Cleo Sol（クレオ・ソル）の徹底解説まとめ

Cleo Sol（クレオ・ソル）の概要

Cleo Sol（本名：Cleopatra Zvezdana Nikolic）とは、本名の「Cleo」と、スペイン語で「太陽」を意味する「Sol」を組み合わせたアーティスト名である。スペインはよく晴れるので、その伝統への敬意を表している。

彼女の音楽キャリアは、家族の影響を受けた幼少期から始まり、10代半ばから本格的にプロシンガーとして音楽活動を開始した。2010年にはイギリスで一躍有名になるものの、自分の音楽性を見つめ直すために1度活動を休止した。2017年に活動を復帰し、新たなスタートを切ってからは、多くのヒットリリースを生み、各方面から注目された。

クレオ・ソルはソウル、ジャズ、R&Bの要素を融合させた楽曲を制作している。彼女の歌声は温かく、聴く者の心を掴む。復帰後に発表した『Why Don't You』は、彼女の才能と音楽性を示す代表作である。彼女の歌詞は深い感情と個人的な経験を反映しており、多くのリスナーの共感を得ている。

Cleo Sol（クレオ・ソル）の活動経歴

デビュー

音楽活動を開始したのは2007年。2011年にシングル「High」をリリースし、BBC Radio 1Xtraで広く紹介される。2012年には『Never the Right Time』でメジャーレーベルでデビューする。

活動休止

2014年、一時的に活動を休止し、自己の音楽スタイルを見つめ直す。

復帰

2017年にシングル『Why Don't You』をリリースし、復帰を果たす。それからは数々のシングルやEP、アルバムを作成し、2022年には多数のライブパフォーマンスを行っている。

Cleo Sol（クレオ・ソル）のプロフィール・人物像

クレオ・ソルは1990年3月24日に生まれ、ロンドンのハマースミスで育った。ジャズバンドで知り合った音楽好きの両親のもとに生まれた。セルビア系スペイン人の母親は歌手でありながらも、ギターとフルートを演奏していた。ジャマイカ人の父親はベースとピアノを演奏していた。7人兄弟の中の1人であった彼女は家族の中でも特に音楽の才能に恵まれ、歌手になって注目を集めることになった。母親から中古のカラオケプレーヤーをもらい、幼い頃から才能を披露していたという。

クレオ・ソルは地元の青少年センターで働き、熱心でやる気を起こさせる歌の先生に指導を受けた。16歳時に歌うことへの情熱は趣味から本格的な仕事へと変わり、毎週曲作りと歌唱の練習を始めた。後に毎月のショーケースでパフォーマンスするようになる。

クレオ・ソルの原点ともいえる音楽家の名前を挙げると、70年代であればスティービー・ワンダー。特に『Don't You Worry Bout Thing』が最も強く響いたと言う。他にも、キャロル・キング、シャーデー、アメール・ラリュー、エリカ・バドゥ、ライ、フランク・オーシャンなどが挙げられる。

10代後半にMySpace ページに数曲を投稿した後、Kanoの「P’s & Q’s」などを手がけたベテランのアンダーグラウンドプロデューサーであるダヴィンチがクレオに目を付け、数曲のコラボレーションを依頼した。

クレオ・ソルはソロでの活動に加え、イギリスのインディー・ソウル音楽集団「SAULT」のメンバーでもある。「SAULT」は2019年に活動を開始した覆面ユニットだ。意図的にメンバーの詳細を公表せず、音楽そのものに焦点を当てる戦略を取っている。プロデューサーのInfloが率いており、メンバーにはクレオ、キッド・シスター、クロニックス、楽器奏者のカディーム・クラークとジャック・ペニャーテがいる。

Cleo Sol（クレオ・ソル）のディスコグラフィー

シングル

『High』

2011年リリース。彼女のデビュー作。
Spotifyで聴くことはできない。

『Never the Right Time（Who Do You Love）』

2作目。2012年にリリース。
この作品もSpotifyでは聴けない。

復帰後の落ち着いたスタイルとはかけ離れている。フレッシュなクレオ・ソルの歌声は貴重である。

『Why Don't You』

2017年にリリース。活動休止明け後初のシングル。『Why Don't You』は、クレオ・ソルの特徴である感情豊かなボーカルとソウルフルなメロディが融合した楽曲。シンプルなピアノと控えめなドラムが、歌声を引き立て、曲全体に温かく落ち着いた雰囲気を与えている。

歌詞は愛と失恋、自己発見のテーマを描き、聴く者に深い共感を呼び起こす。特に「Why don't you just live your life?（自分の人生を生きればいいじゃないか）」というフレーズが繰り返され、シンプルながらも力強いメッセージを伝えている。