仙台貨物(仙貨)の徹底解説まとめ
仙台貨物とは、日本のコミックバンドである。メンバー全員が真っ赤なつなぎに身を包んだ異様にもとれるコミカルな風貌が特徴。
2001年9月に結成され、2009年11月に一度「倒産」として活動を休止したが、2011年より活動を再開した。
宮城弁を用いた歌詞と派手なパフォーマンスでファンを魅了している。
仙台貨物の概要
仙台貨物は、日本のコミックバンド。仙台貨物本人たち曰く「ビジュアル芸バンド」とのこと。ファンの間の通称は「仙貨」だが、メンバーの中では「貨物」の略称で呼ばれている。
音楽関連の運送を行う赤字の運送会社の社員が、趣味で行っているバンドという設定のもと活動している。あくまで本業は運送業であり、バンドは夏季を中心に行う趣味ということになっている。
メンバー全員が真っ赤なつなぎに身を包んでおり、同じ会社の人間にバンド活動が露呈しないために奇抜な格好で活動している。
2001年9月に結成され、2009年11月5日に行われた日本武道館でのライブをもって会社が倒産したとして一時活動を休止した。その後2011年にバンド活動のみ復活し、活動を再開した。
いわゆる下ネタを含む過激な歌詞やパフォーマンスが特徴であり、日比谷野外大音楽堂を出入り禁止になったこともある。
メンバーが瓜二つであるヴィジュアル系バンド「ナイトメア」とは、あくまで共同制作者、かつボーカルのイガグリ千葉がナイトメアのボーカルYOMIと兄弟という関係であるという設定となっている。
仙台貨物の活動経歴
結成後の活動、ライブ会場への出入り禁止
2001年9月に結成され、活動を開始する。2006年7月19日にはシングル『神様もう少しだけ』をリリース。
その後も『芸スクール漢組!!』『うまなみで。』『絶交門』などのシングルをリリース、ツアー等も行い精力的に活動。
ライブやツアー(仙台貨物的には「トゥアー」)などでは過激なパフォーマンスが行われ、ボーカルであるイガグリ千葉は退場の際に客に向かって全裸の姿を見せることもあった。週刊誌『FRIDAY』に全裸パフォーマンスの記事が掲載されたこともある。
その後度重なる過激な下ネタパフォーマンス故に東京・日比谷野外音楽堂と日本武道館を出入り禁止となった。2007年に行われたツアー、「トゥアー2007 教師ぎんぎん物語 LIVE at 日比谷野外大音楽堂」でのパフォーマンスが特に問題視されたようである。
突然の活動休止
2009年9月5日、新宿駅前ステーションスクエアにて新曲発表会を行うと同時に、11月5日の日本武道館公演をもって「倒産」として活動を休止することを発表した。
不況のために仙台貨物という会社が倒産する、という形での活動休止となり、会場では倒産について書かれた新聞の号外を模した用紙が配布された。
倒産の理由は「イガグリ千葉とフルフェイスが会社の金を使い込んで男遊びをしたため」となっており、シングル「腐況の風」の歌詞によれば負債は20億円にものぼったという。
倒産後のメンバーはボロボロのつなぎを着てホームレス生活をしているという設定となった。
千葉のソロ活動と活動再開
2010年、「イガグリ千葉」の名義でボーカルであるイガグリ千葉がソロ活動を行うと公式サイトで発表された。10月6日にはインディーズシングル『ギラギラボーイズ』をリリースする。
2011年5月20日には「仙台貨物 トゥアー2011「HERO」 〜帰ってきた癒しの宅配便〜」を通して復活が発表され、活動が再開する。2012年に行われた「氣志團万博2012房総ロックンロール・オリンピック」には、久々に6人揃って仙台貨物としての参加を果たした。
2015年には『妖怪大演奏』、2016年には『仕事をサボりTIGHT』をリリースするも、2016年にナイトメアが活動を休止したと同時に仙台貨物も再度休止期間に入っており、2021年まで目立った活動はなかった。
活動再開後の活動
