有閑倶楽部(漫画・ドラマ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『有閑倶楽部』(ゆうかんくらぶ)とは、一条ゆかりが1981年から『りぼん』(集英社)にて連載開始した痛快学園冒険コメディ漫画、およびそれを原作としたドラマ作品。聖プレジデント学園の高等部の生徒会メンバー6人は人並外れた美貌と家柄で知識や色気や喧嘩の強さなど個々に類まれな能力も持ち、学園中の憧れの的。6人は毎回様々な事件に遭遇し、その能力で見事に解決していく。アクション、コメディ、恋愛、ミステリー、ホラーと様々な要素が魅力。1986年(昭和61年)度、第10回講談社漫画賞少女部門受賞。

悠理の父が経営する日本トップの企業グループ。世界中に会社を広げており、数多くの事業を行っている。

聖プレジデント学園(せんとぷれじでんとがくえん)

有閑倶楽部のメンバーが通う学園。幼稚園から大学まであり、日本でも有数の名家の子女、子息が通う。

菊正宗病院(きくまさむねびょういん)

清四郎の父が経営する大病院。

東村寺(とうそんじ)

人間国宝雲海和尚のお寺。沢山の弟子がおり武術もここで教えている。

和貴泉倶楽部(わきいずみくらぶ)

魅録の母の実家、元華族の和貴泉家が経営するリゾート開発事業。世界中に良い物件を見つけてリゾート開発を行う。

『有閑倶楽部』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

剣菱 百合子「わたしは剣菱万作の妻です!夫とともに死ぬかくごくらいいつでもできております」

夫を救出するために身体中にダイナマイトを巻いて「わたしは剣菱万作の妻です!夫とともに死ぬかくごくらいいつでもできております」と百合子が叫ぶ。茅台はこの百合子の様を見て「人間魚雷みたいな女ある」と表現し怯えた。普段は夫より強くても、命を捨てられるほど夫を愛していることが表れていて面白いセリフ。

松竹梅 魅録「わすれようたって…むりだよな」

魅録が南の島で出会った王女と恋に落ちるも、王女は国を捨てられず、魅録は日本に帰らなくてはならないため、別れ別れになることをお互いに選ぶ。別れ際王女に「私のこと忘れないで」と言われた魅録がその言葉を思い出し、帰りの船で「わすれようたって…むりだよな」と思わずつぶやく。恋より友情の魅録が珍しく恋に落ちる回で、成就できなかった辛さがよく伝わる切ないシーンとセリフ。

黄桜 可憐「知らなかった…私って結局モラリストなんだわ」

借金のかたに結婚させられそうな同級生を救うため、不条理に謹慎させられた恨みも同時に晴らそうと、ペットの誘拐事件を画策し、億のお金を払わせようと盛り上がるメンバーに、一人不安がり反対する可憐が「知らなかった…私って結局モラリストなんだわ」と呟く。
奔放だと思っていた自分も、メンバーの奔放さの前では、普通の人間になってしまうと自覚するシーンでもある。
有閑倶楽部メンバーの破天荒さを同じメンバーである可憐すら実感するところが面白い。

松竹梅 魅録「自分に自信がある奴は、可能性に目が眩むんだぜ」

悠理との結婚を承諾した清四郎に、メンバーたちがお金目当てだと誤解し、清四郎を軽蔑する中、魅録だけが「剣菱グループを動かして自分の才能を試してみたい」という清四郎の本心に気付き、「自分に自信がある奴は、可能性に目が眩むんだぜ」と指摘するシーン。
お金ではなく可能性を試したいという隠していた本心を、嫌味と共にズバリと言い当てられ、清四郎は「嫌なヤツ」と言うのが精一杯で他に何も言い返せない。学年一の頭脳を誇る清四郎の、本心すら見抜く魅録の頭の回転の速さがよく現れている名シーン。

剣菱 百合子「安心なさいな、1億も2億もする訳じゃなし 私と一緒でお金の心配なんて無用よ」

百合子が、世界でも1握りのお金持ちしか行けない会員制の『奇跡のスパ』に有閑倶楽部のメンバーを連れて行った時に言ったセリフ。
限られた人しか行けず、上流階級の人達でも何年も待たされると聞いて「相当値段が高いのでは」と可憐や野梨子が心配する中「安心なさいな、1億も2億もする訳じゃなし 私と一緒でお金の心配なんて無用よ」と百合子に言われてホッとする。驕り方は豪快でセリフはスマート。「おばさんがいうと説得力がある」「1度は言ってみたいセリフ」とメンバーが感心しており、百合子の財力が伺えるセリフ。

菊政宗 清四郎「申し訳ない、そちらのレベルに合わせるのはかなり無理なので、これからは極力口に出さないよう謹みます」

清四郎が骨董品の知識をひけらかし、骨董品に無知なメンバーを見下す。後日父に贈られた国宝級の茶碗をうっかり割ってしまい裏社会に精通する魅録に贋作を作ったり美術品を修復できる職人を紹介してもらう。その代わりに見下したメンバー達にその事実をバラされ、これに懲りて人のことを馬鹿にするのはもうやめてほしいと皆から言われて「申し訳ない、そちらのレベルに合わせるのはかなり無理なので、これからは極力口に出さないよう謹みます」と返した清四郎。謝罪すら上から目線の清四郎に「全然謹んでないじゃないか!」と、メンバーからツッコミが入る。清四郎のプライドの高さがよく現れていて面白い。

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