おじさまと猫(漫画・ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ
『おじさまと猫』とは2017年6月12日に桜井海より自身のTwitterアカウントに公開された漫画であり、スクウェア・エニックスとpixivの話部コミック配信サイト『ガンガンpixiv』及び『月刊少年ガンガン』にて連載中の漫画作品。2021年1月からテレビ東京系『ドラマパラビ』でドラマ化。ペットショップで売れ残っていた一匹の猫とおじさま・神田冬樹(かんだ ふゆき)との出会いから始まる物語は、大人から子供まで楽しめるヒューマンドラマである。
ふくまるとマリンの母猫。見た目がふくまるとマリンにそっくりで、毛色は白い。子供たちを大切にしていて、離れ離れになったふくまるや兄弟たちの幸せを常に願っている。
ジョフロワ・ランベール
幼少期から高い演奏技術のある天才ピアニスト。父親が世界トップに君臨する4人の名ピアニストのギュスターヴ・ランベールである。幼いころから父親に認められるよう頑張ってきたが、息子の自分ではなく神田ばかり父親が褒めるため、子供の頃から神田のことを恨み続けている。日比野から「ファザコン」と言われるが本人も自覚しているのか何も言わず受け入れている。神田の技術を盗むため神田の元へピアノの指導を受けに日本に来るが、神田の家に向かう途中に捨て猫を拾い、猫をきっかけに神田と打ち解けていく。
森山雅人(もりやま まさと)
森山良春の弟。幼少期に兄・良春のピアノに憧れ自身もピアノを弾き始めるが、初めてピアノを弾いたときからすでに天才的な技術を身に付けており、良春はピアノを辞めてしまう。大好きな兄と疎遠になり、代わりに両親からの重い期待を背負うことになった雅人は次第にひねくれた性格になってしまう。天才ピアニスト・神田冬樹の大ファンで、ある日風邪を引いた良春の見舞いに行った際偶然神田と出会い、神田をきっかけに良春とも仲直りすることができた。日比野の弟子でもあり、実家でバディとボブという猫を飼っているため、日比野がマリンを飼い始めた時に必要な猫用品や即席トイレの作り方などを助言していた。
『おじさまと猫』の用語
スーパーミラクルカリカリ
ふくまるが初めて神田にもらったご飯。今までペットショップで与えられたものと同じだが、売れ残り心を閉ざしていた時期には美味しく感じていなかった。だが神田に迎えられたことによっていつものご飯がとても美味しく感じ、同じカリカリだとわかっているが神田から与えられたことでふくまるに「スーパーミラクルカリカリ」と例えられた。
黒いの
神田の持つピアノのこと。ふくまるが初めてピアノを見た時から「黒いの」と呼んでいる。初めは大きくてギラギラしたピアノに怯えていたが、ピアノから神田を守るため鍵盤の上に寝転んだ。
今では度々ピアノに乗り自分の方が優位であると示している。
甘噛み
猫が甘えたいときや遊んでほしい時に母猫や兄弟間で行う行為。ふくまるは甘噛みが苦手で子猫の時は兄を本気で噛んでしまっていた。兄から一度は「噛むから嫌い」と言われてしまうものの、兄弟たちに甘噛みの仕方を教わる。誤って神田を噛んでしまったときに「ふくまるは甘噛みが上手だね」と言われ、兄弟たちとの思い出が浮かんだ。
『おじさまと猫』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
神田冬樹「私が欲しくなったのです」
誰にも選ばれず売れ残ったふくまるに対し神田がかけた言葉が「私が欲しくなったのです」である。この出会いは神田とふくまるの運命を変えるきっかけとなった。ふくまるを可愛いと言う神田に対し初めは驚いたふくまると佐藤だったが、神田の気持ちが伝わり涙を浮かべながら喜んだ。
神田冬樹「本当だね 毎日が嬉しいことばかりだ」
ふくまるとの日常を日記にまとめ妻へ報告する神田が、猫を飼うことになった時のことを思い出していた。野良猫に触れようと手を伸ばすも逃げられてしまった妻に対し残念だったねと声をかける神田。だが神田の思いとは裏腹に妻は「猫に会えてとてもいい日だ」という。そんな妻に対し神田は「猫を飼えば毎日嬉しくなるよ」と提案する。妻が喜ぶようにと思い猫を飼うことを提案したが、その約束も叶わず他界した妻を想い涙する神田。妻を想い悲しむ神田にいつも寄り添ってくれるふくまるを見て、神田は妻の言葉を理解し「本当だね 毎日が嬉しいことばかりだ」と告げた。
小林夏人「嫌われるのはそれからだ」
職場の人たちがよそよそしくなってしまい「嫌われたかも」と悩み落ち込む神田に対し、小林が伝えた言葉。幼少期から人間関係に悩む神田は、職場の人たちの態度を過去の人間たちと重ねていた。そんな神田に小林は、自身が浮気疑惑で妻と険悪になってしまったとき、言葉と歩み寄る心が大切だと語る。向こうから話しかけてこないなら、こちらから話しかければいいと神田にアドバイスする。何もせず嫌われたと落ち込む神田に対し、自ら歩み寄る勇気を持てと「嫌われるのはそれからだ」という言葉をかけた。
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目次 - Contents
- 『おじさまと猫』の概要
- 『おじさまと猫』のあらすじ・ストーリー
- おじさまとふくまるの日常編
- 独りぼっちのおじさま
- おじさま初めてのお買い物
- おじさまの報告
- トラウマのコンサート編
- ふくまる脱走編
- 『おじさまと猫』の登場人物・キャラクター
- 神田冬樹(かんだ ふゆき/演:草刈正雄)
- ふくまる
- 神田鈴音(かんだ すずね)
- 神田空子(かんだ そらこ)
- 神田星鳴(かんだ ほしなり)
- 小林夏人(こばやし なつひと/演:升毅)
- 森山良春(もりやま よしはる/演:小関裕太)
- 佐藤もみじ(さとう もみじ/演:武田玲奈)
- 日比野 奏(ひびの かなで/演:平山浩行)
- マリン
- ママさん
- ジョフロワ・ランベール
- 森山雅人(もりやま まさと)
- 『おじさまと猫』の用語
- スーパーミラクルカリカリ
- 黒いの
- 甘噛み
- 『おじさまと猫』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 神田冬樹「私が欲しくなったのです」
- 神田冬樹「本当だね 毎日が嬉しいことばかりだ」
- 小林夏人「嫌われるのはそれからだ」
- 佐藤もみじ「私は捜しますよ 断られたって 一人だって」
- 『おじさまと猫』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 明らかにされない可能性があった「高御堂」という苗字
- 作者・桜井海の実話をもとにした「ふくまる脱走編」
- 作者・桜井海が捨て猫話を書くために誕生させたキャラクターが「ジョフロワ・ランベール」
- 『おじさまと猫』の主題歌・挿入歌
- OP(オープニング):吉澤嘉代子『刺繍』
- ED(エンディング):阿部真央『ふたりで居れば』