ハネチンとブッキーのお子さま診療録(漫画)のネタバレ解説・考察まとめ

『ハネチンとブッキーのお子さま診療録』とは、2023年より佐原ミズが『月間コミックゼノン』で連載している小児医療漫画である。羽根田優希(はねだゆうき/通称:ハネチン)は妻の千絵(ちえ)を亡くし、2児の父としてワンオペ育児に奮闘する。ある日、電車内で奇抜なメイクをした小児科医の琴吹正尊(ことぶきまさたか/通称:ブッキー)に助けてもらい、交流が始まる。乳児期から学童、思春期までに起こる、素人では気づきにくい病気や発達の壁、育児の悩みなど、琴吹と関わる患者を通して描かれるヒューマンドラマである。

ハネチン

羽根田優希のあだ名。
結婚前に千絵が呼んでいた。琴吹があだ名で呼んでほしいと話した際、みちるより明かされた。琴吹が優希を呼ぶ時は「ハネチンさん」と呼ぶ。

ブッキー

琴吹正尊のあだ名。
V系のメイクしている琴吹をみちるはオバケと呼んでいたが、あだ名がブッキーであることを伝える。主にみちるが「ブッキー」、「ブッキー先生」と呼ぶ。

行きつけの店

スーパーまみや

優希と琴吹の行きつけのスーパー。
琴吹はここの総菜が好きでよく買っている。第3話で登場するマユの母は総菜調理のパートをしている。

たかさきベーカリー

みちるが好きなケーキとアイスが売っている。

誤飲

食物以外のものを誤って飲み込むこと。乳幼児期に多いとされている。
誤飲する物によって症状は異なる。大きい物体であれば窒息、ボタン電池や磁石ならば消化管穿孔、たばこや薬剤であれば中毒などのリスクがあるため注意が必要である。

中耳炎

鼓膜の内側にある中耳と呼ばれる部分に炎症が起き発症する。主要な疾患としては細菌性中耳炎と滲出性中耳炎がある。細菌性中耳炎は耳の痛みや発熱を主訴とすることが多く、滲出性中耳炎は耳が詰まった感じがする、耳の聞こえが悪くなるなどの症状が多い。乳児から成人まで発症するが、小児は耳の構造的に中耳炎になりやすい。また、症状がうまく表現できない乳幼児期は、症状を見落としやすく対処が遅れやすい。

起立性調節障害

起立するときに循環動態が変動することに伴う自律神経が不安定になる疾患。思春期に多いとされている。
症状として立ち眩み、気分不良、頭痛、失神様症状などがあり午前中に強く午後には軽減する傾向がある。原因としては水分量の不足や日常生活の活動量の低下、心理社会的ストレスなどがあげられる。しかし症状から怠け癖やスマホ及びゲーム依存症による夜更かし、学校嫌いを原因と考え、𠮟責したり無理やり起こそうとしたりして親子関係が悪化するケースが多い。そのため身体疾患であること、根性などの気の持ちようで改善する病気ではないことを理解してもらうことが大切である。

熱傷

皮膚に高温の液体や気体、固体が一定時間接することにより起こる外傷のことである。熱傷は深さによりI度からIII度に分類される。
乳幼児の皮膚は大人に比べて薄いため、深い熱傷になりやすい。重度の熱傷であれば全身状態が急速に悪化することもあり、治癒後も痕が残ることも多い。子供の行動パターンを考慮し、受傷さないようにすることが大切である。

『ハネチンとブッキーのお子さま診療録』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

琴吹正尊「あー面白れぇ!」

シールを食べたと話すみちるに優希が驚く様子を見て、琴吹が噴き出しながら「あー面白れぇ!」と言う。「面白い」は亡くなった千絵も言っていた言葉であった。優希にとって子供は得体の知れない恐ろしいほど正直な生き物。今は日々子供たちを生かすことに追われているが、いつか「面白い」と言えるようになるだろうか、と模索する。

ケンちゃんママ「私奥様が亡くなるまで羽根田さんの顔見たことありませんでしたけど」

優希がケンちゃんママに対し小児科を受診するよう勧めた際に、優希は夫と協力してはどうかと話す。その時にケンちゃんママが優希に対し「私奥様が亡くなるまで羽根田さんの顔見たことありませんでしたけど」と返した。
妻の千絵も体調が悪いと言っていたが、パートを休めないからと受診をしていない矢先に倒れたのだ。優希は言葉が出ずその場に立ち尽くす。

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