闇が深い…?!聖徳太子の青春を描く『日出処の天子』

日本史上で最も謎が深い人物として上げられることも少なくない聖徳太子。超能力が使えただとか、神通力があっただとかいろいろな逸話がありますね。そんな彼の青春時代に焦点を置いた作品、『日出処の天子』について紹介します。

あらすじ・ストーリー

ある春の日、14才の蘇我毛人は天女と見まごう美しい女童に偶然出会い、ほのかな恋心を抱く。それは実は10才になる厩戸皇子であった。年若くとも非凡なる教養と才能、政治的手腕、威厳を持つ厩戸は並み居る臣下からも一目置かれる存在となる。しかし厩戸は自らが持つ不思議な力ゆえに、実母の穴穂部間人媛に恐れられ疎まれており、母から愛されない事に苦悩していた。

出典: ja.wikipedia.org

登場人物・キャラクター

厩戸王子(うまやどのおうじ)

女性と見まごうほど美しい。頭脳明晰、冷静沈着。幼少の頃から超常的な力を持っており、それを感じることができるのは穴穂部間人皇女と毛人だけ。

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蘇我毛人(そがのえみし)

穴穂部間人媛と並んで厩戸の不思議な力を感知する人物。臣下の立場を超えて厩戸に惹かれ、間人媛との確執により孤独な厩戸の胸の内を慮って心を痛め、本気で心配するなど、対人関係に異常に神経質な厩戸が唯一心底気を許せる存在である。

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蘇我馬子(そがのうまこ)

毛人の父。朝廷で絶大な権力を握る有力豪族・蘇我氏の本宗家当主。

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豪快で貪欲、非常に俗っぽい人物として描かれています。

物部守屋(もののべのもりや)

軍事力に優れ、八十物部(やそもののべ)と称されるほど氏支族の多い物部氏の頭領。熱心な神道派であり排仏派である。

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毛人の父・馬子とは調停での覇権をめぐって対立関係にある人物です。

穴穂部間人媛(あなほべのはしひとひめ)

厩戸の母。他人には感じられない厩戸の超常的な力を感じ得る人物である。ゆえに我が子への愛情よりも恐怖心が勝ってしまい、怖れ意識的に避けている。

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見どころ

繊細で美しい作画と細やかな感情描写が魅力的。"

"現人神"、"天才"と呼ばれようと、厩戸の寂しさは人の持つそれそのもの。連載終了から30年以上たった今もなお、彼は多くの読者から憐憫と共感を得ています。

まとめ

もはや伝説の偉人・聖徳太子を、一人の愛を乞う人間として描いた『日出処の天子』。歴史で習う彼とは別の視点からとらえてみたい方にオススメの作品です。(※ただし、無論フィクションです)

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