ワイルドストロベリー(漫画)のネタバレ解説・考察まとめ

『ワイルドストロベリー』とは、日本の漫画家・米元いれによるダークファンタジー漫画。集英社の漫画配信サービス『少年ジャンプ+』にて、2023年7月14日から連載を開始した。
主人公の平戸キンゴは血の繋がっていない妹カヤノと共に、人花という人間を養分する怪花で覆われた東京で暮らしていた。カヤノは人花に寄生されていたが、他の人花と違い人を襲わない。しかしある日カヤノが人花に寄生されていることがバレ、カヤノを守ろうとしたキンゴは致命傷を負う。カヤノはキンゴを活かすために、キンゴの体に宿るのだった。

『ワイルドストロベリー』の概要

『ワイルドストロベリー』とは、日本の漫画家・米元いれによるダークファンタジー漫画。集英社の漫画配信サービス『少年ジャンプ+』にて、2023年7月14日から連載を開始した。物語は人花(じんか)という人間を養分とする謎の植物に東京が覆われているという世界観であり、ほぼ全てのコマに細部まで草花が描き込まれている。その圧倒的な画力が読者を魅了している。

主人公の平戸キンゴ(ひらと キンゴ)は血の繋がっていない妹カヤノと共に、人花で覆われた東京で暮らしていた。カヤノは人花に寄生されていたが、他の人花と違い人を襲わない。しかしある日カヤノが人花に寄生されていることがバレてしまう。人花を処理する組織・花葬隊(かそうたい)の人間からカヤノを守ろうとしたキンゴは、妨害行為を行ったとして銃で撃たれ致命傷を負う。カヤノはキンゴを活かすために、キンゴの体に宿った。カヤノを失ったキンゴは絶望したが、花葬隊の研究員・牧野(まきの)からカヤノがキンゴの中で生きている可能性があることを告げられる。キンゴはカヤノを戻すために、全ての人花の源である母人花(マザーじんか)のある東京タワーを目指すのだった。

『ワイルドストロベリー』のあらすじ・ストーリー

キンゴとカヤノ

人花のはびこる東京で2人で生きていくキンゴとカヤノ。

36年前、突然東京タワーに巨大な花が咲いた。その花は人間の養分を吸って育つ。東京タワーに咲いた母人花(マザーじんか)は、東京中に花粉を撒き散らし、花粉を吸った人間は花を咲かせて次々に死亡。東京は瞬く間に機能しなくなり、多くの人々は逃げ出した。

そんな東京で暮らすキンゴとカヤノは同じ児童養護施設で育った兄妹である。キンゴが兄でカヤノが妹であるが、血は繋がっていない。それでもお互いがお互いを大切に思い合っていた。ある時2人は里親に引き取られるが、その里親は既に人花に寄生されており、今回キンゴ達を引き取ったのは食べるためだった。絶体絶命になったキンゴを救ったのはカヤノだった。正確にはカヤノに寄生した人花である。いつからかカヤノは人花に寄生されていたのだ。そしてその人花をコントロールすることに成功した。キンゴは最初こそ驚いたが、それでも妹のカヤノを守ると誓い、カヤノを人目に触れないよう家で匿って暮らしてきた。

しかしある時カヤノに人花が取り付いていることがバレ、人花の処理をする花葬隊(かそうたい)という組織の人間がやってきた。カヤノが焼却処分されそうになり、キンゴは花葬隊の邪魔をする。そしてキンゴは花葬隊の妨害行為をした罪で銃で撃たれてしまった。それを見たカヤノは巨大な美しい花を咲かせる。そしてキンゴに寄生してキンゴの命を救うのだった。

謎の組織・黒百合(ブラックリリー)

人花に寄生されたキンゴは捕縛されて研究所へと連行された。そして人花に寄生された人間として焼却処分されそうになる。しかしその研究所が人花に襲われた。キンゴは混乱に乗じて自分を助けてくれた研究員・牧野(まきの)と共にその場から逃亡する。牧野からカヤノがキンゴの中でおそらく生きているということを聞かされたキンゴは、カヤノを人間に戻す術を探すため、全ての人花の根源と言われている母人花(マザーじんか)のある東京タワーに向かうことを決心した。

