僕の心のヤバいやつの名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

『僕の心のヤバいやつ』とは、桜井のりおによる漫画、およびそれを原作としたアニメなどのメディアミックス作品。日々殺人の妄想をしている中二病な中学2年生「市川京太郎(いちかわきょうたろう)」は、クラスのマドンナ的存在である美少女「山田杏奈(やまだあんな)」に特別な感情を抱いていた。ひょんなことから山田の意外な一面を垣間見た京太郎は次第に彼女と打ち解けるようになり、二人は次第に恋仲になっていく。本作には切なく甘酸っぱいエピソードやセリフが数多くあり、多くの読者を魅了し続けている。

修学旅行で京太郎は伏見稲荷の鳥居で山田に告白した。修学旅行とオーディションの日が被り、京太郎を想うあまり山田は修学旅行に行った。しかし、京太郎の激励の言葉に促された山田は、途中では修学旅行を抜け出す。そして念願のオーディションを受けることができたのだった。
そのあと、元の日常に戻ったある日。
山田は京太郎に「いつもの場所で待ってる」とラインで呼び出した。いつもの場所というのは山田と京太郎の関係が始まった「図書室」だ。そこで山田は京太郎に告白する。
「市川京太郎 何より大切で誰より特別で 大好き! 私とお付き合いしてくれる?」という山田の言葉を京太郎は受け入れた。
お互いキスしようとするがおでこをぶつけてしまい、山田は京太郎の頬にキスする。
山田の京太郎に対する素直な気持ちがセリフによく表れている。

関根萌子の名言・名セリフ/名シーン・名場面

「うちら友達なんで」

大晦日の夜。京太郎が何気なくコンビニに行くと3年の南条とばったり遭遇してしまった。南条に想いを寄せる南条の同級生「間宮」や京太郎の同級生である関根もいた。
面々はそのあとファミレスに立ち寄り、京太郎もその流れに逆らうことができず付き合うことになった。
南条は京太郎の隣にすわり、執拗に山田の情報を聞き出そうとする。山田と仲のよさそうな京太郎に対し、山田の連絡先やラインを知っているのではないかと勘ぐっていた。関根もまた南条に山田の連絡先を聞かれた様子で、答えをはぐらかしている。京太郎に対しても知らないフリをして、その場をうまく取り繕った。
京太郎は持っていないと嘘をつくが、運悪く自分のスマホの通知画面に「山田」の文字が表示されてしまう。そのことで南条はさらに京太郎にプレッシャーをかけ、山田の連絡先を聞き出そうとする。
間宮が席を離れたことで、関根も空気を察して一時その場を離れ、京太郎らの様子をうかがった。
京太郎は頑として南条に山田の連絡先を教えることはない。
京太郎は「断るのに理由はない。自分が嫌だからだ」ときっぱり断った。
関根は席に戻るなり、帰ることにした。関根に付き添いを頼まれた京太郎は了承する。南条は自分が送っていこうかと提案するが、関根は「うちら友達なんで」と言ってそれを断った。
こうして関根と京太郎は家路につくことができた。陰キャで中二病な京太郎にとって、異性の些細な気遣いや優しさに心が動きやすいもの。関根の優しさに京太郎も思わず心を撃ち抜かれてしまった名シーン。

足立翔の名言・名セリフ/名シーン・名場面

関根の何気ない気遣いをほめる足立

関根はバレンタインデーにクラスメイト全員に義理チョコを振る舞った。京太郎の机の上に大量のチョコの入った袋をおいて、セルフサービスで早い者勝ちだ。その時、足立は自分がとったチョコを見て「ナッツの形がハートに見える」ということで本命チョコと勘違いし、はしゃぎはじめる。
ホワイトデーのお返しに適当は許されない、と足立は真剣に悩み、南条に相談するなど実直さを見せる。
お返しのお菓子を用意し、突然学校に現れた足立の母に叱咤されながら足立は関根に感謝を伝える。
手作りチョコがすごくおいしかったことや、チョコをもらえたことがすごくうれしかった事、関根はいい奴であることを伝えた。
関根は全員に渡したのでそこまで感謝されることではないと釈然としない様子だが、足立は「そこがな!!」と言って全肯定した。お調子者だがまじめで実直、優しい足立の性格がよく表れている名シーン。

「俺はッ 山田杏奈が 好きだ!! でもッ それ以上に 市川をいいやつだと思ってる だからッ 多分————…俺はもう負けてる」

足立は密かに山田に憧れを抱いていたが告白できずにいた。京太郎もまた同じだ。
しかし、足立と京太郎には決定的な差がある。山田と京太郎がいつの間にかいい感じになっていて、お互い好き合っている想いを隠せないほどになっていることに周囲の者は気づいていた。京太郎と山田の関係は覆ることはないだろう。それでも足立は京太郎に勝負を挑む。黙って譲るつもりはない。足立は体育祭の騎馬戦で雌雄を決しようと京太郎に宣戦布告する。この勝負に意味はないかもしれない。これは男と男の真剣勝負なのだ。

京太郎の本音は山田の前で格好つけたいだけかもしれない。真剣勝負を挑んできた相手を無下にするのも違う。
だから京太郎はそれを甘んじて受けた。
勝負の最中、足立は「俺はッ 山田杏奈が 好きだ!! でもッ それ以上に 京太郎をいいやつだと思ってる だからッ 多分…俺はもう負けてる」と叫ぶ。
友達想いで根が真面目な足立らしいセリフだ。
結果として、京太郎と足立は両者、騎馬から落下。その時、「きょう!」と京太郎を心配する山田が叫ぶ。その姿を見て、足立は「負け」を確信し、足立に帽子を取られたことで京太郎は試合に「負け」た。

市川香菜の名言・名セリフ/名シーン・名場面

「それが嬉しいんだ…私は!」

お正月の初詣に来た神社で、京太郎一家と山田は挨拶を交わした。
その後、京太郎の実姉である「市川香菜」は、山田があまりに可愛く「キュン」としてしまったため家に誘った。
市川家では、京太郎の卒業アルバムを引っ張りだしてきて、京太郎が小学生時代や中学一年の話題に触れる。
そこで山田は、京太郎が一年の時に林間学校に行かなかったことを聞かされる。京太郎はアルバムを閉じ、押し黙ってしまった。香菜はバツが悪そうに用事を思い出したとして出かけようとする。山田は香菜を玄関で見送った。
その際に香菜は「重く捉えないでほしいんだけど…ありがとうね。京ちゃんと仲よくなってくれて」と山田に言った。
「それが嬉しいんだ…私は!」とほほ笑む香菜の姿に山田は心を動かされたのか香菜を「お姉ちゃん」と呼ぶことにした。
香菜が本当に弟想いな優しいお姉さんだということがわかる名セリフ。

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