ザ・グローリー ~輝かしき復讐~(韓国ドラマ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『ザ・グローリー ~輝かしき復讐~』とは2022年12月30日からNetflixで配信が開始された、学生時代にいじめられていた主人公のドンウンが人生を賭けていじめの加害者である同級生に復讐する韓国ドラマである。彼女の身体はいじめが原因で全身火傷の痕が残ってしまう。18年の時を経て、ドンウンがいじめの主犯者であるヨンジンとその周りの人物に復讐を始める。いじめの加害者グループの間にも格差があり、ドンウンの復讐計画によってそれぞれが自分の利益のために行動し始める。

『ザ・グローリー ~輝かしき復讐~』の用語

セミョン高校

ドンウンたちが通う高校。

『ザ・グローリー ~輝かしき復讐~』の名言・名ゼリフ/名シーン・名場面

ドンウン「私の夢はあなた」

退学したドンウン(画像左)がヨンジン(画像右)に復讐を宣言する。

ヨンジンたちからのいじめに耐えられず高校を退学することになるドンウン。その後、彼女は新たなターゲットをいじめるヨンジンたちの前に現れる。学校を辞めたドンウンが姿を現し、馬鹿馬鹿しいと笑うヨンジンにドンウンは復讐を宣言する。「あなたの夢は何?」と質問するドンウン。ヨンジンはそれに「聞こえがいい職業について若くて綺麗なうちに良い男を結婚すること。そして幸せに暮らす」と言う。ヨンジンがドンウンの夢を問うと、ドンウンは「私の夢はあなた」と答える。そして「絶対にまた会おう」と笑みを浮かべ、その場を後にする。

ドンウン「勝ちます」

コンビニにいるドンウン(画像左)を追いかけてきたドヨン(画像右)。

第5話のシーン。囲碁を通して知り合ったドンウンとドヨン。ドヨンはドンウンが気になり、彼女の後を追ってコンビニに入る。ドンウンに「賭け事が好きなのか」と尋ねるドヨン。ドンウンは「人生を賭けた経験が」と返す。勝敗が気になったドヨンは勝負の行方を聞く。ドンウンはドヨンの目を見て「勝ちます」と答える。さらに彼女は囲碁が好きな理由を「相手が築き上げた家を壊して勝つのも好き」と話す。

復讐の相手であるヨンジンの夫の目の前で、彼女と彼女の周りの幸せを奪う宣言をしているシーン。ドヨンはドンウンの正体を知らないため、自分が彼女の復讐に関係していることを知らない。しかし、このシーンではドヨンの仕事である建築家にかけて“築き上げた家”と話していたり、ガラスを見つめるドンウンの目線がガラス越しのドヨンを見ていることものちの伏線となっている。復讐に人生を賭けたドンウンが“勝つ”と宣言するところは彼女の強い意志を表している。

ヨジョンにドンウンの過去を告白

ドンウン(画像左)の傷痕を見たヨジョン(画像右奥)。彼女の復讐に手を貸すことを決める。

第6話のシーン。ドンウンから過去のいじめについて聞いたヨジョンは、「復讐を止める気はないのか」と聞く。悪人になると言うドンウンにヨジョンは「復讐後に残るのは廃墟の世界だ。何も残らない」と話す。それを聞いたドンウンは笑い出し、片腕の傷痕を見せる。痕を見てヨジョンは言葉を失う。しかし、ドンウンは片腕だけではないことを話し、着ていたコートをその場で脱ぐ。月明りに照らされた彼女の身体にはいくつもの火傷の痕がありヨジョンは絶句する。そして驚きが怒りに変わったヨジョンはドンウンの復讐心の強さを知り、復讐に協力すると告げる。

月明りのライトを浴びたドンウンの身体の傷痕は痛々しさを表現しているが、同時に美しさも表しているようだ。

『ザ・グローリー ~輝かしき復讐~』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

ミョンオ殺害の犯人

怪我した足が一向に治る気配がなく、怪我について触れられると怒るヨンジン。

ドンウンは、18年前にヨンジンたちにいじめられ自殺したと言われていたユン・ソヒが実は殺害されたことをミョンオに教える。殺害した犯人をミョンオに教えると、彼はウラジオストクへの片道チケットを買い姿を消す。その後、音信不通になり行方をくらませてしまう。頭から血を流し倒れているミョンオが描写されているため彼は何者かによって殺害されたと考えられる。ドンウンが彼の行方を探すと、予約した列車には乗っていないことが判明。ドンウンはミョンオを殺害した犯人いると確信する。一方で、ミョンオからの連絡が途絶え不安になるへジョンとサラ。さらにジェジョンも彼の行方を探していた。このことから3人はミョンオの殺害には関わっていないことが分かる。さらにミョンオを殺した犯人は緑のハイヒールを履いていたシーンがあり、このハイヒールを持っているのはヨンジンとへジョンの2人だった。ヨンジンが足を怪我していることとへジョンがミョンオの行方を探していたことから犯人はヨンジンであると推測できる。さらに、ミョンオが姿を消す前にドンウンが教えたユン・ソヒ殺害の犯人がヨンジンであったことからも彼女が犯人で間違いない。

ミョンオのタトゥー

ミョンオにユン・ソヒ殺害の犯人を教えたドンウン。彼女はミョンオの首筋に書かれたタトゥーを見て昔を思い出す。

ミョンオの首にあるタトゥーに注目すると、“Mementomori”という文字が刻まれている。ラテン語で“いつか死ぬことを忘れるな”という意味の言葉だ。彼のタトゥーを見てドンウンは高校時代を思い出す。当時のミョンオは首に絆創膏を貼っており、スペルの中央部分が隠れていた。それによって“Memori”の文字だけが残り、結果スペイン語で“私は死んだ”を表す言葉に変わる。ドンウンは過去いじめにあっている時に、この言葉と自分を重ねて苦しんでいたことを思い出す。その後、ミョンオは殺害され姿を消してしまう。

ミョンオが殺害される前にドンウンは彼のタトゥーの話題に触れている。スペイン語で“Memori”となることをミョンオに話すと意味について聞かれるが、ドンウンはその問いに答えなかった。死んだも同然だった過去の自分とも重なり、またこれからのミョンオの行く末を表している言葉でもある。

ヨンジンという人物の人柄

高校時代から36歳になった現在も性格は変わらず、他人を見下すヨンジン。

いじめの加害者として悪役を演じたイム・ジヨンは役にハマるとともにとても悩んだと話している。ヨンジンの性格や行動から「彼女はどのように生きてきたのか」と考えたという。「彼女がどうして人をいじめるようになったのか、またいじめに対して罪悪感がないのか」を考え、「彼女は何も知らないから。ヨンジンの境遇が彼女を作った」という結論に至った。ヨンジンという1人の人間を“天使の顔に悪魔の心臓を持つ”と表現した脚本家のキム・ウンスクは、イム・ジヨンが役に合うと考え、オファーしたという。

『ザ・グローリー ~輝かしき復讐~』の主題歌・挿入歌

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