2021年9月、東日本大震災から10年、かつコロナ禍に苦しむ世の中に笑顔を届けるべく活動を再開。9月22日に新曲『開運ざんまい』、『仙台貨物の大冒険』を2枚同時にリリースした。
活動再開後は、ゲイというキャラクター性や下ネタといった特徴は少々鳴りをひそめたものの、派手なメイクや衣装はそのままに活動している。かつての下ネタ中心の歌詞よりは、世間を元気づけよう、癒そうとする歌詞や曲調をより表に出したパフォーマンスにシフトしたといえる。
基本的には夏季を中心に活動を続けているが、これはあくまで本業は運送業という設定のためで、お中元シーズンを終えて本業が落ち着く夏から秋にかけて活動しているのである。
仙台貨物のメンバー
イガグリ千葉
仙台貨物のメインボーカルを務めている。本名は千葉駿(チバ・タカシ)。メンバー内で唯一誕生日が公表されており、7月4日生まれ。
宮城県大崎市(旧古川市)出身。非常にきつい方言が特徴で、話し言葉だけでなく歌の歌詞にも反映されている。また、本来の表情がわからないほどに施された濃いフェイスペイントも大きな特徴である。
ビジュアル系バンド、ナイトメアのメインボーカルであるYOMIとは兄弟の関係とされている。(YOMIが兄、イガグリ千葉が弟)
フルフェイス
仙台貨物の下手ギターを務める人物。真っ赤なカラーコンタクトと、耳だけでなく顔全体に開けられたピアスが特徴で「顔面凶器」の異名をとるほどである。
仙台貨物の楽曲中の甲高い声のコーラスやセリフ等は彼が担当している。
Reonald Satty Schtrouz(レオナルド・サティ・シュトラウス)
メガネが特徴の上手ギター。基本的にギターソロ等は彼が担当する。
多くの楽曲の作詞、作曲もこなしている。
メンバーの中で唯一妻子持ちという設定であり、家族も愛犬まで含めて全員がメガネをかけているようである。
目次 - Contents
- 仙台貨物の概要
- 仙台貨物の活動経歴
- 結成後の活動、ライブ会場への出入り禁止
- 突然の活動休止
- 千葉のソロ活動と活動再開
- 活動再開後の活動
- 仙台貨物のメンバー
- イガグリ千葉
- フルフェイス
- Reonald Satty Schtrouz(レオナルド・サティ・シュトラウス)
- 王 珍々(ワン・チェンチェン)
- ギガフレア
- KURIHARA
- 仙台貨物のディスコグラフィー
- シングル
- 『神様もう少しだけ』
- 『芸スクール漢組!!/オーバー・ザ・ゲインボー』
- 『うまなみで。/絶交門』
- 『妖怪大演奏』
- 『仕事をサボりTIGHT』
- 『開運ざんまい』
- 『仙台貨物の大冒険』
- 『日本でいちばんアツイ夏』
- 『秘密基地』
- 『Ē janai ka』
- 『FIGHT パツイチ』
- アルバム
- 『送る言葉』
- 『人生ゲイム』
- 『凸』
- ベストアルバム
- 『スケベスト1』
- 『スケベスト2』
- 『スケベスト3』
- ミニアルバム
- 『チバノミクス』
- 『SENDIE KAMOTSU』
- 仙台貨物の代表曲とミュージックビデオ(MV/PV)
- 仙台貨物の大冒険
- 開運ざんまい
- Ē janai ka
- 仙台貨物の名言・発言
- イガグリ千葉「すべてに開き直って明るく生きようってごどなんだ。ゲイとかコンプレックスとかそういうものは関係なく、考えすぎないで開き直ってポズティヴに生きようよっていうことだな。」
- イガグリ千葉「「メタル」でしょー! …でもね、本当は鋼を英語で言うど「スチール」なの。」
- 仙台貨物の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 「ナイトメア」との関係性は暗黙の了解
- 全裸パフォーマンスで日比谷野外音楽堂・日本武道館を出入り禁止
- ギターの名前を「柩」と呼び間違える千葉
- ナイトメアの楽曲と同じギターソロが使われている「神様もう少しだけ」