テリトリーMの住人(テリM)のネタバレ解説・考察まとめ

『テリトリーMの住人』とは2017年より南塔子が『別冊マーガレット』で連載している漫画。親の離婚をきっかけに母の地元である銀鼠町(ぎんねずちょう)にやってきた高校1年生の瑛茉(えま)。引越し先のマンションには、目つきの悪い男子、人懐っこい年下男子、クール系美少女、ゆるふわ男子の個性豊かな同年代の男女4人がいた。恋愛、友情、それぞれの想いが交差する中、瑛茉の新しい生活が始まる。少女漫画らしい胸キュンシーンがたっぷり詰まった作品。恋愛・友情など、心温まるエピソードが盛り込まれた群像劇である。

『テリトリーMの住人』の用語

ミルフィーユ

舛花市銀鼠町(ますはなしぎんねずちょう)にあるマンション。のえる、郁磨、怜久、宏紀の幼馴染メンバーが住んでいる。親の離婚をきっかけに瑛茉が引っ越してくる。

Ma Maison(マ メゾン)

マンション近くにあるレストラン。ミルフィーユの住人の憩いの場でもあり、瑛茉たちも度々訪れる。オーナーは郁磨の叔父である。

山吹中央高校

瑛茉たちが通う学校。後に1つ年下の宏紀も同じ高校に入学してくる。

『テリトリーMの住人』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

怜久「どうでもよかったらその辺のやつ適当に着てるはずだし考えた上でつきあうって決めたくっしーがいい加減なことすると思えない」

4巻にて、怜久が瑛茉に言った励ましのセリフ。
郁磨がのえるに未練があることをなんとなく勘付いている瑛茉。さらに、のえるも郁磨のことを男として意識しているのではと気付きはじめ、落ち込んでいた。そんな瑛茉に対して、ぶっきらぼうながらに「どうでもよかったらその辺のやつ適当に着てるはずだし考えた上でつきあうって決めたくっしーがいい加減なことすると思えない」と励ましのセリフを言う、なんだかんだで瑛茉に優しい怜久の様子が伝わるシーンである。

瑛茉「嫌だけど 別れたくなかったけど櫛谷もこまちゃんもお互い好きならもうそうするしかないじゃん」

4巻にて、怜久に対して瑛茉が言ったセリフ。

郁磨と別れたことを怜久に告げる瑛茉。瑛茉はまだ郁磨のことが好きだったが、郁磨とのえるが両想いであることに気付く。
「嫌だけど 別れたくなかったけど櫛谷もこまちゃんもお互い好きならもうそうするしかないじゃん」
郁磨とのえるのために、自身が身を引くことを決意した瑛茉のセリフ。瑛茉がいかに郁磨とのえるの2人を大切に思っているかが伝わる。このセリフの後、涙する瑛茉を怜久が抱きしめる感動のシーンである。

宏紀「――――俺 今まだ全然だけど瑛茉と同じように―― それ以上に瑛茉に嬉しい気持ちあげられるように頑張るから」

9巻にて、宏紀が瑛茉に告白する際に言ったセリフ。

瑛茉と初めて出会った公園で、宏紀は瑛茉に告白する。ダメ元での告白だっただけに、瑛茉からOKをもらったことに動揺する宏紀。しかし持ち前の真っ直ぐさで、これから瑛茉のことを幸せにすると誓う言葉がこれである。
「――――俺 今まだ全然だけど瑛茉と同じように―― それ以上に瑛茉に嬉しい気持ちあげられるように頑張るから」
宏紀の一途さが伝わるシーンである。

『テリトリーMの住人』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

ヒーロー不在で始まったストーリー

本作はヒーローを決めずに描き始めた作品であったと最終話で作者が語っている。終着点が見えない中、アドリブで進んでいくストーリー。12話でようやく瑛茉の相手が宏紀になることが決まったと作者は言う。

全員が反抗期という設定

15歳前後の少年少女の遅れた反抗期という設定で、描きはじめたストーリー。そのため、1巻では怜久と瑛茉がぶつかったり、瑛茉もクラスメイトに対してツンケンしていたりと、ギスギスした様子が描かれている。

瑛茉のことは完全に吹っ切れた怜久

瑛茉のことが好きだった怜久だが、最終話を迎える頃には完全に吹っ切れているという設定。気が利く性格の良い彼女がすでにいるかも、という裏話を作者が語っている。

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