ときめきメモリアル(ときメモ)のネタバレ解説・考察まとめ
『ときめきメモリアル』とは、1994年にコナミから発売された恋愛シュミレーションゲーム。日本の家庭用ゲーム機で初めて発売された「恋愛をメインテーマとするゲーム」である。略称は「ときメモ」。
私立きらめき高校に入学した主人公は、この学校に「卒業式に、校庭にある伝説の樹の下で女の子から告白されて生まれたカップルは永遠に幸せになる」という伝説があることを知る。「幼馴染の藤崎詩織の恋人になりたい」と考えた彼は、詩織の気を引こうと勉強や部活に打ち込み、その中でそれぞれに魅力的な少女たちと出会っていく。
『ときめきメモリアル』の概要
『ときめきメモリアル』とは、1994年にコナミから発売された恋愛シュミレーションゲーム。PCエンジンSUPER CD-ROM2用ソフトとして発売された後、PlayStation、スーパーファミコン、セガサターン、Windows 95、ゲームボーイ、PlayStation Portableなど様々な機種に移植された。
「ときメモ」と略されることが多いが、公式ページなどでは「ときめき」と略されることもある。
日本の家庭用ゲーム機で初めて発売された「恋愛をメインテーマとするゲーム」であり、その斬新な設定と完成度の高いシステムで絶大な人気を獲得。日本のゲーム界に「恋愛シュミレーションゲーム」というジャンルを打ち立てた傑作として知られる。
主人公とヒロインとの恋愛をメインに扱ってはいるが、サブのテーマとして「高校生活の疑似体験」が設定されており、そのためにいかにも高校生らしいものや普通の学生が体験するとは思えない荒唐無稽なものまで多種多様なイベントが用意されている。
私立きらめき高校に入学した主人公は、この学校に「卒業式の日に、校庭の外れにある“伝説の樹”の下で女の子から告白されて生まれたカップルは永遠に幸せになる」という伝説があることを知る。「幼馴染の藤崎詩織(ふじさき しおり)と恋人になりたい」と考えた主人公は、彼女の気を引こうと勉強や部活に打ち込み、その中でそれぞれに魅力的な少女たちと出会っていく。
彼女たちと過ごす3年間がどのような結末に至るのかは、主人公自身が高校生活をどのように過ごすかにかかっている。
『ときめきメモリアル』のあらすじ・ストーリー
きらめき高校の伝説
私立きらめき高校には、「卒業式の日に、校庭の外れにある“伝説の樹”の下で女の子から告白されて生まれたカップルは永遠に幸せになる」という伝説が存在していた。これを知った主人公は、「幼馴染の藤崎詩織(ふじさき しおり)と恋人になりたい」と考え、彼女から“告白される”ことを目指して勉強や部活に励んでいく。
そんな中で、主人公は詩織以外の女の子とも知り合うこととなる。彼女たちはそれぞれに個性的で、魅力的で、主人公の努力する姿に惹かれて近づいていく。主人公もまた彼女たちと交流し、その人柄に触れ、友人として異性として親しくなっていく。
親友にして情報通の早乙女好雄(さおとめ よしお)から女の子たちの好みなどの情報を入手しつつ、主人公は意中の相手から告白されるために努力を重ね続ける。
文化祭
年に1度の大きなイベントとして設定されているのが文化祭である。ここでは、これまでの高校生活の中で知り合った何人ものヒロインが主人公の下を訪れ、「それぞれのヒロインとの関係性」で細かくセリフや演出が変わるという非情な複雑な仕組みとなっている。
この組み合わせは単純に計算すると1400通り以上にもなり、その全てのセリフパターンが最初からゲームに組み込まれている。
卒業式
きらめき高校で3年間を過ごし、卒業式がやってくると、いよいよ「伝説の樹の下に呼び出された主人公がヒロインから告白され、想いを成就する」時が訪れる。この時主人公を呼び出すのが誰なのかは、マスクデータである各ヒロインの「好感度」や「親密度」で変化するため、最後まで“自分が誰に告白されるのか”が分からないのも特徴となっている。
しかし、告白されるだけの条件を整えていない場合、「伝説の樹の下に呼び出してもらえず、1人寂しく卒業する」という形となる。セガサターン版では自分からコロインに告白することもできるが、これを受け入れてもらえる条件が整っていないとかなり辛辣な言葉でフラれるため、賛否両論ある要素となった。
『ときめきメモリアル』のゲームシステム
