『スペクトラルタワー』とは、1996年に発売されたPS用。「ネバーランドシリーズ」の第1作である。固定地形の塔を登るダンジョン探索型だが、最大の特徴は最終目標である「最後の塔」が実際に10000階という途方もない階層を持つ点にある。階層スキップはあるものの、踏破には膨大な時間を要する。極端な運要素や単調なゲーム性は賛否を呼ぶが、豊富な職業や凝った世界観は後のシリーズの礎となった。2007年にはゲームアーカイブスでも配信されている。
『スペクトラルタワー』(Spectral Tower)の概要
『スペクトラルタワー』とは、アイディアファクトリーより1996年10月4日に発売されたプレイステーション用のロールプレイングゲームである。後にコアなファンを獲得することとなる「ネバーランドシリーズ」の記念すべき第1作である。シリーズの中では外伝的な立ち位置だが、その世界観の基礎は本作から構築されている。
本作は『風来のシレン』や『トルネコの大冒険』に代表されるダンジョン探索型RPGであるが、地形はランダム生成ではなく全て固定されているのが特徴である。基本的には戦闘を繰り返しながら塔の頂上を目指すが、本作を象徴するのが最終目標となる「最後の塔」である。この塔は比喩ではなく、実際に10000階という膨大な階層を登る必要がある。
アイテムによる階層スキップこそ可能だが、基本的には膨大な時間をかけて1階ずつ踏破していくこととなる。
2007年5月31日にはゲームアーカイブスで配信が開始された。
『スペクトラルタワー』(Spectral Tower)のゲームシステム
塔の構成
ダンジョンを探索するRPG。基本的にはひたすら戦闘を繰り返し塔の頂上を目指す。
攻略対象の塔は最初10階、20階、100階から選択可能。これらを順にクリアすることで1000階、さらに「最後の塔」である10000階が解放される。
各塔には個性的な特徴とボスが存在し、プレイヤーは運と戦略の両面で壁にぶつかることとなる。
ゴブリンタワー(10階建て)
チュートリアルを兼ねた最初の塔。5階までは操作を覚えるための会話イベントが挿入されるなど丁寧な作りだが、後半は「ゴブリン」の攻撃力に苦しめられる場面もある。最上階ではボス「ブリモリン」が待ち受けており、低HPでの遭遇であってもサイコロの「1(クリティカル)」を出せば一発逆転も可能である。
泥棒タワー(20階建て)
アイテムを奪う「シーフ」や、アイテムを破壊する「グレムリン」「ゴースト」といった厄介な敵が出現する。ボス「マンビー」戦などは数値上の強さ以上に、サイコロの出目の偏りによって「攻撃が全く当たらないまま完敗する」といった本作特有の洗練された(あるいは理不尽な)運要素を象徴する塔である。
クイーン・ローズタワー(100階建て)
本格的な中盤の難所。40階~60階付近から敵が急激に強くなり、生命力の高い「バグベア」や、姿をブタに変えてくる「マジン」、そして強力な「ドラゴン」系が立ちふさがる。ボスの「クイーン・ローズ」は、プレイヤーのHPを大幅に上回るオーバーキルの炎攻撃を放つ。まともに戦うのは困難だが、本作の「6分の1の確率でクリティカルが出れば勝利」というルールを活かし、運任せで挑み続けることが突破の鍵となる。
スペクトラルタワー(1000階建て)
階層が前作の10倍に跳ね上がるメイン最終の塔。攻略の要となるのが、一度に50階以上をスキップできる重要アイテム「ワープロッド」である。ただし、能力不足のまま高階層へ飛ぶと強敵に瞬殺されるリスクも孕んでいる。ロッドを溜め込み、終盤で一気に使用して頂上を目指すといった戦略が有効である。
最後の塔(10000階建て)
スペクトラルタワーをクリアした者にのみ開かれる、文字通り「最後」の塔。1000階クリアまでにおよそ20時間を要するが、そこからさらに10倍の階層が待ち受けるこの塔は、多くのプレイヤーから「鬼畜」と評される。その圧倒的なボリュームと単調さゆえに、ネット上の評価ではクソゲーと断じられることも少なくないが、極限の運要素に一喜一憂する独自の魅力を備えている。
戦闘システム
サイコロを振って勝敗を決める方式を採用。出目によってヒット、ミス、クリティカルが決まり、能力が上がるとヒットの出目が増加する。最終的に全ての出目でヒットが出るようになると、敵に接触するだけで勝利となる。
職業と転職
5〜8桁の番号を入力することで転職を行う。基本職(10種)の番号はゲーム内の「パピルス」で確認でき、上級職は基本色の番号の組み合わせにより転職ができる。
それらを組み合わせることで上級職へ、さらにゲーム内情報では見つけられない特定の組み合わせで特殊職へと派生する。職業は計107種類に及ぶ。
アイテム管理
装備品を含めて最大20個まで所持可能。各職業ごとに初期アイテムが設定されており、限られた枠の中で戦略的に取捨選択する必要がある。
『スペクトラルタワー』(Spectral Tower)の問題点
本作の問題点は「とにかく退屈である」という一言に集約される。戦略性の欠如と、運に左右されすぎるシステムがプレイヤーの意欲を削ぐ要因となっている。
目次 - Contents
- 『スペクトラルタワー』(Spectral Tower)の概要
- 『スペクトラルタワー』(Spectral Tower)のゲームシステム
- 塔の構成
- ゴブリンタワー(10階建て)
- 泥棒タワー(20階建て)
- クイーン・ローズタワー(100階建て)
- スペクトラルタワー(1000階建て)
- 最後の塔(10000階建て)
- 戦闘システム
- 職業と転職
- アイテム管理
- 『スペクトラルタワー』(Spectral Tower)の問題点
- 「歩くだけ」のゲーム性
- 戦略性の乏しい運ゲー
- 不便を強いる戦闘・成長システム
- セーブ機能の欠陥
- 準備の概念の欠如
- 『スペクトラルタワー』(Spectral Tower)の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- レベルを上限近くまで上げると敵にぶつかっただけで勝利
- 10000階踏破のクリア特典はピンズ
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