ウェルベルム-言葉の戦争-(漫画)のネタバレ解説・考察まとめ

『ウェルベルム-言葉の戦争-』とは原作:花林ソラ、作画:伏見航介によるマンガ。『裏サンデー』及び『マンガワン』にて2022年から連載が始まった。舞台は現代の日本。主人公である入間ケイジとその仲間達が巻き込まれていく奇妙なゲームを描くバトルサスペンス。主語を自在に入れ替え、「動詞の力」を巧みに使いこなす戦闘シーンは必見の価値あり。

奥伝達(おくでんいたる)

司より以前から正月に協力していた男性。服や家を「燃やす」力の能力者。何らかの理由により副支配人側に寝返った。初対面のケイジに対して「陰キャ」と言うが、悪気を感じさせないほどの明るい性格である。

社ベル(やしろべる)

達と共に以前から正月に協力していた女性。名前から居場所や物を「割る」力の能力者。達と同じく副支配人側に寝返った。初対面で梨々花に胸を当てながら話すなど、距離の近い性格。

千里兇団(せんりきょうだん)

物部キョウ(もののべきょう)

「千里兇団」のリーダーであり、第2回ウェルベルムの優勝者。視線や物を「切る」力の能力者。優勝の見返りとして母親の取り巻きだったヤクザの壊滅を願った事でそれが逆に母親を自殺に追いやる事となり、その事実を受け入れられずにいる。母親殺人の疑いで少年院にいた頃に、かつてのケイジと出会った。社会的弱者を救済するための「独立国家」を作る事を目的としてウェルベルムに参加している。

白部コトハ(しらべことは)

「千里兇団」の元メンバー。弾丸や軌道を「曲げる」力の能力者。誰からも愛されず他人の顔色を伺ってばかりの人生の影響で、感情の起伏が乏しい。ケイジと行動する中で徐々に自我が芽生え、梨々花からキャラを疑われる程度にまで成長する。

所稜一(ところりょういち)

「千里兇団」の中心メンバー。視線や拳銃のトリガーを「引く」力の能力者。過去に娘がいじめを苦に自殺し訴訟を起こそうとしたが立場の弱さから黙殺され自暴自棄になっていたところにキョウと出会い、彼の理念に共感しメンバーとなる。最後にはケイジと敵対し死亡するが、心の奥底ではケイジに親しみを持っていたことが判明するシーンは印象的である。

ゲーム関係者

花里真紀(はなさとまき)

ケイジのいとこ。元、皿やスマホを「なおす」力の能力者。ウェルベルムの権利譲渡ルールを使いケイジをウェルベルムに巻き込んだ元参加者。その後「お賽銭事件」の被害者となる。梨々花と協力関係を結んでいた。どのようにして権利譲渡の事を知ったのかいまだ不明である。

天地ミトス(あまちみとす)

「お賽銭事件」首謀者の1人。小銭や時間を「止める」力の能力者。幼い頃の一家惨殺事件の被害者であり、いまだ逮捕されていない犯人を捕まえるために警察官になる。

天地ロゴス(あまちろごす)

ミトスの弟であり「お賽銭事件」首謀者の1人。話し声や物音を「聞く」力の能力者。幼い頃の一家惨殺事件の影響で下半身に障害が残り、車椅子生活になってしまった。兄のミトスと共に一家惨殺事件の犯人を捜していたが、「お賽銭事件」以降はケイジに敵討ちを懇願し協力するようになる。

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