蜜×蜜ドロップス(漫画・アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ
『蜜×蜜ドロップス』とは、2004年より水波風南が小学館の『少女コミック』で連載した漫画、およびそれを原作としたOVA、ゲーム作品。
舞台となる蜂城学院には、普通科とお金持ちの子息令嬢が所属する九華科がある。さらに、普通科の生徒が九華科の生徒の世話係をする「HONEY」制度があり、普通科から「HONEY」に選ばれた萩乃柚留と九華科の煉夏可威の身分違いの恋愛模様を描く。
身近な学校という舞台で起こるハラハラドキドキな恋愛模様は、中高生の女の子を中心に人気を博した。
これまで可威は、他人を自分に繋ぎ止めることができるのは金銭だけだと思っていた。しかし、煉夏家から柚留を支援することができない状況で、柚留を自分の「HONEY」のままにしたい可威は足搔く。その時、柚留に「あたしが今可威のそばにいるのは 可威があたしを手放さないためにいっぱい頑張ってくれたからだよ」と言われて、自分と他人を繋ぐのは金銭ではないと理解する。この言葉をきっかけに可威は間違った認識を改めて成長し、傲慢な態度をとることもほとんどなくなる。
可威「俺がずっと憧れ続けた どんな時も無条件に差し出される手 やっと手に入れた だから何があっても 絶対 この手を放さない」
煉夏家からの支援を打ち切られ、両親に反対されても、柚留は可威の手を取った。両親と過ごすことも少ない可威は、人の温もりを「HONEY」に求めていた。しかし、今までの「HONEY」では温もりは得られず、気持ちは荒んでいった。そんな時に出会った柚留は、他の「HONEY」たちとはどこか違っていて、初めて温もりを感じることができた。柚留と本当に心を通わせることのできた可威は、心に空いた穴が埋まって行くのを感じながら「俺がずっと憧れ続けた どんな時も無条件に差し出される手 やっと手に入れた だから何があっても 絶対 この手を放さない」と決意を固める。
那由太「絃青ってさ...何やってもムカつくくらいぜんぶカンペキで 誰の助けもいらなくて... けど 髪結ぶのだけは...っ オレが絃青にしてやれる たったひとつの特別なことだったのに」
絃青が生徒会長に就任し、自ら髪を切り捨てるのを見ていた那由太はショックを受ける。そして「絃青ってさ...何やってもムカつくくらいぜんぶカンペキで 誰の助けもいらなくて...けど 髪結ぶのだけは...っ オレが絃青にしてやれる たったひとつの 特別なことだったのに」と心の内を吐露する。「HONEY」が「MASTER」に尽くすのが当たり前であるのに反して、那由太が絃青を「HONEY」以上に大切に思い、絃青のために何かをしてあげたいと考えていたことがわかる。
千駿「ずっと言ってたじゃない 俺の願いはただ1つ 可威の友達になりたいんだって」
千駿は、柚留に可威の「HONEY」を辞めさせるためにあらゆる策を巡らせる。物語の終盤、可威がなんでもひとつ言うことを聞くという権利を得た千駿は「ずっと言ってたじゃない 俺の願いはただ1つ 可威の友達になりたいんだって」と心からの願いを口にする。何を考えているのかわからないことの多い千駿だが、その全ての言動には一本の筋が通っていたことがわかる。千駿の信念が全くブレないことを理解し、可威は千駿との友情を深め始める。
『蜜×蜜ドロップス』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
構想段階のタイトルは『極蜜ドロップス』
『蜜×蜜ドロプス』の構想を練る際には、内容を決めるより先にタイトルが決定していた。そのタイトルは、『蜜×蜜ドロップス』ではなく『極蜜ドロップス』で、ほとんど最終決定になっていた。しかし、略称を考えた時に『極蜜』だとあまり可愛さがなく、極道っぽさがあることから『蜜×蜜ドロップス』に変更になった。
タイトルの「ドロップス」の意味は柚留の涙