基本システム
勉強や部活を繰り返してステータスを高め、同時にヒロインたちと交流して彼女たちの好感度と親密度を稼いでいくのが基本となる。ゲーム開始時に交流可能なヒロインは藤崎詩織だけだが、特定の部活に入ってステータスを一定まで上げる、イベントなどで活躍するなどで新たに交流できるヒロインが増えていく。
好感度と親密度
プレイ中に1度でも主人公と知り合ったヒロインは、それぞれに好感度と親密度が設定される。それぞれの数値が現在どの程度かは目安程度に分かるようになっているが、時間と共に低下する仕組みにもなっており、目当てのヒロインと仲良くしつつ、それ以外のヒロインとも交流していく必要がある。
この2つの数値が一定以下に下がると、好感度を示すマークが爆弾に変わり、この状態でさらに放置すると爆発。「女の子にひどいことをした」という噂が広がり、全てのヒロインとの好感度と親密度が大きく低下する。このため、「ヒロインをなるべく登場させない」のが効率的なプレイには必須のテクニックとなっており、ランダムなイベントでヒロインとの出会いが発生する休日は「なるべく外に出ずに家の中で過ごす」のが推奨されている。
バトル
修学旅行などの大きなイベントの際、現地の野生動物などに襲われることがある。こうなると突然サイドビューでターン形式の戦闘が始まり、この時のステータスを元に攻撃力やHPが設定され、熊やハブ、果ては他校の番長を相手に戦うこととなる。
この時、好感度の高いヒロインや友人の好雄、マタギなどの助っ人がパーティーメンバーに参加し、共に戦ってくれる。
普通の高校生が野生動物と戦うというのはまずありえない展開だが、その荒唐無稽さが逆に受け、『ときめきメモリアル』恒例のイベントとして後のシリーズにも受け継がれていった。
『ときめきメモリアル』の登場人物・キャラクター
主人公
高見公人(たかみ きみと)/高野直也(たかの なおや)
プレイヤーの分身となる主人公。ビジュアルはほとんど存在しないが、SDキャラクターや一部の公式画像からすると黒目黒髪のこれといった特徴の無い風貌をしている。
名前は自由に決められるが、CDドラマ&ラジオドラマ版では高見公人、ノベライズ版では高野直也となっている。また、一部のバージョンでは特別な名前を入れることでパラメータがアップする裏技がある。
ヒロイン
藤崎詩織(ふじさき しおり)
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目次 - Contents
- 『ときめきメモリアル』の概要
- 『ときめきメモリアル』のあらすじ・ストーリー
- きらめき高校の伝説
- 文化祭
- 卒業式
- 『ときめきメモリアル』のゲームシステム
- 基本システム
- 好感度と親密度
- バトル
- 『ときめきメモリアル』の登場人物・キャラクター
- 主人公
- 高見公人(たかみ きみと)/高野直也(たかの なおや)
- ヒロイン
- 藤崎詩織(ふじさき しおり)
- 如月未緒(きさらぎ みお)
- 紐緒結奈(ひもお ゆいな)
- 片桐彩子(かたぎり あやこ)
- 虹野沙希(にじの さき)
- 古式ゆかり(こしき ゆかり)
- 清川望(きよかわ のぞみ)
- 鏡魅羅(かがみ みら)
- 朝日奈夕子(あさひな ゆうこ)
- 美樹原愛(みきはら めぐみ)
- 早乙女優美(さおとめ ゆみ)
- 館林見晴(たてばやし みはる)
- 伊集院レイ(いじゅういん レイ)
- その他
- 早乙女好雄(さおとめ よしお)
- 外井雪之丞(そとい ゆきのじょう)
- 高橋えつ子(たかはし えつこ)
- 番長(ばんちょう)
- 『ときめきメモリアル』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 攻略難易度の高さが招いた「ときめきメモリアルメモリーカード事件」
- 人気の高さから発生した「ときめきメモリアル・アダルトアニメ映画化事件」
- 『ときめきメモリアル』の主題歌・挿入歌
- OP(オープニング):金月真美「ときめき」
- ED(エンディング):金月真美「二人の時」
- ED(エンディング):金月真美「もっと恋しよう」
- ED(エンディング):上田祐司「女々しい野郎どもの詩(うた)」
- 挿入歌:川口雅代「恋はほどほどに〜過ちを2度繰り返さないために」