ルリドラゴン(漫画)のネタバレ解説・考察まとめ

『ルリドラゴン』は2022年から『週刊少年ジャンプ』で連載される眞藤雅興によるファンタジー・日常系漫画。ある朝目が覚めると頭にツノが生えていた女子高校生、青木瑠璃(あおきるり)の日常を描いている。連載開始に先立って公開された読み切り版ボイスコミックは連載開始までに累計200万回再生された他、「全国書店員が選んだおすすめコミック2023」で第1位獲得、「このマンガがすごい!2024」オトコ編で第9位獲得など、人気の高い作品。

『ルリドラゴン』の概要

『ルリドラゴン』は2022年から『週刊少年ジャンプ』で連載されている、眞藤雅興のファンタジー・日常系漫画。眞藤雅興の初めての連載漫画でもある。人間とドラゴンの混血の女子高生を中心に、ゆるく優しい日常を描いている。
本作は2020年12月28日発売の『少年ジャンプGIGA』に読み切りが掲載され、好評を得て『週刊少年ジャンプ』の連載に繋がった。連載開始に先立ち、読み切り版をもとにしたボイスコミックが公開され、連載開始までに累計200万回再生された。また単行本第1巻発売の際にもボイスコミックが公開されており、こちらも大きな反響があった。
『週刊少年ジャンプ』の連載作品としては珍しい落ち着いた「ゆるい」作風が注目を集めており、2023年2月には日本出版販売が発表した「全国書店員が選んだおすすめコミック2023」において第1位を獲得。12月には「このマンガがすごい!2024」オトコ編の第9位にランクインした。
2022年8月、作者の眞藤雅興の体調不良により、無期限の休載が発表された。2024年に連載が再開。4月22日より『少年ジャンプ+』で隔週で掲載されることとなった。
物語は高校1年生のルリこと青木瑠璃(あおきるり)がある朝目が覚めると、自分の頭にツノが生えていることに気づくところから始まる。ルリは自分が人間とドラゴンの混血であることに戸惑いながらも日常を送っていく。

『ルリドラゴン』のあらすじ・ストーリー

ドラゴンのツノ

地元の学校に通う高校1年生の女子、青木瑠璃(ルリ)。ある朝、ルリが目を覚ますと自分の額にツノが生えていることに気づく。母親の海に相談すると、「まあ、あんた半分人間じゃないしな」と淡々と言われて驚いた。実は父親はドラゴンであり、ルリは人間とドラゴンの混血だったのである。ルリは半信半疑だったが、母親に「普段通りでいいよ」と告げられて学校へ行くことに。
ルリは目立つことに不安を覚えながらも、「生えてしまったモンはしょうがないしな」と楽観的に考えていた。学校へ着くと友人やクラスメイトから注目を浴び、一斉に質問されたり、ツノを触られたりと、珍獣のような扱いであった。人と話すのが苦手なルリは疲労を覚え、授業中に居眠りしてしまう。先生から注意された直後、くしゃみをすると同時に火を吐いてしまい、前に座る吉岡の髪を焼いてしまった。ルリも火を吐いた影響で喉が焼け、血を吐いて倒れる事態に。連絡を受けた母親に連れられ、ルリは学校を早退した。

引きこもるルリ

喉が焼けたルリだったが、ドラゴンの回復力で2日で治ってしまった。あれから炎を吐いたことはないが、また出る可能性があるということで、炎を吐く練習をすることになった。母親の海はルリの父親のドラゴンに会いに行き、ドラゴンについての助言を聞くが、「安心して待てばいい」とあまり役に立たなかった。しかしルリは練習していくうちに火を吐くコツを習得する。
ルリは火を吐いてからはずっと学校に行っていなかったが、母親と買い物をしている最中に友人のユカと出会う。ユカはルリのことを怖がらず、学校に来ないことを心配していた。別れ際、「また学校でね」とユカに言われてルリは学校へ行く気になった。

暖かいクラスメイト

学校へ行く宣言をしたものの、やはり足が重いルリ。ユカが迎えに来たことでやっと学校へ向かう。道中、ユカに不安を吐露するが、クラスメイトはルリを怖がっておらず、むしろみんな面白がっているという。不安な気持ちで教室へ入るルリ。そこでクラスメイトに自分がドラゴンであることを明かすと、興味津々なクラスメイトから質問攻めにあった。そんな中やってきた担任にルリが「わたしって学校来て大丈夫なんですか…?」と聞くと、「母親から入学前に多少聞いていたから大丈夫」だと言い、「仲良くやっていきましょう」と呼びかけた。

体育祭

ルリは担任からの指名で、助っ人として体育祭の実行委員になった。同じクラスからは前田赤里(まえだあかり)という女子生徒が参加。前田はルリのことを嫌っており、2人はぎくしゃくする。彼女曰く、ルリが「他人に無関心だから」嫌いだという。そこでルリは彼女を昼食に誘い、相互理解の場を設けた。「自分のどこが嫌いか」を聞くルリに、遠慮なく前田は嫌いなところを挙げていく。こうして2人はお互いの理解を深めた。

体育祭の準備では、ルリと前田の2人が1年生の委員長に推薦される。ルリは乗り気ではなかったが、前田や周りに説得されて委員長に就任することになった。

『ルリドラゴン』の登場人物・キャラクター

青木家

青木 瑠璃(あおき るり)

CV:小見川千明
12月28日生まれの15歳で、血液型はO型。身長はツノなしで151cm。
人間とドラゴンの混血の女子高生で、通称は「ルリ」。自分がドラゴンとの混血であることを知らずに生きてきたが、ある朝にツノが生えてしまい、そこで初めて母親から知らされる。そこから徐々にドラゴンの血の影響が出始め、自分の変化に戸惑うことになる。しかし周囲の温かい反応もあり、それを受け入れていく。

青木 海(あおき うみ)

画像右

CV:赤星真衣子(読み切り版ボイスコミック)/名塚佳織
大阪出身のルリの母親。仕事を務めながらひとり娘のルリを育てている。ルリにツノが生えた際には、飄々とあしらっていたが、内心では焦っており、急いでルリの父親の住む山奥に向かっている。またルリと学友の間に軋轢が生まれないよう、腐心する。

ルリの父親

CV:藤倉光
山奥に住むドラゴン。ルリの父親でもある。ルリにドラゴンの遺伝が表れたという話を聞いた際は、自分の子どもだと喜んでいた。またルリが今後発現するであろうドラゴンとしての特徴に関して、海に助言を送った。

学校関係者

萩原 裕香(はぎわら ゆか)

roadback
roadback
@roadback

目次 - Contents