作中に出てくる「DROPゲーム」もタイトルの「ドロップス」から来ている言葉である。また、その「ドロップス」というタイトルは、可威に振り回される柚留の涙をイメージしてつけられた。
千駿が扇子を壊すシーンのために作者も実際に扇子を破壊
作中に千駿が扇子をフェンスに押し付けて壊すシーンがある。作者の水波は、そのシーンのためにネットショッピングで扇子を購入し、近所のフェンスのある所へ行って、実際に扇子を壊してみた。その帰り道では、老夫婦に「若いのに踊りをやっているの?偉いわねぇ」と言われ、居た堪れない気持ちになったとのこと。
『蜜×蜜ドロップス』の主題歌・挿入歌
PlayStation 2用ゲーム『蜜×蜜ドロップス LOVE×LOVE HONEY LIFE』
OP(オープニング):松浦ひろみ(大和姫呂未)「SAVE ME」
松浦ひろみ(大和姫呂未)による、PlayStation 2用ゲームソフト『蜜×蜜ドロップス LOVE×LOVE HONEY LIFE』のオープニングテーマ曲。
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目次 - Contents
- 『蜜×蜜ドロップス』の概要
- 『蜜×蜜ドロップス』のあらすじ・ストーリー
- 初めてのDROPゲーム
- 百合丘千駿の企み
- 可威の許嫁
- 「HONEY」制度の廃止
- 可威の婚約者として
- 『蜜×蜜ドロップス』の登場人物・キャラクター
- 蜂城学院九華科
- 萩乃柚留(はぎの ゆずる)
- 煉夏可威(れんげ かい)
- 桜樹那由太(さくらぎ なゆた)
- 久喜絃青(くき げんじょう)
- 百合丘千駿(ゆりおか ちはや)
- 司竜茅架(しりゅう かやか)
- 宇蘭凪(うらん なぎ)
- 宇蘭冴(うらん さえ)
- 浦部愛(うらべ あい)
- 浦部恋(うらべ こい)
- 緋周洸心(ひまわり こうしん)
- 日高未玖(ひだか みく)
- 鳥兜独(とりかぶと どく)
- 維原紅亜(いばら くれあ)
- ミクロ
- 杜若蟻砂(かきつばた ありさ)
- 山咲芹(やまさき せり)
- 煉夏家
- 煉夏永以(れんげ えい)
- 煉夏紗雪(れんげ さゆき)
- 冬唯(とうい)
- 柚留の家族
- 柚留の母
- 柚留の父
- 萩乃奏留(はぎの かなる)
- 『蜜×蜜ドロップス』の用語
- 蜂城学院(ほうじょうがくいん)
- 九華科(くげか)
- 「HONEY(ハニー)」制度
- HONEY(ハニー)
- MASTER(マスター)
- DROP(ドロップ)
- DROP(ドロップ)ゲーム
- RIBORN(リボン)
- 『蜜×蜜ドロップス』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 柚留「あたしが今可威のそばにいるのは 可威があたしを手放さないためにいっぱい頑張ってくれたからだよ」
- 可威「俺がずっと憧れ続けた どんな時も無条件に差し出される手 やっと手に入れた だから何があっても 絶対 この手を放さない」
- 那由太「絃青ってさ...何やってもムカつくくらいぜんぶカンペキで 誰の助けもいらなくて... けど 髪結ぶのだけは...っ オレが絃青にしてやれる たったひとつの特別なことだったのに」
- 千駿「ずっと言ってたじゃない 俺の願いはただ1つ 可威の友達になりたいんだって」
- 『蜜×蜜ドロップス』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 構想段階のタイトルは『極蜜ドロップス』
- タイトルの「ドロップス」の意味は柚留の涙
- 千駿が扇子を壊すシーンのために作者も実際に扇子を破壊
- 『蜜×蜜ドロップス』の主題歌・挿入歌
- PlayStation 2用ゲーム『蜜×蜜ドロップス LOVE×LOVE HONEY LIFE』
- OP(オープニング):松浦ひろみ(大和姫呂未)「SAVE ME」
- OVA
- OP(オープニング):藤みさき+「ロックン☆スウィーツ」
- ED(エンディング):藤みさき+「フレンチ☆キス」