世界観が独特すぎる日本の小説10作品を紹介!読書感想文を書くと呼び出しを喰らうかも!?

日本には「名作」と呼ばれる小説・物語が多数存在している。特に「読書感想文におすすめ」として紹介される作品は何世代にもわたって読み継がれ、「この本知ってる!」と共通の話題で盛り上がれるというケースも多いだろう。しかし中には「独特すぎる世界観」ゆえに万人受けせず、埋もれてしまった名作もあるのだ。記事内では「精神に異常をきたす」という噂が流れた『ドグラ・マグラ』を始めとした、国内の隠れた名著を10作品紹介している。

確かに戦後最大の奇書と呼ばれる名著であり、三島由紀夫も絶賛するほどの文学的価値を持つ本である。しかし、どんなに文学的価値があったとしても、現実の教育現場においては、君がこの本を読み感想文まで書いてしまうことに理解を示す国語教師は、極めて少数派であるだろう。教師は君に廊下でOshickしてなさいと命令するかもしれない。

一応市民権は得ている小説である。しかし、義務教育期間中に書くのは少々まずい。話がしょっちゅう脱線しまくるので、感想文には向かないだろう。それ以前に政治や性、社会に対するブラックユーモアが満載なので、自分の思想を抜きにした感想文は書けないだろう。先生がアッチよりの人なら、「井上先生の思想は素晴らしいと思います。」と書けば認めてくれるかもしれない。

出典: blogs.yahoo.co.jp

これもまた、筒井康隆の書いた、短編集「バブリング創世記」のなかのひとつである。しかし、なぜ君はこの本の題名ともなっている、これを選んだんだ?名前はかっこよく聞こえるかもしれない。しかし、内容はノストラダムスの予言と同等、いや、それ以下で、これで読書感想文が書けたとしても、君は即、赤煉瓦の中行きだ。
ちなみに、バブリング創世記に収録されている作品はほとんどが官能描写だらけなので、感想文が書けるのはせいぜい「鍵」や「案内人」、塾に批判的な先生であれば、「廃塾令」ぐらいだろう。

またしても偉大なる筒井康隆が書いた有名な小説の1つだ。基本的に下品、エロ、ハレンチ、性的表現、汚物表現と文学界の「俺は高貴なる存在」みたいな権威主義や雰囲気に完全に喧嘩を売っている作品である。社会的地位に対してこれでもかとあざけ笑う内容で終始一貫している為、公務員を激怒させるには十分である。君が国公立の学校に通っているのなら、まず避けた方がいい。

出典: www.amazon.co.jp

確かに筒井康隆が書いた有名な小説の1つだ。だからと言って、調子に乗って「5行ごとに1文字ずつ消えていく」とかの趣向は掛けない方がいい。途中で続かなくなるかミスるかのどっちかだ(彼並の文才があるなら話は別だが)。あと、一部にある官能描写は飛ばして書こう。

出典: www.amazon.co.jp

確かに日本の戦後文学のひとつの象徴とも言われる作品だ。しかし君の感想文を一読した先生は、君の今後の行動に対して非常な注意を払うだろう。「自同律の不快」「存在の革命」「虚体」といったキーワードは、ともすれば自殺勧奨とも取られかねないからね。

出典: www.amazon.co.jp

大正から昭和初期の名作とされるが、読書感想文にするのは非常に危険だ。学校の授業でもその存在について教わるのだが、先生は「必ず読んでおけ」などとは一言も言っていない事に気をつけろ。特に「ぼくは佐助がうらやましいと思いました」などと本音を晒してしまったらまずい! ましてや譲治をうらやましがってしまったら……

出典: bensei.jp

日本の古典に目をつけた君のセンスはよいかもしれない。しかし源氏物語の雲隠を読んで読書感想文を書いたというならそれは話が別だ。なぜならこの章は今日伝わる写本のいずれにおいても「名前だけあって本文がない」とされているからだ。もし君が本当に読んで書いたのなら、文部科学省の偉い人が君の家にやってきて、君が読んだ写本の入手の経緯を問い詰めてくるのは確実だ。覚悟しておくように。

