ブランクアーカイヴズ(漫画)のネタバレ解説・考察まとめ

『ブランクアーカイヴズ』とは、交田稜によるSF漫画であり、講談社の『good!アフタヌーン』に掲載されている作品である。認知拡張症候群(ACS)という他人の思考を読み取り、記憶や認識を改ざんする架空の病気をテーマにしている。主人公の男性の吉野ひばり(よしのひばり)は他人の思考を読み取る能力を持ち、来夏(らいか)は他人に認識されない存在である。二人はACSの治療法を求めて世界を変える冒険に挑む。複雑なストーリーと深いキャラクター描写が魅力であり、読者を引き込む力を持つ作品である。

アーカイヴズ

アーカイヴズとは、『ブランクアーカイヴズ』に登場する社会福祉法人であり、認知拡張症候群(ACS)の患者を支援するために設立された組織である。この組織は、ACSの症状に苦しむ人々の調査や治療法の研究を行い、患者たちが社会で適応できるよう支援する役割を担っている。
アーカイヴズは、主人公のひばりと千景とらいかが所属する場所であり、彼らの活動の拠点となっている。ひばりは他人の思考を読み取る能力を持つ読心者であり、らいかは他人に認識されない消失者である。二人はアーカイヴズの支援を受けながら、ACSの治療法を求めて冒険し、様々な困難に立ち向かう。
この組織は、単なる支援機関としてだけでなく、物語の進行において重要な役割を果たしている。アーカイヴズの存在は、ACSという病気の理解を深めるとともに、患者たちがどのように社会と関わり、どのように自分の能力や症状と向き合っていくかを描く上で欠かせない要素となっている。

『ブランクアーカイヴズ』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

らいか(神沢冬美)「おいてかないで!!」

Case1「幽霊とペテン師」における事業所におけるセリフ。
助手の千景が誘拐されるのを見ていたひばりが事業所から出で行こうとするのを見て、らいかは置いていかれると思い、たまらず「おいてかないで!!」と叫んで彼の腕を掴む。らいかの感情がこれまでにないほど爆発した名セリフ。

らいか(神沢冬美)が誘拐犯たちをバットで打ちのめそうとするシーン

Case1「幽霊とペテン師」における倉庫におけるシーン。
千景を誘拐した者たちを懲らしめるため、荒療治となるが普通の人には見えないらいかが金属バットを持ってこれからぶちのめそうと張り切っている、見せ場の名シーン。

らいか(神沢冬美)「あたし決めた!あんた達に協力する!」

Case1「幽霊とペテン師」における事業所でのセリフ。
ひばりがらいかに「治す方法もあるはずだ」と説明すると、らいかは意を決して「あたし決めた!あんた達に協力する!」と宣言する。らいかのこれまでにない決意が見れる名セリフ。

萩本紫苑「視えてしまったルートを試さずにはいられないんだ」

Case3「無軌道な若者(前編)」における施設内でのセリフ。
逃げ続けている紫苑がACSで少しでも可能性が見えている時に「視えてしまったルートを試さずにはいられないんだ」と心の中で呟く。紫苑のACSの凄さがわかる名セリフ。

吉野ひばり「俺の身体に触ってくれ」

Case7「398.605MHz(前編)」における事務所でのセリフ。
不信感を持ち始めた紫苑を納得させるためひばりは紫苑に「俺の身体に触ってくれ」と言う。普段は人に触れさせないひばりが信頼を得させるためとはいえ自ら言った名セリフ。

らいか(神沢冬美)が一人ぼっちでベンチで泣いているシーン

Case8「彼女の存在を記録するものたち(後編)」での野球場でのベンチでのシーン。
普段明るく気丈に振る舞っていたらいかが、感情を抑えきれなくなって、野球場のベンチまで1人で来て泣いていたシーン。ひばりの視点から、彼女が大泣きしていることがわかる、心揺さぶられる名シーンである。

『ブランクアーカイヴズ』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

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