ドラゴンクエストモンスターズ キャラバンハート(DQMキャラバンハート)のネタバレ解説・考察まとめ

『ドラゴンクエストモンスターズ キャラバンハート』とは、2003年にゲームボーイアドバンスで発売されたRPG。DQMシリーズ第3作。『ドラゴンクエストVII エデンの戦士たち』に登場するキーファの幼少時代の冒険を描いた外伝であり、旧エニックス最後の作品である。3台の馬車を使い、広大なフィールドを大勢の仲間を連れて冒険する旅や、「転身システム」が特徴。『ドラゴンクエストII 悪霊の神々』の数百年後を描く世界を舞台に、オーブを巡る冒険を繰り広げる。

『ドラゴンクエストモンスターズ キャラバンハート』(DQMキャラバンハート)の概要

『ドラゴンクエストモンスターズ キャラバンハート』とは、2003年3月29日にエニックス(のちのスクウェア・エニックス)よりゲームボーイアドバンス向けにリリースされたロールプレイングゲームである。モンスターの育成と配合を主題とするドラゴンクエストモンスターズシリーズの第3作にあたり、ハードウェアをこれまでのゲームボーイシリーズからゲームボーイアドバンスへと移行して展開された。『ドラゴンクエストVII エデンの戦士たち』に登場した王子キーファの少年期にスポットを当てた外伝作品となっている。また、旧エニックス名義で世に送り出された最後の作品という歴史的な側面も持っている。

本作は、過去作のテイストとは一線を画し、3台の馬車で隊列を組んで広大な土地を旅していくのが大きな特徴である。シリーズのなかでも類を見ない大人数での道中となり、従来の作品に存在したやせい度の概念が撤廃されたほか、ナンバリングタイトルと同様に戦闘勝利時のゴールド獲得仕様が復活した。これらのゲームバランス面の仕様は、のちの『ジョーカー』シリーズや『テリーのワンダーランド3D』などにも継承されている。

冒険の舞台となる伝説の大陸は、『ドラゴンクエストII 悪霊の神々』から数百年の年月が流れた世界であり、起動時のオープニングテーマには『II』とおなじドラゴンクエスト・マーチが起用されている。作中には『II』ゆかりのロケーションが点在しているものの、時代の変遷に伴いサマルトリア城以外の王制は途絶えている。さらに長い年月を経たことで地形にも変化が見られる。当時は海洋航路が充実しており、定期船を用いた移動が一般的なため海上の自由探索はできない仕様となっている。物語を進めると『II』で水没していたアレフガルドがロンダルキアのイベントを経て再び姿を現す。クリア後のやり込み要素として挑めるダンジョンでは、わたぼうやワルぼうをはじめとする歴代シリーズの著名なボスが待ち受けている。なお、集落へ到達した際は専用のフィールドマップが用意されておらず、イラストの背景とともに表示される施設選択メニューや住人ルインのテキストを介して進行する仕様となっている。

『ドラゴンクエストモンスターズ キャラバンハート』(DQMキャラバンハート)のあらすじ・ストーリー

異世界への導きとキャラバンの結成

グランエスタード城の王子である10歳の少年キーファは、退屈な城を抜け出そうとしたところを王に見つかり叱責を受ける。自分の部屋のタンスに隠れていたキーファの前に、幻魔王マガルギと名乗る者から城の外の世界へ誘う声が届く。部屋に突如出現した青白い渦に飛び込んだキーファがたどり着いたのは、『ドラゴンクエストII』の数百年後を思わせる伝説の大陸の森だった。そこでキーファは、モンスターに襲われていた子供のルインやガードモンスターのスラロンらと出会い、行方不明の両親を捜すルインのキャラバンでリーダーを務めることになる。

四つのオーブをめぐる旅

マガルギからロトのオーブを捧げるよう告げられたキーファとルインは、世界各地に散らばるオーブを集めるため、3台の馬車を引き連れて旅を続ける。最初の訪問地デルコンダルでは、病に倒れたルインの両親を救う手がかりを求めつつ、踊り子のリップルやのちに仲間となる面々を加えながら北東の洞窟を越えていく。ローレシア地方では幻魔カカロンからラストステーキの試練を経て「守りのオーブ」を手に入れ、サマルトリア地方では医術を学ぶイクサス王子や神官のフォズらを仲間に加えながら幻魔バルバルーから「力のオーブ」を受け取る。さらにムーンブルク地方では幻魔クシャラミの課した試練を乗り越えて「勇気のオーブ」を入手し、ロンダルキアへと通じる道を開いていく。

幻魔王マガルギとの決戦と世界の再生

ロンダルキアの氷の城で幻魔ドメディから「知識のオーブ」を受け取ったキーファ達は、四つのオーブを祠の台座に捧げることで、海底に沈んでいた伝説の大陸アレフガルドを地上へと浮上させる。ラダトーム城の地下深くで待ち受けていた幻魔王マガルギにオーブを捧げたものの、それはマガルギの体を乗っ取った何者かの計略であった。真の黒幕である怪物の正体を暴いたキーファ達は、四幻魔たちの加勢も得て激闘の末にこれを打ち破る。戦いが終わり、正気を取り戻したマガルギの計らいによってルインの両親の病気は癒やされ、キーファは元のエスタード島へと帰還する。

