私の推しは悪役令嬢。（わたおし。・わた推し）のネタバレ解説・考察まとめ

その他

ランバート＝オルソー

CV：宮瀬尚也
学院内で使用される魔道具の整備を一手に担う、茶髪の好青年なレーネの兄。彼は妹のレーネと兄妹でありながらも恋人同士という複雑な関係にある。この特異な状況は彼らを標的にしやすくさせ、ランバートはレーネを人質に取られる形で、学園内の騒動を引き起こす黒幕として利用されてしまう。彼は魔物を呼び出す鈴を使い、キマイラを召喚するものの、レイとクレアの活躍により計画は阻止される。ランバートは学園騎士団の副団長という立場にありながら、テロ行為に関与したことで国家反逆罪の適用が検討され、重罪に問われる可能性があった。しかしクレアとレイの弁護により、最終的には国外追放の処分が下され、ランバートとレーネは共に国を去ることになった。この一連の出来事は、彼らの人生に大きな転機をもたらし、新たな国での生活を余儀なくされることとなる。

ローレック＝クグレット

CV：室元気
学園騎士団の団長として活躍しているロレッタの兄。そばかすの短髪が特徴。彼は、身分の違いに関係なく、貴族であろうと平民であろうと分け隔てなく接することで知られている。この気さくな性格は、多くの人々からの信頼と尊敬を集めるのだ。ローレックは、妹のロレッタとは異なる道を歩んでいるものの、彼女との強い絆を持ち続けている。彼のリーダーシップと人柄は、学園騎士団を率いるにあたって重要な役割を果たす。

ディード

CV：吉野貴大
ユーの仲間の一人で、ある事件をきっかけに学園内で大きな騒動を引き起こす。黒髪が特徴。彼はマットとの間にトラブルがあり、その過程でランバートが細工した魔道具の杖を使ってしまい、結果としてマットに重傷を負わせてしまう。この出来事は、学園内のさらなる混乱を招くことになり、一連の騒動の始まりとなった。ディードの行動は、意図せずとも重大な結果を招くこととなり、彼自身もその後の展開に大きく関わることになる。

マット

CV：安田睦矢
平民出身で、学園内に存在する貴族と平民の間の隔たりに強い意識を持っていた。金髪の短髪が特徴。彼はこの社会的な壁を乗り越えるため、学園祭を機に平民と貴族の間の差を縮めようという活動を展開し、そのために有志を募集した。しかし、この活動にユーも巻き込もうとしたことがディードに知られてしまい、二人の間で激しい言い争いが発生する。マットが「王侯貴族は平民から税を吸い上げるだけの寄生虫だ」と発言したことで、ディードの怒りは頂点に達し、彼は暴走してしまう。その結果、ディードの杖から放たれた火の魔法によってマットは全身に大やけどを負う重傷を負ってしまうのである。この事件は学園の外にも広まり、多くの平民から貴族への怒りが高まることになった。マットの行動は、彼の意図とは異なる形で社会に大きな波紋を投じることとなり、その後の展開に深く影響を与えることになる。

ミリア＝フランソワ

CV：豊口めぐみ
クレアの母親であり、すでに亡くなっている。縦巻きロールの金髪が特徴。彼女は公務に追われる多忙な日々を送っており、そのために娘のクレアと過ごす時間が限られていた。ミリアはクレアが感じる寂しさを常に気にかけており、もっと一緒に時間を過ごしたいと願っていた。しかしある日公務からの帰路にて、ミリアが乗っていた馬車が事故に遭遇し、その事故が原因で彼女は命を落としてしまう。この悲劇はクレアにとって大きな打撃となり、母親との思い出や彼女の願いが、クレアの心に深く刻まれることになった。

ドル＝フランソワ

CV：三上哲
クレアの父親で、バウアー王国の財務大臣として国王や宰相に次ぐ重要な立場にある。ダンディで髭が似合う紳士的な格好が特徴。彼は国のナンバー3の人物として、貴族派のリーダーでもある。クレアの新しいメイドを探していた際、レイという人物が現れたがドルは当初、レイを冷たく扱っていた。しかし、レイが「50万ゴールド」「アーヴァイン＝マニュエル」「3月3日」という特定の単語を口にしたことで、彼の態度は一変した。これらの単語には何らかの裏事情が含まれていたようで、それを聞いたドルはレイをメイドとして受け入れることを決めたのである。この出来事は、ドルがどのようにしてレイを家族の一員として迎え入れるに至ったかを示している。

トリッド＝マジク

CV：赤城進
バウアー王立学院で教鞭をとる教師であり、風魔法を除く三つの属性を操ることができる王国で唯一の渋い中年の魔法使い。彼はその卓越した魔法技術により、王国の魔法研究に大きな貢献をしてきた権威者として知られている。特に、レイの持つ圧倒的な魔力に対しては、その能力の高さに感嘆している。トリッドの存在は、バウアー王国の魔法技術の発展において重要な役割を果たしており、彼の知識と経験は多くの学生にとって貴重な学びの源となっているのだ。

サーラス＝リリウム

CV：石黒史剛
バウアー王国の宰相として小説の第6章から物語に登場。彼は、レイやその仲間たちが通うバウアー王立学院に対する襲撃の黒幕として描かれている。この襲撃は、物語の中で重要な転換点となり、サーラスの野望や彼が持つ権力の影響力を浮き彫りにする。彼の行動は、主要な登場人物たちにとって大きな試練となり、彼らの絆や信念を試すことになるのだ。サーラス＝リリウムのキャラクターは、物語において複雑な役割を果たし、知る者に強い印象を与える存在となっている。

ドロテーア＝ナー

小説の第9章から物語に姿を現すナー帝国の皇帝であり、一人の母親でもある。彼女は剣神としても知られ、幼少期に魔王によって家族と従者を失うという悲劇を経験した。この出来事は彼女の人生に大きな影響を与え、父から皇帝の座を奪い取った後、隣国への戦争を繰り返し仕掛ける原動力となった。ドロテーアの物語は、彼女が直面する内外の葛藤や、皇帝としての彼女の決断がナー帝国に与える影響を深く掘り下げている。彼女のキャラクターは、その強さと複雑な背景を通じて、知る者に強烈な印象を残す。

魔王

小説の第16章から登場し、世界の管理者としての役割を担い、女性であり同性愛者。彼女は億年にわたって愛し続けたクレア＝フランソワへの情熱が薄れたことにより、人類文明の破壊を企てる。この魔王の物語は、彼女の深い愛情とその愛情が失われたときに生じる絶望を描いており、その結果として彼女がどのように世界に対して極端な行動に出るかなのだ。クレア＝フランソワへの愛が彼女の行動の中心にあり、その愛が変化することで、彼女の世界観と行動に大きな変化が生じる。

TAIM

小説の第17章から物語に登場し、世界を監視し管理するために設計された人工知能。このAIは、現在の管理者である魔王に代わる新たな存在としてレイ＝テイラーを創り出すことに成功した。TAIMの目的は、レイ＝テイラーを通じてより効果的に世界を管理し、魔王の支配からの脱却を図ることにある。この人工知能はその高度な計算能力と戦略的思考を用いて、レイ＝テイラーという新しいキャラクターを生み出し、物語に新たな展開をもたらす。レイ＝テイラーの存在は、TAIMが世界の管理システムに対して持つ野心と、それを実現するための独自のアプローチを象徴している。

リリィ＝リリウム