目玉焼きの黄身 いつつぶす?(漫画・アニメ・ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ
『目玉焼きの黄身 いつつぶす?』とは、おおひなたごうによるフードコメディ漫画。『コミックビーム』にて、2012年10月号から連載された。主人公・田宮丸 二郎は食事に異常なこだわりを持つ男だ。同棲中の恋人・長嶋 みふゆが自分とは違う目玉焼きの食べ方をしていたことから「自分の食べ方はメジャーではないのか?」と衝撃を受ける田宮丸。それ以降もことあるごとに他人の食事の仕方に疑問を持ち、首を突っ込んで食べ方について論争していく。周囲と食べ方で衝突しながらも、田宮丸が人として成長していくストーリー。
餃子の将介(ぎょうざのしょうすけ)
服部がアルバイトしている餃子店。
ここで田宮丸は餃子のタレは「酢醤油とラー油を混ぜたもの」だけではないと知る。醤油を入れる人もいれば、酢を入れる人もいる。餃子の食べ方はタレの数だけあると、田宮丸は知った。
パラレロ劇場
500人規模の劇場。
笠原が『目玉焼きどう食べる?』の舞台を20日間公演した。
居酒屋みなみの
田宮丸が飲食店で出会った男性が営んでいる居酒屋。
田宮丸は飲食店でわざわざ瓶ビールを頼む人の神経が分からなかった。生ビールならそのまま飲むだけなのに対し、瓶ビールは注ぐ手間があると感じていた。
しかし、瓶ビールを頼んでいた南野(みなみの)という男性から「生ビールにこだわりがあるお店は、提供するまでに時間がかかる。その一方で瓶ビールは注ぐだけですぐに飲める」というメリットを教えられる。また生ビールは店ごとによって当たり外れがあるため、一定の味が得られる瓶ビールはちょうどいいということも知る。さらには瓶ビールのほとんどが生ビールと中身が一緒という事実も知り、ショックを受ける田宮丸。
南野は実は居酒屋を経営しており、そのためビールの事情にも詳しかった。この縁から南野は田宮丸を「よかったらうちの店にどうぞ」と店に誘う。
後日、田宮丸は「みなみの」を訪れ、瓶ビールや生ビールの違いを味わった。
SMITH(すみす)
志岐が勤めている宝石店。田宮丸はみふゆへの指輪購入で偶然訪れ、志岐とパンケーキの一件以来に再会している。
食べ方
混ぜラー(まぜラー)
田宮丸の後輩である大貫は、「カレーのルーとライスを混ぜて食べる」「納豆ご飯も混ぜて食べる」となんでも混ぜるタイプである。そのことから田宮丸から「混ぜラー」と呼ばれる。
しかし大貫もちらし寿司を食べる時だけは、「丼の上にある刺身をワサビ醤油につけてから」食べていた。それは過去に「ワサビを溶きすぎた醤油を丼の上からかけてしまい、ずっと辛い思いをした」から。そのためちらし寿司だけはぐちゃぐちゃに混ぜない。
天地返し(てんちがえし)
立ち食い蕎麦屋で、大貫が田宮丸に披露した技。
蕎麦の上に乗っているかき揚げにつゆを染み込ませるため、ひっくり返すようにかき揚げを蕎麦の下に入れるもの。
聖火(せいか)
田宮丸や若月がソフトクリームを食べるときの食べ方の名称。
田宮丸は「ソフトクリームを舐めていかに美しい聖火を作るか」というこだわりを持っていた。そのためソフトクリームを食べるというよりは舐めて、徐々に削って食べていくような方法で食べていた。若月もまた「ソフトクリームの先を食べるのが好き」ということから、まず初めにソフトクリームの先を食べる。次に周りを舐めてまた先端を形成する。それを繰り返し、いつまでも先端を味わうタイプである。
舐めて食べることや、ソフトクリームに対しこだわりがある若月の姿勢に田宮丸は欲情している。
また他にも「ろくろなめ」という食べ方もある。ソフトクリームのてっぺんに舌を押し込んで空洞を作る。そしてソフトクリームの外側に舌を当てながら、手で持っているコーンを回して回転させる。そうすることによりソフトクリームの形が再び形成される。
若月はこの食べ方に感銘を受け、田宮丸と一線を超えてしまう。またみふゆはどちらの食べ方も汚いと思っている。
剥がし魔(はがしま)
みふゆが小さい頃から家で一人きりの時だけにしていた食べ方。
みふゆの両親は幼い頃に離婚し、一人っ子だったため家で一人、寂しい思いをしていた。その気分を紛らわせようと、おやつで遊ぶようになる。
それが「バームクーヘンを1枚ずつ剥がして食べる」や「ポッキーやアーモンドのチョコを舐めて剥がしてから食べる」といった食べ方になり、そんな食べ方をしてしまう自分を「剥がし魔」と自虐している。
行儀が悪いことと分かっていたため、田宮丸の前でも剥がし魔を控えていたがある時バレてしまう。
