私の推しは悪役令嬢。(わたおし。・わた推し)のネタバレ解説・考察まとめ

『私の推しは悪役令嬢。』とは、2018年1月から2021年2月まで小説家になろうなどの小説投稿サイトで連載された、いのり。による異世界転生かつ悪役令嬢ものの作品である。 乙女ゲーム『Revolution』の世界に、ヒロインのレイ=テイラーとして転生した社畜OL・大橋零が、ゲームの推しキャラである悪役令嬢・クレア=フランソワを射止めるために奮闘するのが内容。 2023年からTOKYO MXほかで放送されたアニメも公開されている。魅力は、キャラクターの成長や恋愛要素、軽快な展開が楽しめることである。

レーネ=オルソー

CV:長谷川育美
クレアの幼少期からフランソワ家に仕えるメイドで、彼女の長い茶色の髪が特徴。クレアにとっては姉のような存在であり、クレアが野菜を食べ残すときなどは、時に厳しく注意することもある。レイがクレアのメイドとして勤め始めた際には、彼女に先輩としての指導を行う。
レーネは自身の兄、ランバートと恋愛関係にありながらも、兄妹としての絆を持つ。ランバートの裏工作に協力し、レイの介入を阻止しようとした際には眠っているクレアを人質に取るという極端な行動に出たが、レレアの介入とクレアの目覚めにより計画は失敗に終わる。この一件で、ランバートと共に学園騎士団に捕らえられてしまう。
彼女の行為は国家反逆罪にあたり、死刑に処される可能性があったがクレアとレイの国王への嘆願により、最終的には国外追放の処分に減刑された。レーネはクレアとレイに別れを告げ、ランバートと共に国を離れた。

ロッド=バウアー

CV:KENN
バウアー王国の第一王子であるロッド=バウアーは、特徴的な黒くて癖のある髪を持っている。彼は魔法の試験でレイが意図的に成績を下げる瞬間を目の当たりにし、それ以来彼女に強い関心を抱くようになった。ロッドは度々レイを誘うが、レイの関心はクレアにのみ向けられているため、彼の試みはいつも空回りしている。
この物語が展開されるゲームでは、試験での高成績がロッドの好感度を高める要因となっており、彼がレイに興味を持つきっかけになった可能性が示唆されている。

セイン=バウアー

CV:浪川大輔
バウアー王国の第二王子で薄紫色の長髪が印象的。レイのからかいによってクレアが彼の前で「別に好きではない」と言ってしまったことから、二人の間はややこじれている。さらに、試験で自分よりも高い成績を収めたレイに対しては、プライドが高いために反感を抱いている。
趣味である楽器演奏を一人で楽しむ彼は他人に聞かせることを好まない性格だが、クレアはそれを知らずに褒めに行ってしまい、二人の間の溝を深めてしまった。
ランバートが召喚した魔物をクレアが倒した後、彼女が危険にさらされた際には、セインは自らを犠牲にして彼女を守った。その過程で毒に侵され、命の危機に瀕したが、レイの手による解毒で辛うじて生き延びる。オルソー家が断罪される際には、レイとクレアのために減刑を求めて跪き、許しを請うた。

ユー=バウアー

CV:日笠陽子
バウアー王国の第三王子。金髪の癖っ毛が特徴。兄二人が前王妃の子であるのに対し、前王妃の死後国王と結婚した精霊教の教会出身の現王妃の子であり、精霊教とのかかわりが深い存在である。実は女性であることが判明した。腹違いではあるものの、兄二人との仲は良好である。精霊教の「神の前では皆平等」という教えから平民運動を起こす平民に注目されており、学園内の騒動の切っ掛けとして利用されてしまっている。

ロレッタ=クグレット

CV:松本沙羅
武門の名門・クグレット家の娘で、クレアの側近として常にピピと共に行動している。ショートカットの黒髪とそばかすが特徴。彼女は、平民出身のレイがクレアに対して親しげに話しかけることに対して、あまり良い感情を抱いていないようだ。しかし、レイからはほとんど意識されておらず、その存在はあまり重視されていない様子。クレアの周りで活動する彼女の姿は、クグレット家の令嬢としてのプライドと、クレアへの忠誠心が見て取れる。

ピピ=バルリエ

CV:栗坂南美
バルリエ家は財界に強力な影響力を持っており、ピピ=バルリエはその家の娘である。ピンクの巻き髪が特徴。彼女はクレアという人物を深く尊敬しており、学校生活の中でもずっと一緒に行動している。しかしロレッタと同じく、レイにはほとんど注意を払われず、彼女の言葉が真剣に受け止められることはない。

マナリア=スース

CV:水樹奈々
小説の第4章から物語に登場するスース王国の王女で、クレアが幼少期に出会い、以来「お姉さま」と慕っている人物である。クレアが子供の頃は、マナリアの雰囲気や服装から彼女を男の子と間違えていたこともあるが、マナリア自身は一人称を「ボク」としていた。彼女はこの世界で唯一、全ての魔法属性に適性を持つ「四属性持ち・クアッドキャスター」として知られ、その身体能力と頭脳の両面で非常に優れた能力を持っている。本妻の子ではないものの、その卓越した才能から後継者争いに巻き込まれることを避けるため、王立学院へ留学してきた。マナリアは、クレアとの親密な関係を利用してレイを挑発し、彼にクレアとの結びつきを強める決意をさせた。ゲーム内では、クレアに対する慕情を活かし、主人公への嫌がらせや妨害を未然に防ぐ役割を果たしている。しかし、クレア以外には関心を持たないレイにとっては、恋のライバルのような存在である。
マナリアもレイと同じく同性愛者であり、過去に家で働いていたメイドとの関係を持っていた。そのメイドが去ってしまったことを深く後悔しており、この経験が後継者争いにおける彼女の立場をより複雑なものにしている。留学を選んだのも、このような背景があったからである。しかし、第一王子の毒殺事件が発生し、後継者争いに再び巻き込まれる形で帰国することになった。この事件を通じて、レイがただ者ではないことを悟る。

レレア

CV:栗坂南美
レイが従魔として迎え入れたのは、ウォータースライムの幼体であった。この幼体は、学院での属性魔法の授業中に起きた一件により、レイとの運命的な出会いを果たす。ある日、男子生徒が放った制御を失った火属性の魔法が、偶然このウォータースライムの幼体に向かってしまう。その瞬間幼体の母親であるスライムが身を挺して幼体を守るが、この行動が攻撃と誤解され、母親スライムはセインとクレアによって倒されてしまった。
この悲劇的な出来事の後、震えている幼体をレイが見つけ、事情を理解した上で従魔契約を結び「レレア」という名前を与えた。レレアはまだ幼体であるため、食欲も好奇心も非常に旺盛だ。レイはレレアを学院に連れて行き、従魔としての訓練を行いながら、学院内で起こる様々な出来事や生徒たちとの関わりの中で成長していく。

Fuku10104
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@Fuku10104

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