加瀬さんシリーズ(漫画・アニメ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『加瀬さんシリーズ』とは、高嶋ひろみによる百合漫画作品。コミックアンソロジー『ひらり、』(新書館)から読み切りで始まり、その後は『ウィングス』(新書館)にて連載。2018年にシリーズを原作とするOVA『あさがおと加瀬さん。』が劇場公開された。
高校2年生で内気な緑化委員・山田結衣が憧れているのは、同じ学年の陸上部・加瀬友香。人気者で男子よりカッコイイ女子と言われる加瀬。仲良くなるうちに山田は加瀬に惹かれていく。内気×人気者の性格が正反対の2人による青春ラブストーリーである。

CV:木戸衣吹

山田の親友。高校で出会い、席が前後になったことがきっかけで親しくなる。明るく元気な性格でノリと勢いで生きている。面倒見がよく山田のことを気にかけていて、山田が加瀬と付き合い始めた時もすぐに気が付き、受け入れてくれた。情報通で、加瀬の恋愛対象が女性であることや元カノについての情報を仕入れ山田に報告している。大学受験は「入れるところに行く」と成り行き任せな感じだったが、東京の観光の専門学校に進学が決まり、山田と共に上京した。卒業後は旅行会社に入りたいと思っていて、今から様々な場所へ旅行できるようにとバイトにも勤しんでいる。山田と旅行に行くときは宿の手配をしたり、SNSに写真をあげたりと学んだことを活かしている。

井上茜(いのうえ あかね)

CV:寿美菜子

陸上部で加瀬のひとつ上の先輩。西高校出身で、加瀬と同じ日京(にっきょう)体育大学の陸上部に所属している。高校時代は自信がなく少し暗い性格だったが、加瀬と練習しているうちに自信をつけ良いライバル関係となる。大学に入ってからは化粧のせいか少し派手になり、ズバズバものを言うので初めは山田から恐れられていた。加瀬が山田と付き合っているのを知っていて、応援やフォローをしてくれている。何かと加瀬を気にかけていて、面倒見の良い先輩である。

吉村華(よしむら はな)

花仙女子大で山田と出会い友人になる。花農家の娘で、後継ぎとして必要な勉強をするため農業科に入学した。性格は真面目で少し天然なところがある。何もない田舎に住んでいたため東京に来てみたかったという。親しくなったばかりの山田を「街パーティー」に誘ったり、山田・三河と海へ旅行に訪れたときは逆ナンしに行こうとしたりと婿探しを積極的にしている。恋愛というよりは実家の労働力のために男性を探していて、「筋肉質で丈夫な人」がいいらしい。花や野菜を育てるのが上手で、夏休みには一人で大量の野菜を収穫するほどだった。山田と共に育てたヘチマで化粧水を作ったり園芸部に入ったりと、大学生活を楽しんでいる。園芸に関することは得意だが、料理は苦手。

深見香織(ふかみ かおり)

日京体育大学の陸上部所属。大学の寮で加瀬と同室である。綺麗好きで几帳面な性格をしていて、変な匂いがしたら嫌だからと加瀬に自分と同じ洗剤を使用してもらっている。ガサツな加瀬がなぜモテているのかわからず、他の女子から加瀬について聞かれることにうんざりすることもある。クールな性格だが、加瀬が風邪で倒れた時は付きっきりで看病するなど優しい一面も見せる。山田に対し「見てるとイライラしてしまう」というが、自分でその理由はわかっていない。加瀬と親しくなるうちに好意を抱き始めているが、本人は無自覚である。

相川まお(あいかわ まお)

陸上部で南高校出身。加瀬と同じ日京体育大学陸上部に所属している。中学時代から活躍する加瀬をライバル視していて、加瀬が南高校に行くと聞き入学するも、「西高校の方が家から近い」という理由で加瀬と別の高校になる。本人はライバルだというが、加瀬からは名前を憶えてもらっていない。待ち受け画面を加瀬にしたり、寮で加瀬と同室の深見に加瀬の話を聞きに行ったりと常に加瀬の動向を気にしている。明るい性格で誰とも親しくなれ、人付き合いの苦手な深見とも距離を縮めている。

『加瀬さんシリーズ』の用語

緑化委員

西高校で山田が入っている委員会。校内の植物の世話全般と、草むしりが主な仕事。行事に合わせて鉢を移動して場所を広げたり、季節の花を植えたりしている。作中に他の生徒が登場することはなく、山田が一人で管理しているようだが、本人は楽しんで取り組んでいる。

TOMOの「夕焼けとキミ」

山田の好きな曲で、携帯の着うたに設定している。音楽プレーヤーにも入れていて、加瀬も気に入って覚えた曲である。クラスの人とカラオケに行った際、この曲を歌うが音痴のため笑われてしまう。落ち込む山田を加瀬がその場から連れさり、土手で一緒に歌った思い出の曲である。

屋上のカギ

加瀬が陸上部のエースという特権を利用し学校から作ってもらったもの。「休み時間も一人で練習したい」と言ったら作ってくれたという。屋上から山田が草むしりをしている様子をずっとみていて、付き合ってからは山田を度々連れてきている。卒業前にカギは返却している。

『加瀬さんシリーズ』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

加瀬友香「よかったら 私と付き合ってくれる…?」

保健室で告白する加瀬さん

マラソン大会の日、一位になったらしてほしいことがあると山田にお願いしていた加瀬は、恥ずかしいからと内容をゴールするまで伏せていた。それを山田は「恥ずかしいお願い」をされると勘違いし緊張していた。怪我で運ばれた山田に会うため保健室に来た加瀬に対し、「一位おめでとう加瀬さん!」と山田が拍手してくれた。それを見た加瀬は、自分のお願いは「加瀬さんおめでとうって拍手して」だったようで、先にやられたことに少し落ち込んでしまう。落ち込む加瀬を見て山田は、もっとすごいことをお願いされるのかと思った、と笑っていた。「すごいこと?」と加瀬が聞き返すと、思わず口から出てしまった言葉に焦る山田。焦り照れる山田を見て、加瀬が不意にキスをしてしまう。衝撃で固まる山田に、お願いを変えてもいいか問う。そのお願いが「よかったら 私と付き合ってくれる…?」という告白だった。この告白で山田と加瀬は交際を始めることになったのである。

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