冴島翠(天使なんかじゃない)の徹底解説・考察まとめ
冴島翠(さえじまみどり)は矢沢あい作の漫画『天使なんかじゃない』の主人公。元気で明るく、お調子者である。周りから「エンジェル冴島」と呼ばれることも。聖学園の1期生として入学し、副生徒会長を務めた。絵を描くことが得意であり、2年生からできた美術部に所属している。同級生であり生徒会長を務める須藤晃(すどうあきら)に一目惚れし、付き合うことになるが、1度別れる。お互いの大切さに気付き、再度付き合うことになった。高校卒業後は美術系の大学に進学し、美術の先生となり母校である聖学園で働く。
CV:井上喜久子
聖学園の美術教師。
翠と一緒に美術部を作った。
将志とは高校時代から付き合っており、結婚している。
お腹には子供がおり、翠たちが卒業後は将志と共にパリで暮らすことになっている。
将志の紹介で晃と出会い、晃からは告白されているが、断っている。
晃が博子を優先するので、翠は博子に嫉妬してしまうこともあった。
中川ケン(なかがわけん)
翠の中学時代の同級生。
バンドのボーカルをしている。
翠とは仲が良く、中学時代からずっと片思いをしていた。
「天使のほほえみ」という翠への片思いについての曲を作詞作曲している。
晃と別れていたときに翠に告白し、付き合うことになる。
友達としてしか見られていないことい気づき、翠とは別れることになる。
バンドとしてスカウトを受けている。
冴島翠の名言・名セリフ/名シーン・名場面
選挙演説の日、翠が晃に助けられるシーン
生徒会の選挙演説の日、翠は演説が終わり、マイクのコードに足をひっかけて転んでしまう。転んだことで全校生徒に赤いチェックのパンツを見られ笑われてしまう。翠は恥ずかしく、すぐに舞台袖のドアから出ようとするが、ドアの向こうには全校生徒がいる。出ようとする翠を晃は止め、3秒数えてから出るように言われる。3秒数えて翠がドアを開けると、晃が演説をはじめ、全校生徒の注目を集めてくれるのだった。翠は晃のことを知っていたが、初めて話したのはこの日に晃から助けられることになる。
「晃、他に好きな人がいるならそっちに行っていいんだよ」
翠は晃と博子の関係に嫉妬していた。体育祭の日、博子が足をねんざしてしまい、晃は博子をお姫様抱っこして病院に向かう車まで連れていく。その様子を見ていた翠は、車の中の博子と目が合うがそらしてしまう。体育祭が終わり、帰ろうとすると、晃が待っていて翠専用のヘルメットをかぶせてくれた。翠は「晃、他に好きな人がいるならそっちに行っていいんだよ」と伝えると、晃は「おまえの他に行くとこなんかねぇよ」と答えてくれるのだった。
冴島翠の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
翠の生みの親は『りぼん』の編集者
作者である矢沢あいが『天使なんかじゃない』を連載する前に、当時の『りぼん』編集者の女性から「矢沢さんの漫画って男の子はいいんだけど、女の子のキャラに全然魅力がないんだよねぇ」と言われる。その言葉を聞いて矢沢あいは女の子を魅力的に描こうと考えたことがなかったことに気づく。魅力的に描くことに決め、翠のキャラクターは前向きな明るい女の子になった。連載が始まってからも、前向きな翠はこんな発言はしないのではないかと、編集者から言われて修正することが何度もあった。
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天使なんかじゃない(天ない)のネタバレ解説・考察まとめ
『天使なんかじゃない』とは、矢沢あいによる漫画作品。少女漫画雑誌『りぼん』1991年9月号から1994年11号まで連載された。全8巻の単行本に加え、完全版コミックス全4巻、文庫本全6巻、さらに全8巻の小説が刊行されている。1994年にはOVA化された。創立されたばかりの私立聖(ひじり)学園の生徒会を舞台に、主人公冴島翠を中心とした生徒会の面々が繰り広げる、高校生の恋と友情を描いた青春群像劇である。ベテラン漫画家として知られる矢沢あいの出世作であり、その完成度から芸能人のファンも多い。
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