君には表向きなんのおとがめもないだろう。補導員の尾行が付き、登校のたびに武器を持ってないかボディチェックされるのを除いては。父親は日ごろの粗暴な運転ぶりをきつく責められることになるだろう。しかし、君が高校生の場合は話が違う。神奈川県内ならば、おそらく安全運転講習会に拉致されて、交通事故グロ画像を大量に見させられることになるだろう。他県の場合は運転免許を没収されて珍走団扱いされる。まともに取り合ってくれる教師もいるが、おそらく銃器の保存方法や耐久レースでのガラス交換の手際などに一家言ある変態なので関わらない方が良い。

「角川文庫夏の百冊」に入ったことがあります。私も読んだことがありますが、精神に異常をきたしたりしておりません。しかし、読むと一度は気が狂うと言われるこの本を、君は本気で読んで感想文の題材にする気ですか? それよりも先生に読ませた方がよいでしょう。私も読んだことがありますが、精神に異常をきたしたりしておりません。そうすれば、その日から先生が「チャカポコチャカポコ」と木魚を叩きながら荒唐無稽な歌を歌いだすかもしれません。私も読んだことがありますが、精神に異常をきたしたりしておりません。そうなれば学校がちょっと面白くなるはずです。私も読んだことがありますが、精神に異常をきたしたりしておりません。

おすすめまとめ

renote.net

wrfezero4
wrfezero4
@wrfezero4

Related Articles関連記事

パプリカ(アニメ映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

パプリカ(アニメ映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

パプリカとは今敏監督によるアニメ映画である。原作は筒井康隆作の小説「パプリカ」。2006年11月25日に劇場公開された。 千葉敦子は夢を共有できる装置DCミニの中で別人格「パプリカ」となって活躍するサイコセラピスト。ある日、研究所からDCミニが奪われてしまい悪用される事件が起こる。なんとか解決策を模索する敦子と研究所の仲間たちだが、事件の影響により夢が現実世界にも影響を及ぼし始める。

Read Article

筒井康隆の小説ランキング30選!SF小説の巨匠が綴る奇妙な世界にどっぷり浸る傑作選!

筒井康隆の小説ランキング30選!SF小説の巨匠が綴る奇妙な世界にどっぷり浸る傑作選!

奇妙な設定のストーリーが多いのに文章が読みやすく、読者をその独特の世界観に引き込む天才である筒井康隆。ここでは筒井康隆がこれまで発表してきた小説作品やエッセイを、1位から30位までランキングにしてまとめた。また、それぞれの作品のあらすじ・ストーリーや、読者のツイートなども掲載している。 ランキングには、筒井康隆の真骨頂であるメタ・フィクションの世界に没頭できる『朝のガスパール』などがランクインしている。

Read Article

おすすめのパロディ小説5選!元ネタへの深い愛を感じる名作ぞろい!【日本以外全部沈没】

おすすめのパロディ小説5選!元ネタへの深い愛を感じる名作ぞろい!【日本以外全部沈没】

元ネタへの深い愛を感じる、おすすめのパロディ小説をまとめました。小松左京のSF長編小説『日本沈没』のパロディである筒井康隆の『日本以外全部沈没』をはじめ、計5作品のあらすじ・ストーリーや、おすすめポイントを掲載。元ネタの小説を知らなくても十分楽しめるものばかりです。

Read Article

【AKIRA】名作アニメ映画7選!レンタルしてでも見たい大人でも楽しめる作品ばかり!【パプリカ】

【AKIRA】名作アニメ映画7選!レンタルしてでも見たい大人でも楽しめる作品ばかり!【パプリカ】

子供だけでなく、大人も楽しめる名作アニメ映画を7作品紹介する。サイバーパンクの元祖と言われる名作「AKIRA」、原作漫画も人気な「GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊」、狂った世界観が話題を呼んだ「パプリカ」など、思わずレンタルしたくなる作品ばかりとなっている。

Read Article

大人気のアニメ・漫画原作の映画をまとめて紹介!ジブリや細田守監督作品など

大人気のアニメ・漫画原作の映画をまとめて紹介!ジブリや細田守監督作品など

本記事では今敏や細田守、大友克洋、宮崎駿などが監督した大人気のアニメ・漫画原作の映画をまとめて紹介している。記事中では『ルパン三世 カリオストロの城』『サマーウォーズ』『パーフェクトブルー』『おおかみこどもの雨と雪』『風立ちぬ』などの有名作品を多数掲載した。

Read Article

目次 - Contents