そして「本当は私、剥がし魔なの」と田宮丸に告白するみふゆ。田宮丸に泣いて縋りつき「こんな私を1人にしないで!」と懇願した。田宮丸はありのままのみふゆを受け入れ、これ以降田宮丸の前では時折剥がし魔をしている。
遠慮のかたまり(えんりょのかたまり)
飲食店などで大勢が食事をした際に、大皿に取り残される最後の一口のこと。
日本人の気質ゆえ、「最後に残っているものには手を出しにくい」とみんな避けてしまう。その結果、大皿に一口だけの料理が残り皿が片付かないという問題が発生する。またそのまま廃棄になる可能性もある。
みふゆがテレビ共演者たちと食事に行った際にこの問題が起こり、共演者の1人が「大皿に残った最後の一口を食べて店員に下げてもらう」という配慮を見せた。
この配慮もみんなに認知されると「あの人また最後の一口食べてる」と思われるため、あくまでも自然にすることが重要になってくる。
一口ちょうだいアンケート(ひとくちちょうだいアンケート)
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目次 - Contents
- 『目玉焼きの黄身 いつつぶす?』の概要
- 『目玉焼きの黄身 いつつぶす?』のあらすじ・ストーリー
- 田宮丸の食に対するこだわりの始まり
- 食べ方で悩みながら成長する田宮丸
- みふゆの変化
- 「どくフラワー」の変化とみふゆとの結婚
- 『目玉焼きの黄身 いつつぶす?』の登場人物・キャラクター
- 主要人物
- 田宮丸 二郎(たみやまる じろう/演:青柳翔)
- 長嶋 みふゆ(なかしま みふゆ/演:成海璃子)
- 近藤 雄三(こんどう ゆうぞう/演:佐藤二朗)
- 仕事関係
- 大貫(おおぬき/演:八木将康)
- 亜希(あき/演:武田玲奈)
- 靖雄(やすお/演:遠藤史也)
- 焼野原 一面(やけのはら いちもく)
- 羅生門 竜彦(らしょうもん たつひこ/演:山下真司)
- 蛇錦(へびにしき)
- 友人
- 服部 龍峰(はっとり りゅうほう/演:大谷亮平)
- 志岐 カオル(しき カオル)
- 笠原 美治(かさはら よしはる)
- その他
- 千夏(ちなつ/演:保紫萌香)
- 宮(みや/演:平沼紀久)
- 黒野 ホルム(くろの ホルム)
- 若月 メタ(わかつき メタ)
- 有馬(ありま)
- 家族
- エベレット
- みふゆの父
- 『目玉焼きの黄身 いつつぶす?』の用語
- 仕事関係
- フラワー企画(フラワーきかく)
- どくフラワー
- ヒマりん
- 『目玉焼き どう食べる?(めだまやきどうたべる)』
- 魑魅魍魎(ちみもうりょう)
- 食堂などの施設
- 大衆食堂びぜん
- CURRYSHOPた〜めリック
- らーめん麓亭(ろくてい)
- 餃子の将介(ぎょうざのしょうすけ)
- パラレロ劇場
- 居酒屋みなみの
- SMITH(すみす)
- 食べ方
- 混ぜラー(まぜラー)
- 天地返し(てんちがえし)
- 聖火(せいか)
- 剥がし魔(はがしま)
- 遠慮のかたまり(えんりょのかたまり)
- 一口ちょうだいアンケート(ひとくちちょうだいアンケート)
- その他
- ワードバスケット
- 『目玉焼きの黄身 いつつぶす?』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 田宮丸 二郎「焼き鳥が…陵辱されてしまったかのようだ…」
- 服部 龍峰「食器洗いはクリエイティブじゃないからさ…」
- 志岐 カオル「シロップは…切った後にかけるのよっ」
- 近藤 雄三「お前に…食べ方で排除される辛さを…知って欲しかった…!」
- 田宮丸 二郎「一緒に飯を食べてくれる人が欲しいよ…」
- 長嶋 みふゆ「調味料に囚われ過ぎ!!」
- 『目玉焼きの黄身 いつつぶす?』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- キャベツを最後に食べるネタは元アシスタントのエピソード
- 「JINROいつ飲む?」が番外編として掲載
- 千夏の彼氏であるエベレットのモデルは知人
- ぬり絵を掲載するも反応がなく悲しむ作者
- 『目玉焼きの黄身 いつつぶす?』の主題歌・挿入歌
- アニメ版主題歌
- 主題歌:おおひなたごう「二郎のバラード」
- テレビドラマ版
- 主題歌:NICO Touches the Walls「Funny Side Up!」
- ED(エンディング):阪本奨悟「自分らしく生きていたい それだけなんだけど」