『アイスクライマー』とは、1985年に任天堂が発売したファミリーコンピュータ用ソフト。2人のクライマーがハンマーを手に氷山の頂上を目指す、2人同時プレイが可能なアクションゲームである。同年にはアーケードゲームとしても発売されている。ただ雪山を登ってい行くというシンプルなゲームだが、単純でありながら意外と難しく、それでいて楽しいゲームである。
『アイスクライマー』の概要
『アイスクライマー』(Ice Climber)とは、1985年1月30日に任天堂が発売したファミリーコンピュータ用ソフト。2人のクライマーがハンマーを手に氷山の頂上を目指す、2人同時プレイが可能なアクションゲームである。同年10月19日にアメリカで、1986年9月1日にヨーロッパで発売された。
また、1985年2月に業務用のアーケードゲームとしても発売されている。1988年11月18日にはアーケード版を元にしたディスクシステム版も発売された。
本作はひたすら頂上を目指していくというシンプルな縦スクロールアクションゲームで、2人同時プレイで協力して頂上をめざすこともできる。2人でプレイし、どちらが先に頂上を目指せるか競い合うことも可能だ。
説明書きにも「仲良く協力しあってプレイする方法と邪魔をしたり意地悪をしてプレイする方法があります」と書かれている。そんな『アイスクライマー』は、Wiiでダウンロードしてプレイすることも可能である。
『アイスクライマー』のゲームシステム
ゲームタイトルが示す通り、本作はプレイヤーキャラクターであるエスキモーを操作して山の頂上を目指すものである。
主人公のエスキモー「ポポ」と「ナナ」
プレーヤー1とプレーヤー2で同時にプレイすることができる。エスキモーがプレイヤーで、プレイヤー1の男の子が「ポポ」、プレイヤー2の女の子が「ナナ」という名前である。
そんな2人の行く手には、敵が待ち構えている。敵をハンマーでたたき落としたりしてやっつけてステージをクリアしていくゲームである。1つのステージに毎回ボーナスゲームもある。
得点はそれぞれ別に確認できる
プレイの得点は壊したアイスブロックも加算される。合計で32面のステージがあり、どんどん難しくなっていく。床がすべったりして、上に登っていくのも難しくなる。
そして2人同時プレイをすると、1人のプレイヤーが先に進んでいくことでもう一人のプレイヤーが上に登れないとミスしたことになり、ボーナスステージに進めなくなる。実質、早い者勝ちの勝負のようなゲームになるのだ。
ステージ構成
山の中には、砕けないブロック、乗るとベルトコンベアのように強制移動させられるブロック、先へと侵入することができない柱など、さまざまな障害物がある。また、サイドの山形ブロックの形が異なる層では、雲が横に絶え間なく流れており、プレイヤーキャラクターは雲の上に乗ることが可能である。上層のブロックや雲から水滴が垂れ始め、それが氷柱になって落ちてくるステージもある。この氷柱は木槌で砕くことが可能。また、プレイヤーキャラクターが片方の画面の端へ入ると、反対側の画面端から出てくる。
アーケード版の特徴としては、ステージによっては吹雪が発生しており、その場に留まると吹雪に流されてしまう。また、面を進んでいくと高難易度面が出現する。雲が上下に動き、頂上のコンドルが蝶のようなキャラクターになり、細かく上下にも動くようになる。
また、ブロックの中に丸囲み数字の形をしたアイテムが隠されていることがあり、取るとボーナスステージの野菜獲得数を数字の数によって2倍、3倍、4倍に増やすことができる。
ボーナスステージ
8階層目より上に上がるとそのステージは暫定的にクリア扱いになり、40秒間という時間制限付きのボーナスステージに突入する。ボーナスステージでは敵は登場せず、画面外に落ちてもボーナスをもらえないだけで残り人数が減ることはなく、次に進むことが可能である。
ボーナスステージ内には、「ナス」、「ニンジン」、「キャベツ」、「キュウリ」、「トウモロコシ」、「カブ」、「カボチャ」、「ハクサイ」、「ジャガイモ」、「キノコ」などが配置されており、これらのアイテムを取ることでクリア時のボーナススコアを増やすことができる。順番は「ナス」から始まり、10ステージごとにこの登場順を繰り返す。
アーケード版、ディスクシステム版だと20種類に増えており、「ピーマン」、「シソ」、「タマネギ」、「ダイコン」、「ホウレンソウ」、「ソラマメ」、「マッシュルーム」、「トマト」、「タケノコ」、「ブロッコリー」が追加されている。ただし、21ステージ以降はループせずにバグったアイコンが表示される。
山頂ではゲーム開始時に登場したコンドルが上空を飛んでいる。制限時間内にこのコンドルの脚に掴まることでステージクリアとなり、スペシャルボーナスが加算される。ボーナスステージ内で獲得した野菜のボーナス点は、「ボーナスステージ突入」を完了させなければ加算されない。
NES版
トッピーのグラフィックがアーケード版と同じになっている。ヨーロッパ版では、パッケージ裏面のトッピーが不自然に塗り潰されている。
『アイスクライマー』の登場人物・キャラクター
プレイヤーキャラクター
ポポ・ナナ
プレイヤーキャラクターのエスキモーの男の子と女の子。青い服の男の子がポポで、赤い服の女の子がナナである。
敵キャラクター
トッピー
アザラシのようなキャラクター。アーケード版ではイエティのような姿をしている。
フロアに穴が開いているのを見つけると、画面の端に氷を取りに戻り、氷で穴を埋めてフロアを作る。プレイヤーがトッピーに触れるとミスになる。
木槌で叩くと泣きながら画面の端へ消えていき、フロアに穴がある場合はそこから下に落ちていく。トッピーを追い払っても得点にはならないが、持ってきた氷を壊すと得点になる。
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