ジャンケットバンク(漫画)のネタバレ解説・考察まとめ

『ジャンケットバンク』とは、田中一行によるマンガ。『週刊ヤングジャンプ』及び『少年ジャンプ+』にて2020年から連載が始まった。カラス銀行中央支店で窓口業務を務めて2年目の御手洗暉は、とある部署への異動をきっかけに、銀行が運営する巨大賭博へと関わっていく。単純明快に見えるギャンブルが、心理戦により予測不可能な展開になる様が読者に好評である。

命の危険性が非常に高いギャンブルを扱う。

1ヘッド(ワンヘッド)

敗者は必ず死亡するギャンブルを扱う。口座残高が上位50名のみ所属できる。勝者はヘックスメダルというコインを獲得でき、それと引き換えに銀行が提示する様々な特権を購入できる。

ジャンケット権

本来の意味は、各国の富裕層をカジノへ招待した際に、その身辺の世話をする職業の事を指す。本作では、「1/2」ギャンブラーの担当になるための権利の事を指す。

キャリア

本来は勤続年数や勤務歴の事を指すが、本作では特四で「通貨」として扱われる。「キャリア」を使って業務に必要なものや情報を売買したり、1日の業務を終えることで1日分の「キャリア」が増える仕組みになっている。万が一、「キャリア」がマイナスの状態で1日を終えた場合、債務不履行者として地下収容所送りとなる。

「装うもの(デギズマン)」

3年前に、ある銀行の賭博場に現れ、壊滅的被害を与えた伝説のギャンブラー。宇佐美は真経津がそうなのではないかと警戒している。

ブラフ

ギャンブルにおける「はったり」や「虚勢」を見せることで、相手を騙すテクニックの事。

主任解任戦

特四の行員がキャリアを使って購入できる「主任解任権」を使って行使できる、他班の主任を解任するための行為。主任解任権行使=主任解任ではなく、お互いがワンヘッドのギャンブラーを選出し合い、そのギャンブルに勝って初めて主任解任となる。

作中のギャンブル

ウラギリスズメ

一方のプレイヤーが隠した玩具の「宝石」を、もう一方のプレイヤーが2つの箱のどちらに入っているかを当てるゲーム。宝石を隠す側は賭金を設定し、箱を隠す「チェック」側は当てることができれば、賭金を得られ、外せば賭金を失う。2つの箱は「強欲のつづら」と「堅実のつづら」に分けられており、「強欲のつづら」だと100%、「堅実のつづら」だと50%が賭金の設定額となる。

気分屋ルーシー

1面につき5つの鍵穴がある、手のひらサイズの正立方体型金庫を用いたゲーム。プレイヤーは、相手の金庫の各面最低1箇所に正解の鍵穴を設定し、その金庫を交換する。その後、順番に自分の金庫の鍵穴を指定して解錠していき、先に全5面を開錠をした者が勝者となる。また、はずれの鍵穴を指定してしまった場合、ルーシーと呼ばれる巨大な人形によって手のひら目掛けて鍵を突き立てられるという残酷なペナルティがある。

サウンドオブサイレンス

3種類のレコードを選択し合うゲーム。レコードには異なる時間分の有害音楽が収録されており、選択したプレイヤーは音楽の流れる部屋でその時間分の音楽を聞き、その後レコードを返却する必要がある。累計で5分以上聞くと人体に対して深刻なダメージを与える恐れがあり、対戦中に累計で10分以上音楽が流れると、その段階で人体を破壊するほどの音楽が流れる。相手が5分以内にレコードを返却できなければ勝利となる。

ジャックポットジニー

黄金、盗賊、魔人の3種類のカードを使い行うゲーム。プレイヤーはそれぞれ砂時計型のブースの下部分に入り、配られた6枚のカードを同時に1枚ずつ出し、金貨を取り合う。全部で3ラウンド行われ、獲得した金貨は各ラウンドの終了時に砂時計の上の部分に貯まっていく。3ラウンド終了時に、獲得金貨が少ないほうの頭上に金貨が降り注ぎ、命の危険性が出てくる。「3ラウンド終了時に相手よりも多くの金貨を所持すること」もしくは「対戦相手の死亡」が勝利条件となる。

アンハッピーホーリーグレイル

毒と聖水が入った3本の瓶と、本物と偽物の3つの聖杯を互いに選択し合うゲーム。本物の聖杯は瓶の中身を反転させる効果があり、聖水は毒に、毒は聖水になる。1ラウンドごとに聖水側と聖杯側を交互に1回ずつ行い、最後に飲み干す。10ラウンド終了時に相手プレイヤーより多くの聖水を得ることが勝利条件であるが、毒を一定量服毒した場合は死に至る。

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@7rasakamizuki

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