はめつのおうこく(漫画・アニメ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『はめつのおうこく』とはyoruhashiによる日本の漫画作品。『月刊コミックガーデン』にて2019年より連載されているダークファンタジー。2023年にはTVアニメ化が決定した。同作者の前作『剣の王国』と入れ替わるように連載が開始され、設定的にもつながりがある。魔女による魔法が存在する世界。超産業革命により発達した科学の力を手にした人間は、魔法を排除するため、魔女を弾圧し始める。師匠である魔女を殺された人間の少年アドニスは、復讐の魔法使いとして世界へと戦いを挑む。

月園

10年前の魔女狩りから逃れた魔女が隠れ住む月の施設。建設には破棄された魔女殲滅用の物理転送装置が使われている。

生命樹(みと)

魔女を生み出す樹。魔女は人間と違い単性であり、神の力を宿した果実として生まれてくる。

束縛(まんどらごら)

ドロカの持つ魔法の力。相手を支配し、自分の思うままに操る事ができる。男性のみに効力を発揮し、魔女を始めとした女性には効果がない。魔女たちからは忌み嫌われている力。

『はめつのおうこく』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

アドニス「君を生き返らせない……愛しているから」

月園でクロエをよみがえらせる儀式をするアドニスの台詞。魔女たちがクロエを利用するためだと知りつつも、その誘いに乗り復活の儀式を行うアドニス。記述式召喚でクロエの記憶を召喚するアドニスであったが、その中で彼女の苦しみを知り「こんな世界にクロエの居場所はない」と思い、蘇生を中断する。アドニスはクロエに謝罪し「君を生き返らせない愛しているから……」と記憶召喚をクロエからドロカの記憶へと切り替える。クロエと決別したアドニスがドロカと再び出会うという物語の大きな転換となるシーンでもある。

アドニス「愛の魔法を俺にかけろ」

シロウサギとの戦いで窮地に陥ったアドニスがドロカへと命じた台詞。リディア帝国の諜報局主幹であるシロウサギの強大な力になすすべもなく敗北するアドニスとドロカ。アドニスは最後の手段として、ドロカに「愛の魔法を俺にかけろ」と命じる。葛藤の末、アドニスに愛の魔法をかけるドロカ。愛の魔法を受けたアドニスはドロカの記憶を共有し、彼女が魔女から忌み嫌われてきた事を知る。ドロカの苦しみを知ったアドニスは「自分は本気で好きにならないから無茶苦茶に操れ」と言う。アドニスの覚悟を知ったドロカは、愛の魔法・騎士化(ナイトフォール)を発動する。騎士化により傷が全回復し、魔力を増大したアドニスは、遂にシロウサギを打ち破るのであった。作中における最大の敵ともいえるシロウサギとの激戦を描いたシーンであり、逆転の転機となった台詞である。

アドニス「お前に俺の片目をやる」

シロウサギとの戦いで両目を失ったドロカ。アドニスはマークポイントの再生医療を頼るが、治療することはできなかった。アドニスは記述召喚魔法分与の式を発動し「お前に俺の片目をやる」と自分の目を差し出しドロカの視力を回復させる。視力が回復したドロカは「アドニスの剣になりたい」とアドニスを助ける覚悟を強くする。お互いの痛みを分け合うことにより、アドニスとドロカの絆が更に深まったシーンでもある。

『はめつのおうこく』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

同作者による『剣の王国』との関連性

『はめつのおうこく』はyoruhashiのデビュー作である『剣の王国』とつながりがあるとされている。2014年に『comico』で連載が開始された『剣の王国』は編集との対立などから途中で打ち切りを迎え、入れ替わるように『MAGCOMI』連載されたのが『はめつのおうこく』であった。連載当初から両作品には設定やキャラクターが似ているとされていたが、原作者yoruhashiは「2つの物語は合流していく」と明言した。

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