バンオウ-盤王-(漫画)のネタバレ解説・考察まとめ

『バンオウ-盤王-』とは、集英社のWebアプリ『少年ジャンプ+』の将棋漫画。2022年12月から2024年6月まで連載していた。原作は綿引智也、作画は春夏冬画楽で、第31話からは棋士の梶浦宏孝が監修についている。
吸血鬼の月山元は、550年以上生きている吸血鬼。その長い人生の中で月山は将棋に出会い、300年以上指し続けてきた。和島将棋教室という世話になっている将棋教室の存続を賭け、竜王戦に挑んでいく。

教団の吸血鬼ハンター。相棒の犬・アレクサンデルと共に吸血鬼を狩るのが仕事。金髪のおかっぱ頭で、服装はタンクトップに短パン。巨乳。戦闘力は非常に高いが、それ以外がポンコツで、頭が猛烈に悪い。吸血鬼ハンターとしての能力は高く、その昔に存在した伝説のハンターと同じ能力を持つ。新月の日は吸血鬼の力が強くなり、それを黒いモヤとして視認することが可能。新月の日だけは相棒の犬・アレクサンデルがいなくても吸血鬼を判別することができる。最初は月山が吸血鬼であることに気が付かなかったが、新月の日に月山の正体を見破った。しかし月山が吸血鬼だとわかってからも良好な関係を続けている。

ある時偶然出くわした鈴木聡と戦い、その時に鈴木が「将棋が見たいから」といったことから将棋に興味を持つようになる。頭が良さそうにルールをさも全て理解したといったかんじを出しているが、めちゃくちゃ将棋は弱い。態度と気心だけは大きい。

アレクサンデル

アンナが連れている犬。吸血鬼と人間の判別ができる。

師父(マスター)

アンナの上司にあたる人物。アンナの戦闘力は買っているが、ポンコツぶりに頭を悩ませている。

その他

宮内栄一(みやうち えいいち)

元プロ棋士の1人。アマチュアトップレベルの棋士・宮内兼治の父親。永世名人の称号を持っている(永世とは、タイトルを長く持っていたり、連続でタイトルを持っている場合に与えられる称号)。将棋界のレジェンドと呼ばれており、伊津九段のライバルである。

室田(むろた)

和島将棋教室の常連。月山を除くと教室内ではトップレベルの実力者である。元甲子園球児。

『バンオウ-盤王-』の用語

竜王(りゅうおう)

将棋のプロが参加する大会のことを棋戦(きせん)と呼び、その中でも格式が高い8つをタイトル戦と呼ぶ。将棋界には、8つのタイトルがあり、竜王(りゅうおう)はその1つ。タイトルは全部で8つあり、竜王の他、名人(めいじん)、王位(おうい)、叡王(えいおう)、王座(おうざ)、棋王(きおう)、王将(おうしょう)、棋聖(きせい)がある。竜王は8つのタイトルの中でも最も序列が高いと言われており、優勝賞金は将棋界で最高額の4,400万円。

作中では主人公の月山が和島将棋教室のビルの修繕費4000万円を払うためにこの竜王戦に臨んでいる。

将棋ロイヤル

インターネットで将棋ができるアプリケーション。パソコンだけでなくスマートフォンにも対応している。主人公の月山元は、「GEN」という名前で活躍しており、このゲーム唯一の10段だったが、「SKAY(天草翔)」に敗れて九段に下がった。

『バンオウ-盤王-』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

月山元の純粋な将棋愛

月山元は550年以上の時を生きる吸血鬼である。江戸時代に将棋と出会ってのめり込み、以来300年以上将棋を指し続けてきた。そこには月山の将棋への純粋な愛が存在し、月山はアマチュア・プロ、子供・大人関係なく、将棋を指す人間にリスペクトを抱いている。吸血鬼だとバレることを恐れ、人との関わりをなるべく避けて将棋を指してきた月山にとって、面と向かって人と指すことは幸せだった。作中では月山の将棋への純粋な愛がわかる場面が多々あり、どんな局面でも笑って楽しそうに指す月山の姿が描かれている。

”自称”月山の親友・鈴木聡の重すぎる愛

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