神田ごくら町職人ばなし(漫画)のネタバレ解説・考察まとめ

『神田ごくら町職人ばなし』とは、坂上暁仁によって描かれた日本の漫画作品。2020年12月にリイド社の時代劇漫画雑誌『コミック乱』に短編漫画として掲載され、webサイト「トーチweb」で公開されている。2023年に、宝島社が発行する『このマンガがすごい!』のランキングで「オトコ編」の第3位にランクインした。江戸に住む職人たちの日常や匠の技、心意気を描いた物語。

畳刺し(たたみさし)

畳屋の職人の中でも比較的若い男性。他の職人を「兄貴」と呼んでいることから、職人歴は浅い人物だとされる。本名は明記されていない。
大黒屋の畳の張り替えに訪れた際、花魁である花里の部屋の担当になった。真面目な仕事ぶりを気に入られたのか、作業後に花里からお駄賃をもらう。

左官(さかん)職人/長七(ちょうしち)

左官屋長兵衛(さかんやちょうべえ)で職人頭を務める女性。「長兵衛店左官のお七」という意味で「長七」と呼ばれており、本名は不明である。
丁寧な鏝捌きで、親方である長兵衛からも高い評価を得ている。そのため頭として職人たちをまとめる立場にいるが、本人は自分が女性であるためその立場にいるのは相応しくないと考えていた。

その他の人物

花里(はなざと)

大黒屋の花魁。
畳屋の若い職人の仕事ぶりを気に入り、お駄賃をあげた。

長兵衛(ちょうべえ)

長七が務める左官屋の親方。
左官職人としての腕が良いことから、長七に職人頭を任せ、大仕事である蔵の建設も彼女に一任した。その後、風来坊の甚三郎を気に入って雇い、長七と共に蔵の建設をするように頼む。

甚三郎(じんざぶろう)

元は上方の左官職人。1つの場所でじっとしているのが苦手な性格で、上方での仕事にも飽きてしまったため、ごくら町にやってきた。蔵の建設をしていた職人たちを品定めしていたところ、腹を立てた六次から暴行を受け、親方の長兵衛に助けられる。その後は、長七と共に立派な蔵の建設に貢献した。その際、茶室作りを担当している。

六次(ろくじ)

長兵衛のもとで左官職人として働いていた男性。喧嘩っ早く、人を殴ると気分が良くなる危険な人物。左官職人として未熟な源助をよく苛めていた。
暴力的な性質ゆえに度々暴行事件を起こしていた。甚三郎が蔵の建設に加わった後に、彼の腕の良さに対する苛立ちや長七への不満が爆発し、源助への暴行を行った後に左官職人を辞める。その後、再び職人に暴力を振るい蔵を破壊する事件を起こすが、甚三郎と長七に止められた。

源助(げんすけ)

長兵衛のもとで左官職人として働いていた男性。
長七や六次より職人歴は長いが、あまり腕が上達せず長年下っ端の仕事をしていた。甚三郎の腕の良さに惹かれ、彼にアドバイスをもらいながら少しずつ成長を見せる。

『神田ごくら町職人ばなし』の用語

ごくら町

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