キンゴと牧野が2人で母人花に向かう途中、アヤリという女子高生が現れた。アヤリは花葬隊の中でも人花との戦闘を専門に行う特殊花葬隊の候補生の1人であり、「花苅鋏(はなかりばさみ)」という対人花武器を振り回し、キンゴを処分しようとする。しかし戦いの中でキンゴは自分が危険な人花ではないことを証明することができたため、アヤリは遅れてやってきた先輩の真琴(まこと)と共にキンゴと牧野を第7特殊花葬隊本部に連れて行く。そこにいた第7特殊花葬隊の葬長(そうちょう)である疋島(ひきしま)は、キンゴとアヤリのテストをするために任務を言い渡す。キンゴとアヤリは審査役の真琴と共に任務に向かった。

キンゴとアヤリは無事に任務をやり遂げた。そして無事に本部に帰還。そこには疋島によって殺害された牧野の姿があった。しかしこの殺されていた牧野は疋島の「花苅鋏」が作り出した擬態だったのだ。キンゴとアヤリは本物の牧野に引き合わされ、牧野の無事を確かめる。疋島は人花を生み出したと思われる黒百合(ブラックリリー)という組織の話をキンゴ達にした。そして牧野にその調査を頼むために死んだことにしたのだ。人花を作り出したのが黒百合なのであれば、もしかしたら人に戻す方法も知っているかもしれない。疋島はキンゴとアヤリに試験に合格して自分達と共に黒百合の調査をしてほしいと頼むのだった。

特殊花葬隊選抜試験開始

キンゴとアヤリは日々の任務の中で確実に強くなっていた。一番大きな変化はキンゴの中のカヤノと話ができるようになったことである。それは脳内でキンゴとカヤノが話すのではなく、カヤノが花を咲かせて実際に周囲の人間と話すことができるのだ。キンゴとカヤノは大きく成長した。

そして特殊花葬隊選抜試験の当日。キンゴとアヤリは迎えの車に乗って、試験会場へと向かうのだった。

『ワイルドストロベリー』の登場人物・キャラクター

主要人物

平戸キンゴ(ひらと キンゴ)

『ワイルドストロベリー』の主人公。カヤノとは同じ児童養護施設で育った兄妹である。ただ血は繋がっていない。それでも兄として幼い頃からカヤノを守ってきた。いつかカヤノと一緒にファミレスに行くことが夢。カヤノと共に里親に引き取られたが、その里親は既に人花に寄生されており、カヤノ共々食われかける。それから兄妹2人で生きてきた。自身に寄生したカヤノを人間に戻すために花葬隊に入隊し、東京タワーに咲く母人花を目指す。

カヤノ

キンゴと同じ児童養護施設で育った少女。キンゴの妹であるが血は繋がっていない。具体的な時期は不明だが幼少期から人花に寄生されており、自身の中の人花を制御していた。兄であろうとするキンゴを慕っており、花葬隊に撃たれてほぼ即死の致命傷を負ったキンゴの命を救うためにキンゴの身体に寄生した。

花葬隊

牧野/マッキー

花葬隊に所属していた研究員。冷静で合理的、空気が読めない部分もある。謎の組織・黒百合を探るため表向きは死亡したことになっている。

高宮アヤリ(たかみや アヤリ)

第7特殊花葬隊に所属する候補生。17歳の現役女子高生である。「花苅鋏」の形は大剣「鋸草(ノコギリソウ)」。人花粉症を患っており、人花が近づくとくしゃみが酷くなる。

中学1年生の時に両親が人花に食われ、引っ越した先で橘真優(たちばな まゆ)という親友を得た。しかし真優もまた人花に寄生されて食われてしまう。真優の願いである「この世から人花がなくなりますように」という願いを叶えるために花葬隊に入隊した。

真琴(まこと)

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