保健教師アン・ウニョン(韓国ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

『保健教師アン・ウニョン』とは韓国のホラーファンタジードラマである。作家チョン・セランの「保健室のアン・ウニョン先生」がNetflixオリジナル作品として映像化され、2020年9月25日より配信されている。人間の欲望から生み出される「ゼリー」が見える保健教師のアン・ウニョン。おもちゃの剣とBB銃で、人間に悪影響を及ぼすゼリーと戦う。ウニョンは、漢文教師のホン・インピョとともにゼリーが引き起こす問題に立ち向かっていく。

アン・ウニョンというキャラクター

品のある見た目とは裏腹に意外にも言葉遣いが汚い。辛い時、腹が立った時は、サラッと暴言を吐く。このギャップは人間味があって共感を呼んでいる。与えられた運命を呪いながら、悩みながら、それでも放り出せずに向き合うウニョンの姿は応援したくなるという人も多い。

社会風刺の一面

おもちゃの剣でゼリーを倒すという設定や、ゼリーのビジュアルで個性の強い作品になっているが、要所要所に社会風刺の一面も見られる。

後半で登場するダニ捕りの少女ヘミン。ヘミンは人間ではなく、ダニの発生して場所に突然生まれる生き物。今までは男性として生まれてきたが、今回は初めて女性として生まれた。他の生徒と触れ合ううちに、女性として生きることの楽しさを見出す反面、女性同士の恋愛への厳しい目線、生理痛による肉体的な制約など、女性の生き方について触れている。

また、ガンソンとの再会で、ガンソンは職場でクレーンの下敷きになって、死んだことが分かる。建設機械よりも人の命が軽く扱われる社会、労働環境について訴えられている。

恋愛の仕方や貧富の差、施設育ちへの差別、労働環境、こういった社会問題も描かれているのだ。

注目のキャスト陣

主人公アン・ウニョンを演じるのは、チョン・ユミ。新人女優賞はもちろん、主演女優賞、人気スター賞などさまざまな賞を獲得している実力派。自然体な30歳女性を演じ、時折見せるコミカルさや必死さはメリハリが良く、チョン・ユミの演技をこの作品の魅力にあげる人も多い。
相棒のホ・インピョを演じるのは、ナム・ジュヒョク。モデルとして活動していたが、出演していたMVをきっかけに俳優としてキャスティングされ、知名度をあげた注目の人物だ。チョン・ユミと同じ事務所に所属している。

木蓮高校の生徒役について監督は「海外視聴者に東洋人のさまざまな顔を見せたかった」と話している。生徒役を演じている新人俳優たちは、今後の活躍にも期待が高まる。

『保健教師アン・ウニョン』の主題歌・挿入歌

このドラマのOSTは耳に残るものが多く、ファンの間では一回聴いたら忘れられないという声が上がっている。

挿入歌:Kim Ji Won ・ Kim Min Jung ・ BYUNG HOON LEE「Do you know I'm Ahu Eunyoung」

日本語訳すると、「私を知ってるか 私は保健教師のアン・ウニョンだ」と繰り返している曲。

挿入歌:Kim Min Jung ・ BYUNG HOON LEE「Jelly Song」

こちらは「ゼリー ゼリー」とテンポ良く繰り返す曲。

挿入歌:Doma「Rainbow」

DOMAの曲。ガンソンが最期を迎える時に流れる曲。

挿入歌: Kim Min Jung ・ BYUNG HOON LEE「Let's run away」

「保健教師だ 死ぬ目に遭うぞ 早く逃げろ」という歌詞だが、曲自体は明るくキャッチー。

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