怪獣8号の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

『怪獣8号』とは、“怪獣”が存在する世界に生きる男性・カフカの活躍を描いた、松本直也による漫画作品。防衛隊への入隊を望むも叶わず、怪獣の死体清掃の仕事を続けていたカフカは、謎の小型怪獣に体内に侵入されて怪獣としての力を得る。“怪獣8号”と呼ばれるようになったカフカは、その力で怪獣に立ち向かっていく。登場人物の年齢が高めであることもあり、作風はハードでシリアスな展開が多い。それだけにその中で語られるカフカたちの言葉には重みがあり、多くの読者が共感する至言となっている。

品川襲撃後、しばらくの平穏を打ち破り、日本各地で怪獣が同時多発的に発生。レノと伊春も訓練を受けていた松本基地から怪獣の討伐に向かうが、レノはナンバーズ6の制御に苦戦して思うように戦うことが出来ない。心が折れそうになる彼を怪獣の攻撃から守り、伊春は「俺がお前を守るんだバカヤロー」と発破をかけた。防衛隊に入隊するまではエリートコースを進んでいた伊春。しかし化物じみた強さを持つ防衛隊員や同期を目にして、自分は平凡だと打ちのめされていた。レノの必死さを誰よりも近くで見て来た伊春は、同期の窮地を救うべく、なにより自分の自信を取り戻す為に果敢に戦う。伊春のこの言葉と行動は折れかけていたレノの心を支え、彼が覚醒するきっかけとなったのだった。

四宮ヒカリ(しのみやひかり)の名言・名セリフ/名シーン・名場面

10年前に出現した怪獣6号によって命を落としたキコルの母、四宮ヒカリ。彼女もまた非常に優秀で、第2部隊の隊長を務め、「ナンバーズ4」を装備して怪獣を討伐。その姿はワルキューレと称されて国民から高い人気を得た人物である。そんな彼女も家に帰れば母親の顔に戻り、愛娘キコルに愛情深く接する姿が描かれている。母の活躍を誇りに思うキコルからピンチの時は助けに行くという言葉をかけられたヒカルは、にっこりと微笑み、「それじゃあキコルがピンチの時はママが助けてあげるね!」と約束を交わした。戦場を駆けるワルキューレが見せた愛情深い母の一面が非常に印象的である。この後ヒカルは命を落としてしまうのだが、ヒカルとの約束は幼いキコルの心だけでなく、防衛隊の主力メンバーへと成長した今でも彼女を支えている言葉になっている。

東雲 りん(しののめ りん)の名言・名セリフ/名シーン・名場面

「私の誇り」

識別怪獣に成す統べもなく主力隊員がやられていく中、恐怖に囚われ絶望していた東雲。本部からの指示に奮起して怪獣に立ち向かうが、あっさりと返り討ちにあってしまう。圧倒的な戦力差に心が折れそうになった時、彼女の頭に浮かんだのは鳴海を振り向かせたかったという思いだった。彼に認められるためだけに努力を続けてきたのだ。その鳴海から小隊長に任命されたことを「私の誇り」と言い、勝てないことは分かっていても再び識別怪獣に立ち向かっていく。鳴海への想いが込められているだけでなく、絶望的な状況でも誇りをかけて戦おうとする東雲の気持ちが感じられるセリフである。

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