スーパーの裏でヤニ吸うふたり（ヤニすう）のネタバレ解説・考察まとめ

スーパーSの店長を務めている女性。喫煙所で佐々木に出会った際は不審者として通報しようとした。しかし、佐々木を誘ったのが山田であることに気づき、通報は止めた。田山＝山田であることに気づいて、人の良さそうなおじさんをからかうなと注意しようとしたが、山田が佐々木に好意を抱いていることを察してやめた。その後は、佐々木と山田の関係性をエンタメとして楽しんでいる。
休憩中に自身の車で煙草を吸いながら少女マンガを読むのが好き。煙草は加熱式を愛飲している。キリっとした顔で無愛想だが、接客の時は笑顔になるなど店長として仕事には真剣である。山田が勤め始めた頃はチーフであった。その時に、山田が笑顔での接客ができないことで理不尽なクレームを受けても山田を責めないなど、優しい性格をしている。

前澤（まえざわ）

スーパーSに勤めるチーフの女性。明るい性格で常に笑顔を絶やさない。また、スーパー内で迷子を発見した際に「迷子ちゃん発見発見南総里見八犬伝～！！」と言うなどユーモアにも溢れている。既婚者で息子がいる。

大野（おおの）

スーパーSに勤める女性。従業員の中でも年上で穏やかな性格をしている。山田が退勤したあとはレジを担当している模様。

その他

大五郎（だいごろう）

スーパーSの常連客が飼っている犬。常連客がスーパーSの開催した企画で旅行を当てたのはいいが、「犬を預かってくれる人がいない」と言ったため後藤が預かっている。後藤によりたまにスーパーに連れてきてもらっている。人懐っこく店員たちにもすぐに慣れていた。佐々木にも懐いており、山田が失くした携帯灰皿を探すのに一役買った。

『スーパーの裏でヤニ吸うふたり』の用語

スーパーS

山田が勤めるスーパー。佐々木の行きつけで24時間営業をしている。山田が勤め始めたころは「超新鮮市場」という名前だった。また、スーパーの出入り口に灰皿が設置されていたが、クレームによって撤去されてしまっている。以降はスーパーの裏に従業員用の喫煙所があるのみとなっている。

ヤニ

ヤニとは煙草を指す言葉である。ヤニとは煙草を吸うことででる煙に含まれている粒子状の成分で、固まると粘着質で褐色の物質となる。壁紙などの家具類を黄ばませる原因にもなる。別名はタールという。

2番レジ

スーパーSに設置されている複数あるレジのうちの1つ。夜勤時は山田が担当しており、山田が退勤したあとは大野が担当している。

『スーパーの裏でヤニ吸うふたり』の名言・名セリフ／名シーン・名場面

佐々木「さびしいね。違う面を知った途端…素敵だと思っているその人を信じられなくなるのは」

「接客はいいのに煙草のにおいがしたのが残念だった」というクレームを貰ってしまい、気にしていた山田に佐々木は「さびしいね。違う面を知った途端…素敵だと思っているその人を信じられなくなるのは」と言った。

勤務中は朗らかな笑顔と丁寧な接客で人気のある山田であるが、プライベートでは喫煙者であるため体に付いた煙草の臭いのせいでクレームを貰ってしまった。後藤は「理不尽なお気持ちクレームであるため気にする必要はない」と山田に言うが、仕事に真面目な山田は落ち込んでしまう。そこに、煙草を買いに出ていた佐々木がスーパーの喫煙所にやって来る。明らかにいつもと違う様子の山田に「調子が悪いときは温かい飲み物を飲むと良いから」とコーヒーを買ってくれる。佐々木の姿に山田は貰ったクレームの話をする。佐々木は山田の話を聞いて、人の違う面を知って勝手に失望してしまうのはさびしい、どちらも同じ人であるのにと器の広さを見せた。