ガンニバル(漫画・ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

『ガンニバル』とは二宮正明による漫画作品、およびそれを原作としたドラマ。『週刊漫画ゴラク』(日本文芸社)にて2018年から2021年まで連載され、後に「Disney+」にて連続ドラマ化された。舞台は山間にある小さな村「供花村」。その地に駐在として赴任した主人公・阿川大悟が、供花村の「食人文化」の秘密に迫っていく。ホラーサスペンスの枠に収まらない、それぞれの思惑と葛藤がせめぎ合うヒューマンドラマだ。

阿川のひとり娘。現在は小学3年生。阿川が追いかけていた事件の容疑者が射殺される瞬間に立ち会い、精神的ショックにより言葉を失ってしまう。表情も乏しく、常に物静かでぼんやりとしている。自然の豊かな供花村へ移り住んだことで、一時的に復調の兆しを見せるものの、やがて供花村の人喰い疑惑の騒動に巻き込まれていく。

後藤家

後藤恵介(ごとうけいすけ/演:笠松将)

後藤家の次期当主。後藤銀が山中で死んだのち、正式に後藤家の当主となる。伸ばし放しの長髪にニット帽を合わせており、眼差しはいつも冷徹で鋭い。ひどく強面であるものの、心の底では後藤家のことを誰よりも愛している。その後藤家を疑い調べようとする阿川を、当初はよそ者として敵対視していた。しかし人喰い疑惑が事件を呼び、次々に犠牲者を生みだすにつれ、後藤家の当主として協力の姿勢を見せはじめる。

後藤銀(ごとうぎん/演:倍賞美津子)

後藤家の前当主。もともと後藤家の人間ではなく、供花村で権力を持つ後藤家の男に近づき、篭絡して後藤家を則った強かな性格の持ち主。1話における最初の登場で死亡するが、のちの回想シーンにて作中最大と言っても過言ではないキーマンとなる。銀は熊に襲われて死ぬのだが、彼女の遺体には明らかに熊ではなく人間の歯型があった。

後藤藍(ごとうあい/演:河井青葉)

恵介と洋介の母であり、銀の娘。後藤家内での権力はほとんどなく、銀を中心として「子どもを作るためだけの存在」と冷遇されている。その子作りの相手は「あの人(白銀)」。つまり恵介と洋介の父親は白銀なのである。藍は後藤家の思想・やり方についていけなかった。そして、とうとう供花村の奉納祭で行動を起こす。祭りで生贄にされた子どもを助け、彼とともに村から姿を消してしまった。

後藤洋介(ごとうようすけ/演:杉田雷麟)

次期当主・恵介の弟。強面でミステリアスな兄とは対照的に、坊主頭に甘い顔立ちを持った少年。その若さにもかかわらず村では射撃の名手である。1巻ではその腕前で、熊に襲われかけた阿川の命を救う。

後藤岩男(ごとういわお/演:吉原光夫)

巨躯の持ち主。恵介の幼馴染で、幼少期から現在まで常にとなりにいる存在。次期当主である恵介に対して、1人の人間として強い敬意と信頼を抱いている。そのため恵介の身に危険が近づくと、自分を犠牲にしてまで守ろうとする忠誠心の強い男。

あの人/後藤白銀(ごとうしろがね/演:澤井一希)

作中では終盤まで「あの人」を呼称される謎多き男。しかし人喰いの疑惑が明るみになつにつれ、彼は前当主の後藤銀の息子であることが発覚する。名前は「白銀(しろがね)」。赤ん坊のときから人間を食べて育ったので、老人になった今もなお人肉を必要としている。人間離れした身体能力を持っており、阿川や村に来た警察部隊を圧倒する。

その他の重要人物

nishi
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@nishikura

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