テリトリーMの住人(テリM)のネタバレ解説・考察まとめ
『テリトリーMの住人』とは2017年より南塔子が『別冊マーガレット』で連載している漫画。親の離婚をきっかけに母の地元である銀鼠町(ぎんねずちょう)にやってきた高校1年生の瑛茉(えま)。引越し先のマンションには、目つきの悪い男子、人懐っこい年下男子、クール系美少女、ゆるふわ男子の個性豊かな同年代の男女4人がいた。恋愛、友情、それぞれの想いが交差する中、瑛茉の新しい生活が始まる。少女漫画らしい胸キュンシーンがたっぷり詰まった作品。恋愛・友情など、心温まるエピソードが盛り込まれた群像劇である。
本作の主人公。山吹中央高校1年生。父の離婚をきっかけに引っ越してきた銀鼠町のマンション「ミルフィーユ」にて母と暮らす。ビジュアルが整っている分一見取っ付きにくそうな印象を与えるが、実はどこか抜けていてマイペースな女の子。負けん気が強いところもある。
転校先の学校で女子からやっかまれているところを、同じマンションに住むのえるに助けてもらったことをきっかけに、瑛茉はのえると仲良くなる。のえるのことは「こまちゃん」と呼んでいる。
離婚して離れ離れで暮らすことになった父親のことを恋しく感じていた瑛茉。父親のような優しさや包容力を感じさせる郁磨に次第に惚れていく。
駒井 のえる(こまい のえる)
山吹中央高校1年生。マンション「ミルフィーユ」の住人。サバサバとした性格のクール系美少女で、学校では男女問わず人気な女の子。郁磨・怜久・宏紀の3人とは幼馴染みである。
のえるという派手な名前の割に、地味な顔をしていると、幼い頃に揶揄われていたのえる。そのことがきっかけで、他人からのえると呼ばれることを嫌う。今ののえるは自身の努力の賜物で、メイクを勉強して可愛さを手に入れたのだった。すっぴんの自分には自信が持てないのえるであったが、瑛茉との出会いをきっかけに変わっていく。
いじめから助けてくれた怜久に長く片想いしている。
櫛谷 郁磨(くしたに いくま)
山吹中央高校1年生。マンション「ミルフィーユ」の住人。視力が悪いがために目つきが悪く、一見怖いイメージを持たれるが、実は面倒見がよく世話好きで優しい性格。忙しい親に代わって家事を進んで行っている。
イケメンだが、運動が苦手なことから女子たちからは「残念イケメン」と称される。大の星好きで、特に流星群を見ることが趣味。瑛茉が星好きだと勘違いし、少年のような表情で瑛茉に星について語る一面もある。
幼い頃は泣き虫だった郁磨。いつもしっかりして頼り甲斐のあるのえるに、幼い頃から長く片想いしている。
穂積 怜久(ほづみ りく)
山吹中央高校1年生。マンション「ミルフィーユ」の住人。マイペースな性格で、掴みどころがない。普段はニコニコと愛想よく振る舞っているため、女子からは人気者。しかし、気に入らない相手に対しては冷たく、平気で毒を吐くこともある。特に他所から来た瑛茉のことを受け入れられず、しばらくは子供のような意地悪を繰り返していた。しかし瑛茉のハッキリとした性格から、次第に瑛茉にも心を許していく。
恋愛に興味は無く、告白されると基本誰でも付き合うが、去る者追わずな性格のため毎回長続きしない。のえるが自身に恋心を抱いていることは気付いているが、怜久自身はのえるのことを友達だと思っている。また、郁磨がのえるに片想いしていることにも気付いているからこそ、のえるとは友達以上の関係にならないよう一線を引いている。
皆本 宏紀(みなもと ひろき)
銀鼠中学3年生。14歳。マンション「ミルフィーユ」の住人。人懐っこい性格の、高身長イケメン。バスケ部に所属していて、スポーツも万能なため女子からモテる。距離感が近く、初対面の人にもフランクに接するため、最初は瑛茉から一歩引かれていた。
幼い頃に瑛茉と一度出会っており、当時から瑛茉のことを天使のようだと思っていた。瑛茉と再会してからはグイグイとアプローチしていく。最初こそ瑛茉に対する気持ちに気づいていなかったものの、距離が近づくにつれて瑛茉への恋心を自覚する。郁磨が好きな瑛茉からはなかなか相手にされないものの、持ち前のポジティブな性格でめげずにアプローチを繰り返していく。
脇役
河田 貴文(かわた たかふみ)
郁磨の叔父。喫茶店「マ・メゾン」のマスターを務める。一見強面だが、実は優しい性格。アフロヘアーが特徴で、皆からは「タカさん」と呼ばれている。
奥西 小枝子(おくにし さえこ)
瑛茉の母親。夫の不倫が原因で離婚し、舛花市銀鼠町に瑛茉とともに引っ越してきた。看護師をしていて、日々多忙な中シングルマザーとして奮闘する。家事は基本夫がしていたため、料理などは壊滅的に苦手。郁磨の母とは、中学時代からの旧友である。
国枝(くにえだ)
山吹中央高校に通う女子生徒。高校からミルフィーユに引っ越してきた。瑛茉たちとは、高校2年生になってから同じクラスになる。学級委員長を務める真面目女子である。
目次 - Contents
- 『テリトリーMの住人』の概要
- 『テリトリーMの住人』のあらすじ・ストーリー
- 出会い篇
- 走り出す恋心篇
- 瑛茉と郁磨の交際篇
- 瑛茉の失恋篇
- のえると郁磨の恋愛篇
- 怜久の初恋篇
- 瑛茉の新しい恋篇
- 瑛茉と宏紀のカップル篇
- 大学篇
- 『テリトリーMの住人』の登場人物・キャラクター
- 主要人物
- 奥西 瑛茉(おくにし えま)
- 駒井 のえる(こまい のえる)
- 櫛谷 郁磨(くしたに いくま)
- 穂積 怜久(ほづみ りく)
- 皆本 宏紀(みなもと ひろき)
- 脇役
- 河田 貴文(かわた たかふみ)
- 奥西 小枝子(おくにし さえこ)
- 国枝(くにえだ)
- 『テリトリーMの住人』の用語
- ミルフィーユ
- Ma Maison(マ メゾン)
- 山吹中央高校
- 『テリトリーMの住人』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 怜久「どうでもよかったらその辺のやつ適当に着てるはずだし考えた上でつきあうって決めたくっしーがいい加減なことすると思えない」
- 瑛茉「嫌だけど 別れたくなかったけど櫛谷もこまちゃんもお互い好きならもうそうするしかないじゃん」
- 宏紀「――――俺 今まだ全然だけど瑛茉と同じように―― それ以上に瑛茉に嬉しい気持ちあげられるように頑張るから」
- 『テリトリーMの住人』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- ヒーロー不在で始まったストーリー
- 全員が反抗期という設定
- 瑛茉のことは完全に吹っ切れた怜久