

素直な攻撃スキルを持ち、とても扱いやすい。一部では自傷という自分にダメージを与えるスキルもある。また、味方の回復ゲージを肩代わりする形で即座に回復してくれるスキルも持っている。
パッシブスキルは「狂気」。敵を倒した時、その半分のダメージをランダムな味方に与えるというもの。アタッカーという彼の役割とマッチした非常に有用なパッシブスキルと言える。
誰が使っても扱いやすいキャラクターとなっている。

アザール

アザールはストーリーで大きな役割を持っているキャラクターだ。一見するとただの好青年に見えるが、実はかなり強かったりと、秘密が多い。
物語が進むにつれて素性が明らかになっていく。
最終的には主人公の前に立ちはだかり、敵の1人として戦闘することになる。その強さはステージボスを含めてもトップクラス。

キャラの性能としては「幻影の刃」という能力を駆使してダメージを与えていくアタッカーだ。レベル2から解放されるパッシブスキルは「幻影の刃」効果はターン開始時「幻影の刃効果」を付与するというもの。「幻影の刃効果」はそのスキルを使用、または手札交換などで捨てることで「幻影の刃」を1枚手札に加えることができる効果を持つ。
アザールのスキルのほとんどはこの幻影の刃に関係したものだ。一度しか使用できないが大量に幻影の刃効果を付与できる「無限の刃」、手札の幻影の刀および幻影の刃効果が付与された数だけ追加ダメージを与える「幻影一閃」、幻影の刃のようなゼロコストカードを使用すると消費マナが減る「爆剣」など、条件がそろえばどれも高い火力を出すことができる。使えないスキルがほとんどなく、欲しいスキルカードが取れずともある程度戦うことができる。

トリーシャ

トリーシャはアタッカーという役割を持ってはいるが、サポートスキルを多く持っている。
元「パロス教」。逃げるという形で人里にやってきた。
彼女のパッシブスキル「影分身」は5回自身のスキルを使用する度次のスキルのマナ消費がゼロになる。マナ消費がゼロになる対象はパーティー全員のスキルなので、味方の高コストのスキルをゼロコストで打つといったことが可能だ。
ただ、アタッカーとしてももちろん使える。通常スキルである「シャドーレイド」は手札にこのスキルだけがある時クリティカル率が100%上昇し、クリティカルが100パーセントを超えていると超えたクリティカル率分ダメージが上がるスキルとなっている。装備や他のキャラクター、自身のスキルである「イリュージョンストライク」とかけ合わせることで高い単発火力を出せる。

violet
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