Unravel Two(ゲーム)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『Unravel Two』とは、Coldwood Interactiveによって開発されたインディーゲーム『Unravel』の第2作目である。2018年にPlayStation 4、Xbox、PC向けにリリースされ、2019年にはNintendo Switch版のリリースも発表された。赤い毛糸でできた「ヤーニー」を操作して先へと進むアクションパズルゲームである。操作できるヤーニーが2人となったことで、豊富なアクションと協力性が魅力の作品だ。

『Unravel Two』の概要

『Unravel Two』とは、スウェーデンのゲーム会社であるColdwood Interactiveが開発した、Windows、PlayStation 4、Xbox、Nintendo Switchのゲームソフトである。赤い毛糸の主人公「ヤーニー」を操作して旅をするアクションパズルゲーム『Unravel』の第二作目だ。今作から、もう1体の青い毛糸のヤーニーと一緒に旅をすることになり、協力アクションで多くの障害を乗り越えていくことになる。舞台はスウェーデンから遠く離れた新天地に変更され、拠点となる灯台からさまざまな場所へタイムスリップすることで物語を進めていく。やり込み要素となるチャレンジエリアにいる、ヤーニーの友達を救出することでプレイアブルキャラクターを変更するシステムも導入された。
2019年には、D.I.C.Eファミリーゲーム・オブ・ザ・イヤー賞を受賞している。

『Unravel Two』のあらすじ・ストーリー

序章

嵐によって海に投げ出されてしまったヤーニー

前作でおばあさんの記憶を辿ったヤーニーは、旅に出るために船に乗り込んでいた。しかし、出航した船は高波によって難破し、流されてしまったヤーニーは見たことの無い島の岸辺に漂流してしまうのであった。

チャプター1:異国の岸辺

古い建屋を見つける2人のヤーニー

近くの岸辺に漂流したヤーニーは、そこでもう1体のヤーニーと出会うことになる。その場に留まっていても埒が明かないため、2人のヤーニーは岸辺を移動しながら、遠くに見える灯台を目指すことになる。洞窟に入ることになったヤーニーは、薄暗い洞窟に配置された石やバケツなどを利用して先へと進んでいく。無事、洞窟を抜けることに成功したヤーニーは、灯台へと辿り着くことに成功した。
本章は、ヤーニーの操作方法や、基本的なギミックの突破方法を覚えるためのチュートリアルステージとなっている。今作からヤーニーを2体操作することになるため、チュートリアルステージでも手の込んだギミックが登場する。

チャプター2:隠れ場

協力して足場を運んでいるヤーニー

ヤーニーは光に導かれるようにして記憶の空間へと入り込んだ。チャプター2『隠れ場』は、病院から抜け出した2人の兄弟を追いかけるストーリーとなっている。物置や公園を駆け抜けるステージとなっており、暗い夜道を駆け抜けながら遊具や自然のギミックを活用する場面が多い。前作からもアクション要素としてあった壁のぶら下がりを活用して、片方のヤーニーをぶら下がった状態にしたまま突破するギミックが多く用意されている。
本エリアから黒い靄のような敵が登場するようになり、敵を避けながら進んでいくタイミングも重要となる。ステージ終盤で立ち入ることになる施設では、蒸気で上へと飛んでいくギミックが用意されている。序盤にも関わらず、バリエーションに富んだアクションでプレイヤーを刺激するエリアだ。

チャプター3:小さなカエルたち

画面中央の鳥から逃れるために協力する2人のヤーニー

快晴の天気で自然あふれる庭を突き進むエリアがチャプター3『小さなカエルたち』だ。ヤーニーが追体験することになるのは、子供達が家の倉庫を通って、大人たちの目をかいくぐりながら脱走するまでとなっている。庭を抜けた先は自然溢れる森となっており、黒い鳥の襲撃を避けながらヤーニーを操作するシビアなエリアとなっている。片方のヤーニーで鳥の注目を引きながら、もう片方のヤーニーで道を切り開くというコンビネーションを試されるエリアといえる。木々を飛び移りながらも鳥の襲撃を突破したヤーニーは、もう少しで食べられるという間一髪のところでエリアをクリアできる光の輪に入ることとなった。

チャプター4:夜のスイミング

渡ることになる川を見つめる2人のヤーニー

森で目覚めたヤーニーは、薄暗く鬱葱とした森林を抜けることになる。大人たちはこの森まで子供を追ってきた様子で、ヤーニーのアクションが子供を手助けするようにギミックが配置されている。森は美しい色彩で描かれており、プレイヤーはその美しさに圧倒される。
エリア途中からは大きな川を渡ることになる。ヤーニーは、葉っぱや漂流物の上をジャンプで超えて進んでいくが、川の中に待ち受ける魚が次の敵ギミックとして現れる。魚に食べられるとチェックポイントからやり直しとなるため、スリルのある横断を楽しむことができる。川を超えた先では、テコの原理を応用して小屋に入ったり、2人のヤーニーを交互に操作して突破するギミックが数多く配置されている。川辺に小島で座り込む子供達の幻影を見つけることで、本チャプターはクリアとなる。

チャプター5:それだけのこと?

工場内のギミックを突破するヤーニー

チャプター5『それだけのこと?』は、巨大な施設に入り込んだ子供達を追いかけていくチャプターだ。運搬機械の電源を入れて操縦したり、タイミングよく機械を避けたりと一気に難易度が跳ね上がっている。ダクトから工場内へ入り込んだヤーニーは、炎が噴き出る配管などを避けながら、工場の深部まで潜っていく。高熱となるヒートパイプや、鉄を溶かすための装置が並んでおり、無機質な恐怖を克服するエリアといえるだろう。回転盤やプレス機といった加工工場ならではのギミックが立て続けに用意されているため、息つく間のないアクションも魅力だ。
工場内部の緊急設備が稼働してしまったことで、追っていた子供達を含め工場から脱出することになる。やがて、工場内部で電源の入ったフォークリフトを見つけたヤーニーは、アクセル全開で工場のシャッターを突き破って脱出することに成功する。子供たちの幻影も、その穴から脱出できたため事なきを得るのであった。

チャプター6:灰は灰へ

山火事から逃れるために進むヤーニー

薄暗い空模様が不穏な雰囲気を醸し出しているのが、チャプター6『灰は灰へ』だ。伐採が続く森林では工事現場で機材トラブルが発生し、山火事へと発展してしまう。ヤーニーは画面左から迫りくる炎から逃げながら、工事現場に置かれている重機の山を突破しなければならない。山火事が燃え広がるなか、黒い霧のような敵モンスターも登場するため、即死トラップの多い高難度のエリアといえるだろう。やがて、ヤーニーたちは洞窟内部を進むことになる。洞窟内部は黒い靄のようなモンスターが徘徊しており、後に引けない一発勝負のギミックを連続で乗り越えることになる。炭化した木々は一度触れると灰になってしまうため、一度しか利用できないギミックを使った手に汗握る展開も多い。
森を抜けて山小屋にたどり着いたヤーニーだったが、山小屋にも火の手が広がっていた。協力しながら山小屋にいた馬を救出したヤーニーは、なんとか脱出口を見つけて火の手が届かない場所へ避難することに成功する。

Miharu-ig4
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@Miharu-ig4

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