SOUL CATCHER(S)(ソウルキャッチャーズ)のネタバレ解説・考察まとめ

『SOUL CATCHER(S)』(ソウル キャッチャーズ)とは、神海英雄による学園・音楽漫画。公式略称は「ソルキャ」。吹奏楽や指揮がテーマの作品である。2013年に集英社の『週刊少年ジャンプ』にて連載を開始。その後、『少年ジャンプNEXT!!』での連載を経て、『少年ジャンプ+』に移籍し完結している。
主人公・神峰翔太は人の心が見えるという特殊な体質を持っていた。それ故に人間関係に臆病だったが、自身が通う鳴苑高校吹奏楽部の刻阪響と出会って指揮者として吹奏楽部に入部してから世界が一変し始めた。

刻阪響の姉。プロのヴァイオリニストとして活動している。理論より感性で行動するタイプ。鳴苑高校吹奏楽部顧問・谺の音楽大学時代の3学年下の後輩である。

管崎咲良(かんざき さくら)

鳴苑高校吹奏楽部ホルンパートリーダー・管崎舞の双子の兄。幼い頃からピアノを習っており、各所コンテストを総舐めにしていた天才ピアニストである。鳴苑高校吹奏楽部トロンボーンパートリーダー・金井淵涼にピアノが向いていないからとトロンボーンを勧めた人物である。事故に遭い、一命は取り留めたものの、両腕が麻痺してピアノを弾けなくなってしまった。それに金井淵は責任を感じている。

西口実理(にしぐち みり)

管崎咲良が入院していた病院で出会った少女。神峰や刻阪の1つ下。目を患っており、このままでは失明の危険性もあるが、勇気が出せず手術に踏み出せずにいた。演奏者として戦う咲良の姿を見て逃げない勇気を教わり、手術を決意。無事に成功した。

邑楽尊(おうら たける)

鳴苑高校吹奏楽部クラリネットパートリーダー・邑楽恵の弟。小学生。姉の恵とは反対に内向的な性格をしている。

『SOUL CATCHER(S)』の用語

全日本吹奏楽コンクール(ぜんにほんすいそうがくコンクール)

アマチュア吹奏楽団体を対象とした音楽コンクール。漫画の中だけでなく、現実にも存在している。部門は中学、高校、大学、職場・一般の4つ。地区大会・府県大会、支部大会、全国大会へと進む。それぞれの団体の演奏は、金・銀・銅の3つに区分され、金賞の中から規定の数の団体が次の大会へ進むことができる。主催者側が用意する課題曲と各校が選ぶ自由曲の2曲を演奏する。

ダメ金(ダメきん)

全日本吹奏楽コンクールにおいて金賞を獲得したにも関わらず、次の大会に進めなかったことを指す。

三出制度(さんしゅつせいど)

全日本吹奏楽コンクールにおいて、3年連続で全国大会金賞を受賞した団体が、翌年のコンクールに出場できないという制度。しかし現実では、この制度は2013年に廃止されている。『SOUL CATCHER(S)』の世界においてもこの制度が廃止されたような描写がされた。

共感覚(シナスタジア)

音を聞くと色が見えたり、味に形を感じたり、ある1つの刺激または感覚に対して、本来の感覚に加えて別の感覚が無意識の内に引き起こされる現象のことを言う。漫画の中だけでなく、現実にも存在する現象である。ただし作中での共感覚は、現実のものと少し異なっており、素晴らしい演奏ほど彩り鮮やかな色が見えるなど、2つの感覚の間に一定の脈絡が存在している。

作中には、竹風高校の伊調鋭一が「音を聴くと色が見える」、ソニトゥス学院高校の吹越聖月が「音を聴くと味を感じる」、など共感覚を持つキャラクターが登場する。

吹奏楽ジャーナル(すいそうがくジャーナル)

吹奏楽を扱った雑誌。現実の世界では、『Band Journal(バンド ジャーナル)』という月刊誌が存在する。作中の吹奏楽部員には広く浸透しており、明苑高校のサックス奏者・刻阪響やトランペット奏者の音羽悟偉は優秀な奏者として取り上げられたことがある。そのため他校でもその存在は有名。音羽に関しては2度表紙を飾ったことがある。

天籟ウィンドフェス(てんらいウィンドフェス)

漫画の中だけに登場する演奏会。天籟高校が主催する群馬県内の強豪校4〜5校による演奏会。毎年12月に行われる。略称は「天籟WF」。表向きは吹奏楽の強豪校同士の懇親を兼ねた切磋琢磨する演奏会だが、観客による投票により実力のランキングがつけられる。そのため吹奏楽コンクールの前哨戦とも言われている。第1部では各校が吹奏楽コンクールで演奏を予定している課題曲を演奏するのが通例。

虹(にじ)

『SOUL CATCHER(S)』におけるキーワード。主人公の神峰翔太やそのライバルの伊調鋭一が目指す音。「虹の音」と表現されることが多い。作中では指揮者・演奏者・観客の全てを魅了する演奏の最高到達点とされている。

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