再びの旅立ちと異世界の闇

元の世界に戻り日常を取り戻したキーファのもとに、再び幻魔王マガルギからの助けを求める声と、ルインからの手紙が届く。世界に新たな闇が訪れようとしていることを知ったキーファは、再び異世界へと赴き、囚われの身となった四幻魔を救い出すための新たな冒険に身を投じる。ランダムダンジョン等で入手したカラーオーブの力を借りて精霊たちの試練を突破し、四幻魔を解放したキーファ達は、異世界の門の先へと進む。すべての元凶であった闇の王ギスヴァーグを討伐したことで世界に平和が戻り、マガルギや仲間たちに見送られながら、キーファは再び仲間たちとの絆を胸に未来へと歩み出すのだった。

『ドラゴンクエストモンスターズ キャラバンハート』(DQMキャラバンハート)のゲームシステム

キャラバン

本作の最大の特徴であるシステムであり、最大3台の馬車を引き連れて冒険を進める。各馬車にはガードモンスター1体と、多様な職業に就く人間キャラクターを最大4人まで搭乗させることが可能であり、陣営全体ではモンスター3体と人間12人からなる大規模な隊列を組むことができる。
編成にあたっては重量制限が設けられており、すべての人間やモンスターには1から7までの独自の重さが設定されている。各馬車の最大積載量を超えるメンバーを乗せることはできない。また、人間の仲間には1から3の等級(ランク)が存在し、等級が高いほど戦闘や移動における効果が大きくなる。
同一の職業を持つ人間を同じ馬車に複数乗せることで、シナジー効果が発生する仕様となっている。例えば、等級1の戦士を2人搭乗させると等級2の戦士に匹敵する効果を発揮する。ただし、合算値が3以上になっても最高で等級3相当の効果にとどまるため、等級3の職業を3人乗せても自動的に同等の効果に換算される。一方で、同じ職業の人間を1台の馬車に4人全員乗せると、個々の等級に関わらず強力な「究極連携」が発動し、圧倒的な効果をもたらす。さらに、等級の合計値が3以上に達すると各職業固有の特殊能力が自動的に発動し、たとえば戦士であればガードモンスターの初撃の攻撃力が倍加するなどの恩恵を受けられる。フィールド上で使用可能な特技についても、3台の馬車全体における同職の合計等級によって習得・発動が決まる。
戦闘において直接的に敵と戦うのはガードモンスターであり、人間キャラクターは後方からのサポートや移動補助を担う。そのため、ガードモンスターが戦闘不能に陥るとその馬車のメンバーは行動不能になり、全馬車のガードモンスターが全滅するとゲームオーバーとなる。なお、一部のイベントは特定の職業の人間を馬車に乗せていることが発生条件になっている。

食料

旅の道中において管理すべき重要な要素として「食料」の概念が存在する。数値化された食料は画面の右上常時表示されており、フィールドやダンジョンを歩行する際や特定のイベントによって少しずつ減少していく。食料が底をついて0になると、ガードモンスターのHPが継続的に削られていくペナルティが発生する。また、連れている仲間の人数が多いほど食料の消費スピードが加速する仕組みになっている。
食料が不足した際は、町での購入をはじめ、アイテムとしての食べ物を使用する、狩人や特定の特技を活用する、特定の敵を討伐する、あるいはフィールド上のイベントをクリアするといった手段で補給することができる。食料の最大保有量はゲームの進行とともに拡張されていく。一部の職業を同行させることで消費の抑止につながる一方、イベントの状況次第で減りが早まるなど変動要素もある。

キャンプ

冒険を進める上での拠点として、いつでもどこでも展開できる「キャンプ」システムが用意されている。キャンプ地では通常の町や村と同等の機能として、HPやMPの回復、セーブを行うことができる。同行しているメンバーの職種に応じて、商人がいれば道具屋、遊び人がいればカジノといった具合に、利用できる施設が拡張されていく特徴を持つ。
キャンプ自体も馬車と同様に移動させることが可能だが、ダンジョンの内部へ持ち込むことはできず、移動中は通常の歩行よりも多くの食料を消費する。展開場所には制限があり、フィールド上であれば基本的にどこでも設営できるものの、橋の上、町やダンジョンの出入口、水辺の隣接マス、および毒沼の上では張ることができない。

転身システム

従来のシリーズでおなじみだった配合システムに代わり、モンスターに2種類の「心」を宿すことで呪文や特技を受け継がせ、全く別のモンスターへと進化させる「転身システム」が導入されている。
敵対するモンスターを直接スカウトして仲間にすることはできず、戦闘を通じて敵の「心」を獲得し、手持ちのベースとなるモンスターにそれを吹き込むことで新たな仲間を生み出していく。モンスターの心だけでなく、人間キャラクターの心をモンスターに宿すことも可能であり、その場合は特定のステータスや状態異常耐性を大きく引き上げることができる。特に高ランクの心であれば、複数の耐性を同時に付与させることが可能となっている。

『ドラゴンクエストモンスターズ キャラバンハート』(DQMキャラバンハート)の登場人物・キャラクター

主人公

PZOU
PZOU
@PZOU

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