アストリッドとラファエル 文書係の事件録(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ
『アストリッドとラファエル 文書係の事件録』とは、フランス発の犯罪ミステリードラマである。日本では2021年にミステリーチャンネルで第1シーズンが放送され、2023年10月までに第4シーズンが放送されている。犯罪資料局文書係のアストリッド・ニールセンは几帳面で神経質、警視庁警視ラファエル・コストは大雑把で大胆。そんな両極端の2人が、互いを認め合い助け合いながら難事件に挑む。周りの理解を得づらい障害、母親や女性としての葛藤、それぞれの悩みを抱えながらも、友情を深め合う2人の姿が魅力のドラマである。
主人公
アストリッド・ニールセン(演:サラ・モーテンセン、アメリア・ラックマン)
吹替え声優:貫地谷しほり、兒林美沙紀(少女時代)
主人公の1人。パリの犯罪資料局・文書係に勤務する女性。
幼少期に自閉スペクトラム症と診断されてから、母親は家を出て行き父親に育てられた。10代の頃は、自閉症をうつ病だと言われ精神科病院へ入院させられたり、学校を追い出されたりしたが、その度に、父アンギュスが守ってくれていた。
日々の生活で、他者との関わりや騒音、予定外の出来事など苦手なことが多い中、パズルに強い興味を示す。警察官の父が持ち帰った捜査資料に触れたとき、示された手がかりを組み合わせて事件を解明していく様が、パズルそのものだと犯罪科学への興味が加速した。その興味を才能だと判断した父が友人に頼み、犯罪資料局の仕事に就くことになる。規則正しい仕事内容や静かな環境である犯罪資料局は、自閉症のアストリッドにとって、この上ない良い環境だと安心した父親だったが殉職してしまう。その後は、父の友人であった犯罪資料局の局長アラン・ガイヤールがアストリッドの後見人となり、彼女を見守り続けている。そして、不可解な死を遂げた医師の事件について、捜査資料を探しにきたラファエルと出会い、捜査に協力し始める。
ラファエル・コスト(演:ローラ・ドベール)
吹替え声優:林真里花
主人公の1人。パリ警視庁の警視。
経験豊富な敏腕刑事。鋭い直感と大胆な行動力で様々な事件を解決する。少しガサツな部分もあるが、おおらかで思いやりのある性格。しかし、無鉄砲な一面もあり、捜査のためなら強引に警察のルールを逸脱してしまうこともある。離婚した元夫との間に息子が1人。親権は元夫側にあるが、取り戻したいと思っている。
不可解な事件の捜査のため犯罪資料局へ出向き、アストリッドと出会う。的確な資料を揃えたアストリッドの能力を信用し、捜査協力を依頼する。
パリ警視庁
二コラ・ペラン(演:ブノワ・ミシェル)
吹替え声優:川田紳司
パリ警視庁の警部。主人公ラファエルとは同期であり、古くからの友人でもある。テレビドラマや流行の音楽などには疎いが博識で、捜査中に学のある例え話やうんちくを披露するが、周りにはあまり相手にされない。長年コンビを組むラファエルに好意を持っているが、なかなか進展できずにいる。好意を持っているが故に、強引なラファエルからの頼まれごとは断れない。アストリッドの捜査介入もそのひとつだが、彼女が捜査に参加することをよく思っていない。
アンリ・フルニエ(演:ウスキ・キアル)
吹替え声優:佐々木睦
パリ警視庁の監察医。元特殊部隊の軍医をしていた経験から、遺体の傷口を見ることでプロか素人の犯行か判断できる。監察医としての能力はきちんとあるが、フルニエが見落とした所見をアストリッドに指摘される。フルニエはそれを快く思っていないが、アストリッドの知識量や観察眼など才能は認めている。
アルチュール・オンギャン(演:メレディン・ヤクビ)
吹替え声優:中村章吾
パリ警視庁の警部補。主人公のラファエルやニコラの部下。
警察官採用試験を優秀な成績で合格し、PC作業での捜査にも強い。さらに洞察力もあり、ニコラがラファエルに想いを寄せていることも知っていて、ニコラを時々からかったりしている。
優秀なアルチュールも、アストリッドの見識にはいつも驚かされている。アストリッドの特性を理解した上で、適切な距離を保ちながら接している。
カール・バシェール(演:ジャン・ルイ・ギャルソン 、ダニエル・ンジョ・ロベ)
吹替え声優:藤真秀
パリ警視庁の警視正。ラファエルたちの上司。
事件の真相究明を測りたいラファエルたちに対し、早期解決を指示するバシェールは、しばしば衝突する。バシェールの指示に反発し、勝手に行動するラファエルに手を焼いているが、いざラファエルの立場が危うくなれば、すかさずフォローを入れる頼れる上司である。
アストリッドとの距離感は上手く掴めていない。
