さよならバイバイ、大好きだったよ。(漫画)のネタバレ解説・考察まとめ

『さよならバイバイ、大好きだったよ。』とは、SNS漫画家・世紀末によってTwitterに投稿されていた四コマ漫画である。単行本は2018年にKADOKAWAより出版された。世紀末はデビュー作『殺さない彼と死なない彼女』が映画化したことが話題となっており、本作は書籍第2弾にあたる。
先生に惹かれる女子高生・葉子、葉子に恋する幼馴染のマッシュ、マッシュに片想いするポニー、ポニーに密かに恋心を抱く姫による、一方通行の片想いの連鎖を描く青春群像劇。少年少女の繊細な心の動きが見所である。

葉子と仲が良い花屋の店員。実は七村と付き合っている。三つ編みの髪型がトレードマークで、よく葉子の相談に乗ってくれる。
花言葉に詳しく、会話の中にも花言葉を織り交ぜてくる。

葉子の高校の仲間達

マッシュ/松井柊(まっしゅ/まつい しゅう)

葉子のクラスメイト。マッシュヘアがトレードマークであり、マッシュというニックネームはその髪型と名前を元に姫が命名したものである。葉子とは幼馴染で、幼い頃は葉子と結婚の約束をしたりファーストキスをしたりしていた。その頃から葉子に対して恋心を抱いており、七村に惹かれ始めた葉子を見て複雑な感情を抱く。自分に好意を寄せてくれるポニーこと保田新菜(やすだ にいな)に惹かれるようになり、卒業式の日に自ら告白して付き合うことになる。

ポニー/保田新菜(ぽにー/やすだにいな)

葉子のクラスメイト。ポニーテールがトレードマークであり、ポニーというニックネームはその髪型と名前を元に姫が命名したものである。
いつでも笑っていることから「何も考えてなさそう」とクラスの女子に言われてしまうが、それを見ていたマッシュに「保田が何も考えてないわけないのにな」と励まされ、それを機にマッシュのことが好きになった。しかしマッシュは葉子が好きであることに気づいており、恋心をひた隠しにしようとする。恋の相談を打ち明けられる姫のことを、友人として大切に思っている。

姫/加藤美姫(ひめ/かとう みき)

葉子のクラスメイト。姫カットの髪型がトレードマークであり、髪型と名前を元にポニーから姫というニックネームをつけてもらう。
口数が少なく本ばかり読んでいたため、「何を考えているか分からない」と言われクラスの女子内で孤立していたが、読んでいた『白雪姫』の本がきっかけでポニーと仲良くなる。ポニーには友情ではなく恋愛感情を抱いているが、本当の気持ちを打ち明けるつもりはなく、ポニーの恋を応援している。

万菜花(まなか)

葉子のクラスメイト。センター分けの髪型がトレードマークである。女友達よりも彼氏の天真(てんま)を優先することで、クラスの一部の女子達からは反感を買っている。天真の浮気に気づきながらも、「そんなことより一緒にいたい」と見て見ぬふりをしていたが、最終的には振られてしまう。失恋後は写真という熱中できる趣味を見つけ、写真家を目指すことを決意する。

天真(てんま)

万菜花の彼氏で、天然パーマがトレードマークである。万菜花からは「嘘がつけない人」と称されており、葉子に浮気現場を目撃された時も、口止めはしても言い訳は一切しなかった。万菜花と結婚することが夢だと語っていたが、最終的には「万菜花の優しさが俺をダメにする」と万菜花に別れを告げた。

『さよならバイバイ、大好きだったよ。』の用語

キラキラ

本作において、恋愛をしている状態を示す言葉。葉子から「恋とはどんなものか」と尋ねられた時、あみちゃんは「恋はいいものよ。世界がキラキラして見えるわ」と答える。その時はあみちゃんの言葉の意味が分からなかった葉子だが、七村への恋心を自覚した瞬間から雨が光って見えるようになり、「世界がキラキラして見える」という状況を体験する。しかしその後、あみちゃんと一緒に過ごす七村の笑顔がキラキラして見えることに気づいた葉子は、七村があみちゃんに恋をしていることを悟る。「キラキラ」という状態を恋をしている人の共通項とすることで、恋愛に疎かった葉子も、七村の恋心を察せられるようになったのだった。

チェリーコーク

葉子のクラスで流行っているバンド。ボーカルのきゃぴ子は、著者・世紀末の前作『殺さない彼と死なない彼女』に登場するキャラクターであり、葉子のクラスの女子の間では、「きゃぴ子の歌詞が泣ける」「きゃぴ子が超かわいい」と話題になっていた。しかし恋愛経験に乏しかった葉子は、新曲の「スキを返して」を聞いても歌詞に共感できなかった。

花言葉

2skwt-1991
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