春待つ僕ら(漫画・映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『春待つ僕ら』とは、2014年から6年間『デザート』にて連載された、あなしん原作の少女漫画である。これを原作とした実写版映画も公開されている。内気でいつもひとりぼっちだった主人公の美月が、自分を変えるべく行動を起こそうとするがなかなかうまくいかない。そんな中出会ったバスケ部のイケメン4人組。彼らに振り回されながら、少しずつ美月の世界が変わっていき、大切な居場所が大きくなっていく。恋も友情もスポーツも、一生懸命に純粋に向き合う高校生たちの青春ストーリー。
莉乃(りの)
鳳城高校に通う女の子。男子バスケットボール部のマネージャー。亜哉のことが好きだが気持ちを伝えられずにいる。亜哉の自由奔放な行動に振り回されているが、マネージャーとして信頼をおかれている。勝気な性格だが、亜哉を気遣うなど女の子らしい優しい一面も。
美月のバイト先の先輩
柏木ナナセ(かしわぎななせ)/演:泉里香
CV:名塚佳織(ドラマCD)
「words cafe」の店長の娘で、美月と共にアルバイトをしている。専門学校に通う明るい女性。面倒見の良い姉御肌で、美月たちからも慕われている。内気で引っ込み思案な美月を妹のように可愛がり、恋愛相談に乗ることも。最初に竜二はじめ四天王たちが店にやってきたときは、自分と間違って呼び出された美月への彼らの態度に腹を立てていた。好きな人相手に自分から声もかけられない竜二に対しては呆れ返っていた様子。しかし頻繁に店を訪れる彼らと接するうちに、4人の人柄を知っていく。その後の竜二の積極的なアプローチについては、嬉しく思う気持ちもありながら素直に答えられずにいた。以前に御曹司と付き合っていたことがあり、自分とは住む世界が違うと悲観的になってしまった。その人を好きではあったが、身を引くという形で関係が終わった。このことがあって、恋愛には少し臆病である。将来は留学して、本格的にパティシエ修行をしたいという夢を持つ。
美月を取り巻くその他のキャラクター
神山優子(かみやまゆうこ)/演:緒川たまき
亜哉の母親。医者。亜哉が幼いころから思い続けている相手である美月に、親切にしてくれる。亜哉と仲が良く、「ユーコさん」と呼ばれている。
原作では「神山優子」と漢字表記だが、映画版では「神山ユーコ」と、下の名前のみ片仮名表記である。
廉太朗 (れんたろう)
永久の後輩で中学3年生。永久の祖父にバスケットを教えてもらっており、実力がある。後に清凌高校へ入学。永久とは家族ぐるみで仲が良く、勝手に家へあがりこんで風呂に入ったり服を借りたりと好き勝手している。恋愛に関心のなかった永久が美月を家に招いたことで、美月のことを「ミツコ」と呼び親しくなる。
『春待つ僕ら』の用語
イケメン四天王
浅倉永久、宮本瑠衣、若宮恭介、多田竜二の4人。タイプは全く違うが、小学生のころからの仲良し。部活がない日でも常に一緒にいる。美月との最初の出会いは最悪だったが、徐々に美月を受け入れ親しくなっていく。それぞれに美月のことを気にかけ、皆で遊びに出かけるほど仲を深めていく。
清凌高校バスケットボール部
監督により、恋愛禁止の部則が定められている。このルールがあるため、永久はなかなか美月へ想いを伝えることができずにいたが、部則を変えるため「新人戦で鳳城高校を倒して優勝する」ことに奮闘する。結局は外部コーチがやってくることになり、恋愛禁止のルールは廃止となった。ちなみに外部コーチとは永久の祖父である。
words cafe
美月がアルバイトしているカフェ。竜二が想いを寄せるナナセも働いているため、イケメン四天王の溜まり場となっている。学校終わりや部活の無い日など、何かとここに集まり、イベントの計画を練ったり恋愛相談しあったりする場としても使われている。
『春待つ僕ら』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
浅倉永久「気づいた時にはもう ちゃんといたりするよ」
第1巻、美月のアルバイト先のカフェで、皆で勉強した帰りの満員電車での一コマ。
永久にも亜哉にも、バスケという大事なものがあって強くいられるという共通点がある。自分にはそうしたものがないことに心細さを感じている美月に、「気づいた時にはもう ちゃんといたりするよ」と永久が伝える。
「誰かにとって自分が大事な存在になっている。」「自分にも、この人がいれば強くいられるという存在が実は近くにいるよ。」と、不器用ながら美月を励まそうとする永久の優しさが垣間見えるシーン。ここからすでに、永久は美月に対して特別な気持ちを抱いているように感じられ、本人もまだ気づかない複雑な心の変化が表れている。
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目次 - Contents
- 『春待つ僕ら』の概要
- 『春待つ僕ら』のあらすじ・ストーリー
- 美月と永久の出会い
- 美月と亜哉
- 永久と亜哉・2つの想い
- 永久の告白
- 新人戦
- 結ばれる2人
- 幸せな高校生活~卒業へ
- 『春待つ僕ら』の登場人物・キャラクター
- 主人公
- 春野美月(はるのみつき)/演:土屋太鳳
- 美月の幼馴染
- 神山亜哉(かみやまあや)/演:小関裕太
- バスケ部イケメン四天王
- 浅倉永久(あさくらとわ)/演:北村匠海
- 若宮恭介(わかみやきょうすけ)/演:磯村勇斗
- 多田竜二(ただりゅうじ)/演:杉野遥亮
- 宮本瑠衣(みやもとるい)/演:稲葉友
- 美月の友人
- 山田レイナ(やまだれいな)/演:佐生雪
- 須藤マキ(すどうまき)
- 鳳城高校バスケ部
- 莉乃(りの)
- 美月のバイト先の先輩
- 柏木ナナセ(かしわぎななせ)/演:泉里香
- 美月を取り巻くその他のキャラクター
- 神山優子(かみやまゆうこ)/演:緒川たまき
- 廉太朗 (れんたろう)
- 『春待つ僕ら』の用語
- イケメン四天王
- 清凌高校バスケットボール部
- words cafe
- 『春待つ僕ら』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 浅倉永久「気づいた時にはもう ちゃんといたりするよ」
- 嫉妬した永久が思わず美月を抱き締めるシーン
- 亜哉が嘘をつき続けていたことを謝るシーン
- 浅倉永久「俺美月のこと好きだわ」
- 『春待つ僕ら』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 作者のあなしんはバスケ経験者
- オーディションによって選ばれたバスケ部員達はプロ並みの実力
- バスケ未経験の小関裕太が亜哉を演じられたのは北村拓海との友情あってこそ
- 美月のバイト先「words cafe.」は大阪に実在するカフェ
- 『春待つ僕ら』の主題歌・挿入歌
- 主題歌:TAOTAK 『Anniversary』