僕と君の大切な話(漫画)のネタバレ解説・考察まとめ
『僕と君の大切な話』とは、2015年から2019年までろびこが『デザート』にて連載していた少女漫画である。女子高校生の相沢のぞみは、同じ学年の東司朗に片思いをしていた。ある日、勇気を出して司朗に告白をしたのぞみ。しかし司朗の返事は「そういうのよくないよ」と冷たいものだった。女子に対して偏見が強い司朗と、少し世間知らずで少女漫画に夢見がちなのぞみ。嚙み合わない2人だったが、会話を通じて次第に距離が縮まっていく。キャッチコピーは「新感覚“トーキング“ラブコメティー」。
単行本のカバー下に隠された伏線
単行本のカバー下には各キャラの設定が細かく記載されている。
3巻のカバー下には伊藤圭介の「年上の女性に恋をしている」と記載があり、この段階でまだ未登場のキャラとの設定がすでに決まっていることが伏線となっていた。
もともとは下ネタ全開のストーリーを予定していた本作
本作を連載するにあたり、構想段階から男女の会話劇を考えていた。しかし内容はすべて下ネタ。中学生の男女がゲームセンターでつらつら話をしていくという構想だった。著者はもともとWEB漫画でショート漫画という形式で掲載を考えていたが、前作からの担当編集が「もう一度『デザート』で連載してほしい」と持ち掛けたことから少女漫画用にアレンジを加えていき本作の形におさまった。
本作に登場するへいわ台駅のモデルは参宮橋の駅のホーム
のぞみや司朗が会話をするへいわ台駅という駅は、小田急線・参宮橋駅がモデルとなっている。もともとは別の場所をモデルに原稿を描いていたが、著者が参宮橋駅を通りがかった際、あまりにも自分のイメージとドンピシャな風景だったため原稿を書き直すほどだった。
今回の連載は著者にとってチャレンジングな作品
前作の『となりの怪物くん』は人生で初めての連載作品だったこともあり「走り抜けたという感じだった。今回は試してみたかったことにいろいろ挑戦してみよう」とインタビューで語っている。
たとえば、カラー原稿をアナログからデジタルに変更したり、ペンタブの設定を変えたりといった変化があった。なお、ペンタブの設定を変えたところ著者本人としては味のある線で気に入っているが読者からは「線が荒れた」という感想もあり、さらに試行錯誤を重ねたとのこと。
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目次 - Contents
- 『僕と君の大切な話』の概要
- 『僕と君の大切な話』のあらすじ・ストーリー
- のぞみの告白
- 忘れられた恋心
- 思い出した告白
- 無自覚な恋心
- それぞれの恋模様
- 司朗の告白
- 『僕と君の大切な話』の登場人物・キャラクター
- 主要人物
- 相沢のぞみ(あいざわのぞみ)
- 東司朗(あずましろう)
- その他の登場人物
- 高橋卓也(たかはしたくや)/カフェイン
- 環和臣(たまきかずおみ)
- 伊藤圭介(いとうけいすけ)
- 浜田まりん(はまだまりん)
- 一ノ宮鈴(いちのみやすず)
- 七島(ななしま)
- 八ヶ崎(はちがさき)
- 九藤(くどう)
- 野呂(のろ)先生
- 『僕と君の大切な話』の用語
- 平和台高校
- ポケットキングダム
- 『僕と君の大切な話』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 東司朗「たとえば僕と君が違う星の人間だとしてそれをつなぐのは言葉だろう だったらこちらから閉ざしてしまうのはあまりにもったいない」
- のぞみがラスクを司朗の口へ運ぼうとするシーン
- はまりん「今日誘ってくれてありがとう のぞみんと水族館に来れてすごく嬉しかった」
- 鈴の告白を後押しするのぞみ
- 『僕と君の大切な話』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 単行本のカバー下に隠された伏線
- もともとは下ネタ全開のストーリーを予定していた本作
- 本作に登場するへいわ台駅のモデルは参宮橋の駅のホーム
- 今回の連載は著者にとってチャレンジングな作品