第1、2回のみダニエル・ンジョ・ロベが演じている。
ノラ・モンスール(演:ソフィア・ヤムナ)
吹替え声優:種﨑敦美
パリ警視庁の警部補。デジタル捜査に強く、調査能力に優れている。ラファエルとニコラの部下。
元々警察官だったが、当時の上司に恵まれず休職し、保険会社で勤務していた。しかし、ラファエルに能力を買われ警察官へ復職した。
ニコラへ好意を持っている。
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目次 - Contents
- 『アストリッドとラファエル 文書係の事件録』の概要
- 『アストリッドとラファエル 文書係の事件録』のあらすじ・ストーリー
- 主人公2人の出会いとなる医師の連続不審死
- 崩落現場の屍蝋化死体と友情の証
- テツオ・タナカとの出会い
- 母マチルドとの再会
- 立てこもり事件で見せた仲間とのチームプレー
- アストリッド最後の事件となる天文物理学者の落雷死
- 警察学校教官アンヌ・ラングレとの出会い
- アストリッド人生初めてのキス
- ホームレスの不自然な遺体と父アンギュスの死の真相
- 『アストリッドとラファエル 文書係の事件録』の登場人物
- 主人公
- アストリッド・ニールセン(演:サラ・モーテンセン、アメリア・ラックマン)
- ラファエル・コスト(演:ローラ・ドベール)
- パリ警視庁
- 二コラ・ペラン(演:ブノワ・ミシェル)
- アンリ・フルニエ(演:ウスキ・キアル)
- アルチュール・オンギャン(演:メレディン・ヤクビ)
- カール・バシェール(演:ジャン・ルイ・ギャルソン 、ダニエル・ンジョ・ロベ)
- ノラ・モンスール(演:ソフィア・ヤムナ)
- アストリッドの関係者
- アンギュス・ニールセン(演:アリオシャ・イトビッチ)
- マチルド・ニールセン(演:エリザベス・モーテンセン)
- アラン・ガイヤール(演:ジョフロワ・チボー)
- ウィリアム・トマ(演:ジャン・ブノワ・スイル)
- アリス(演:リジー・ブリン)
- アピュ・タナカ(演:アキヒロ・ニシダ)
- テツオ・タナカ(演::ケンゴ・サトウ)
- アンヌ・ラングレ(演:ヴァレリ・カプリスキー)
- ニルス(演:アンディ・ジュディオ)
- ラファエルの関係者
- テオ(演:ティミ・ジョイ・マルボ)
- マティアス・フォレスト(演:ユベール・ドゥラトル)
- 事件関係者
- リオネル・ルノワール(演:ブルーノ・フォーゲット)
- アラン・グラント(演:イヴ・ヘック)
- イアン・マルコム(演:フランク・メルカダル)
- ビオレッタ・フローレス(演:エヴァ・チコ)
- カトリーヌ・ルベール(演:マリー・ベネディクト・ロイ)
- ケン(演:健太郎)
- ヒロ・モラン(演:ヴィボル・ジョセフ・ソック)
- ナタリー・ラフォント(演: クロード・レカ)
- ひとみ(演:青山真理子)
- ジャック・ライプニッツ(演:ジェローム・キーン)
- ポーリーヌ・フォヴェーユ(演:イングリッド・ジュベネトン)
- ベネディクト・グレラン(演:ブリジット・オーブリー)
- マリッサ・マルテノ(演:エミリー・デケンヌ)
- トーマス・ウーリッツァー(演:ミカエル・ヴァンダー・マイレン)
- アルダン教授(演:マルク・ショケ)
- エレナ・カンベル(演:カミーユ・デ・パッツィス)
- オリヴィエ・サンクレール(演:ミカエル・コーエン)
- ミナ(演:フローレンス・トマシン)
- オドレイ・ロンパル博士(演:タドリナ・ホッキング)
- バンサン・ベルジョー(演:オリヴィエ・ラブールダン)
- 『アストリッドとラファエル 文書係の事件録』の用語
- 自閉スペクトラム症
- 犯罪資料局
- 社会力向上クラブ
- 『アストリッドとラファエル 文書係の事件録』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- アストリッド・ニールセン「あなたは私にとって指抜きのような存在です」
- アストリッドが1人の大人として独り立ちするシーン
- アストリッド・ニールセン「以前とは何もかも変わりました、元には戻れません」
- 『アストリッドとラファエル 文書係の事件録』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- アストリッドを演じたサラ・モーテンセンは幼少期に事故で左目を負傷
- アストリッドの母親役を演じた女優は主役のサラ・モーテンセンの実母
- 『アストリッドとラファエル 文書係の事件録』の主題歌・挿入歌
- 挿入歌:DELAURENTIS 「The Angel」