ウェルベルム-言葉の戦争-(漫画)のネタバレ解説・考察まとめ

『ウェルベルム-言葉の戦争-』とは原作:花林ソラ、作画:伏見航介によるマンガ。『裏サンデー』及び『マンガワン』にて2022年から連載が始まった。舞台は現代の日本。主人公である入間ケイジとその仲間達が巻き込まれていく奇妙なゲームを描くバトルサスペンス。主語を自在に入れ替え、「動詞の力」を巧みに使いこなす戦闘シーンは必見の価値あり。

副支配人

大文字という名前である事、ウェルベルムの副支配人であるという事以外いっさいが謎に包まれている人物。天地ミトスをルール違反として殺した張本人。現支配人に関する秘密を手に入れるため、ケイジの失われた過去の記憶を求めている。

支配人

ウェルベルムの開催者であり、ゲームマスターである事以外が一切謎の人物。ケイジは過去にあった事があるようだが、自身に関する記憶を封印している様子。

『ウェルベルム-言葉の戦争-』の用語

ウェルベルム

「言葉(ウェルブム)の戦争(ブルム)」から名付けられた本作のゲームの名称。参加者はまず動詞ガチャを引く事で「動詞の力」とパスワードが与えられる。参加者同士でパスワードを奪い合い全てのパスワードを集めたものが勝者となり、なんでも願いをひとつだけ叶えてもらえる。誰が何の目的で行っているのか不明である。

動詞の力

本作の参加者が持つ能力の事。参加者毎に能力は違っており発動条件や範囲・対象も全く違うため、能力者の発想力や力量が試される。手の甲にはMPメーターが表示され、強力なものほど消費量やクールタイムが長くなる傾向にある。「動詞の力」と同じ言葉を見ることでMPは回復する。

久留和組

小児科医である久留和正月がリーダーのグループ。「ウェルベルム」を終わらせるためにゲームの謎を解いている。

千里兇団

第2回ウェルベルム優勝者の物部キョウがリーダーのグループ。「社会的弱者救済のための独立国家」を建国するという理念の下に活動している。「動詞の力」を使いあらゆる犯罪に手を染める半グレ集団。

権利譲渡のルール

参加者は相手に招待SMSを送って「動詞ガチャ」を回してもらうと、ゲームプレイの権利を譲渡できる。参加者内では噂程度のものであったが、ケイジの参加により真実であった事が証明される。真紀がどこで権利譲渡の具体的方法を知ったのかは不明。

『ウェルベルム-言葉の戦争-』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

入間ケイジ「自分の人生の決定権を、他人に渡しちゃだめだよ…」

稜一との死闘の末、ケイジは「自分の人生の決定権を、他人に渡しちゃだめだよ…」というセリフを稜一へ投げかけた。キョウの理想のためと言って命を投げ出したり、娘の自殺を原動力に社会を変えようとする稜一に対し、他人のために生きるのではなく自分のために生きて欲しいという入間ケイジの願いがこめられている。

入間ケイジ「そうだ。俺たちが後悔しても何も戻ってこない。生きるって死ぬほど残酷だ。でも、俺たちは引き受けなきゃならない」

自分の過ちを認める事ができないキョウに対して、ケイジは「そうだ。俺たちが後悔しても何も戻ってこない。生きるって死ぬほど残酷だ。でも、俺たちは引き受けなきゃならない」というセリフでキョウを説得する。参加当初は後悔してばかりだったケイジが、梨々花や「久留和組」と出会い、今を一生懸命生きようとする考え方に変わったのが分かる名セリフ。第3回ウェルベルム開催時に入間ケイジは家族を失い、物部キョウは母親を失った過去を受け入れられず、過去を否定し続けた2人が過去を受け入れ未来に進もうとする非常に印象的なシーンでもある。

『ウェルベルム-言葉の戦争-』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

『マンガワン』で「ちょい足し」を読むことが可能

掲載元である『マンガワン』には本編とは別に「ちょい足し」というコラムがあり、そこでは本編とはまた違ったキャラクターの一面を見ることができる。

各キャラの名前の由来は「言葉」

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