
『人類は衰退しました』とは、田中ロミオによるライトノベル小説である。2012年7月から9月までテレビアニメが放送されるなど、様々なメディア展開がされている。ガガガ文庫オリジナル作品として初めてテレビアニメ化された作品である。人類がゆっくりと衰退した世界で、新人類である「妖精さん」と旧人類「人間」との日々を描いたファンタジーSFストーリー。随所にパロディやブラックユーモアを含み、人気を博している。略称は「人退」。

CV:小林由美子、あおきさやか、明坂聡美、ささきのぞみ、金元寿子、小桜エツコ、小笠原早紀、小山さくら、中根久美子、新井里美、辻あゆみ、矢部雅史、山田きのこ、佐藤なる美、坂本千夏、真田アサミ
現人類。旧人類よりはるかに高い知能と技術を有しており、高度な文明を築いている。身長は10cmほどで、帽子を被りエルフ耳の愛らしい容姿をしている。楽しいことが好きで、楽しいと繁殖し、テンションが下がると減少する。地球に100億人から200億人いるとされているが、旧人類で妖精さんを見たことがある人間は限られる。旧人類との間に相性があり、多くが認識できない。また、妖精さんも気に入った旧人類でない限り見られることを極端に嫌うためである。一方で文明を好む傾向があり、旧人類の住んでいる場所の近くや文明の廃墟にいることが多い。普段は何かをするわけでなく、ただ流されるように生きている。高い知能や技術力を持っているが常に発揮しようとするわけではない。調停官の「わたし」は個を区別するため「なかたさん」「ちくわさん」など呼称を付けている。ただし、厳密には同じ個体かどうかはわからず、仮に同じ個体であってもすぐ忘れてしまうため、実質的な判別は不可能である。
祖父

CV:石塚運昇
「わたし」の祖父。クスノキの里の調停事務所所長として働いており、調停官である「わたし」の直属の上司にあたる。元学者で里の人々からは「先生」と呼ばれており、その学術的な知識の豊富さから本業とは離れた学術的な調査も任されることがある。旧人類や妖精さんに関する知識も豊富に持っている。妻を昔に亡くしており、独身。「わたし」に対しては幼少期に厳しい育て方をしていたが、現在はそこまで厳しくしてはいない。
助手さん

CV:福山潤
着任時期は「わたし」より早く、祖父の助手が本来の役割だが、「わたし」の補佐をしていることが多い。基本的に無口でジェスチャーやスケッチブックで対話する。ふわふわ栗毛と派手なアロハシャツがトレードマーク(アニメではさらっとした金髪)。高原地域の少数民族の最後の一人として保護されている。自分の個性を知るため、タイムリープを繰り返し自分に関するうわさ話を集めていた。名前は「ジョシュア・コートニー」(祖父からの手紙に記載)。
学舎時代の友人
Y

CV:沢城みゆき
学舎時代からの「わたし」の友人であり悪友。出会った当初は仲良くなかったが、紆余曲折の末に仲の良い関係となった。国連所属の研究者として人類史調査のためにクスノキの里の隣の里に転任してきた。「わたし」以上に要領が良いが、無類のボーイズラブ好きな腐女子のため、学者に無断でボーイズラブの資料庫を作るなど、悪質な点がある。
巻き毛

CV:金元寿子
学舎時代の「わたし」の友人の一人で「わたし」をのばらの会に誘った人物。「わたし」を模した人形に狂気じみた愛情を注ぐなど、「わたし」を偏愛していた。当初、「わたし」へのいじめは巻き毛が黒幕だと思っていたが、勘違いであり、進級後のクラスでは逆に彼女がいじめられていた。
モノリス
ピオン

CV:水樹奈々
「わたし」が出会った記憶喪失の猫耳少女。正義好き。普段はモノリスの形だが、トランスフォームによりその姿を変える。正体は深宇宙探査機パイオニア(PIONEER)。手回し式ハンドルで発電することにより、稼働が可能となる。そのため、実質は「記憶喪失」ではなく「記録喪失」。旧人類によるキャッチアップ機での回収が行われ、変身能力や思考力を手に入れた。記録喪失中は同僚のオヤゲを連れ戻そうと探索していた。
オヤゲ

CV:檜山修之
「わたし」が遺跡で出会った少年。ピオン同様に正義好き。少年のような見た目と口調をしているが、正体は深宇宙探査機ボイジャー(VOYAGER)2号。ピオン同様に記録喪失に陥っていた。本来のミッションを逃れ地球に帰還していたが、そのせいでピオンに追われていた。
『人類は衰退しました』の用語
旧人類
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目次 - Contents
- 『人類は衰退しました』の概要
- 『人類は衰退しました』のあらすじ・ストーリー
- 妖精さんの、ひみつのこうじょう
- 妖精さんたちの、さぶかる
- 妖精さんの、おさとがえり
- 妖精さんたちの、じかんかつようじゅつ
- 妖精さんの、ひょうりゅうせいかつ
- 妖精さんたちの、ちきゅう
- 妖精さんの、ひみつのおちゃかい
- 『人類は衰退しました』の登場人物・キャラクター
- 主要人物
- 主人公(わたし)
- 妖精さん
- 祖父
- 助手さん
- 学舎時代の友人
- Y
- 巻き毛
- モノリス
- ピオン
- オヤゲ
- 『人類は衰退しました』の用語
- 旧人類
- 調停官
- ヒト・モニュメント計画
- 学舎
- 『人類は衰退しました』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 妖精さん「ただではスマヌ!」
- ピオンとオヤゲの壮絶なバトル
- わたし「探し物は見つかりましたか?」
- 妖精さん「お勤め終了!」
- 『人類は衰退しました』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 『人類は衰退しました』は不遇の名作
- 原作と異なる時系列とキャラクター設定
- 時系列
- キャラクター設定
- 毎回違うオープニング映像
- 『人類は衰退しました』の主題歌・挿入歌
- OP(オープニング):nano.RIPE「リアルワールド」
- ED(エンディング):伊藤真澄「ユメのなかノわたしのユメ」