大人向け!民俗学や考古学がテーマのマンガ10選

浦沢直樹作、20年ぶりの新作となる「MASTER KEATON(マスターキートン)Re マスター」が発売し注目されている考古学や民族学をモチーフとしたマンガをまとめました。

マスターキートン

浦沢直樹の代表作でしょう。
辛い時、苦しい時、行き詰まった時、
読んでみてください。

人生のマスターになるためのヒントがあります。
わたしは絶対手放せない逸品です。

諦めかけた時、読んでみてください。

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海獣の子供

この超自然に対する表現力は水木しげるの系譜ということになるのだろうか
ストーリー云々よりその圧倒的な表現力を楽しむ漫画(というかストーリーは殆ど追っかけてない)
海の静けさ、激しさ、雄雄しさ
こんな描き分けた漫画を見たことないです

読んでるとグリグリ強い目をしたキャラクターたちに
好意と畏怖を感じてしまうでしょう

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宗像教授異考録

非現実的(ファンタジック)な現象を話によって起こしたり起こさなかったりするバランスが絶妙だ。両者が同じ世界の中で見事にマッチしている。そして後者の「ただ考察内容を喋りまくるだけ」の話であっても、まるで退屈さを感じさせないあたり星野之宣の表現力には感嘆する。絵画表現が、展開される論説に説得力を与えると同時に感動も呼び起こしてくれる。
そして第4話「大天竺鶏足記」で、スケールのでかさに読み終わって呆然としてしまった。「アートマン」「ブラフマン」という言葉が出てくるのはやはり諸星大二郎に対するリスペクトか、とも思ったり。
忌部もちゃんと出てくるし、おまけに「教授が現れると何故か土が崩れて何かが出てくる」という法則も健在。いや、読んでいて嬉しくなってしまいますね。

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七夕の国

4冊で完結していることもあり、構成がしっかりしている。伏線とそ
の回収は読んでいて気持ちがいいぐらいである。それだけ完成度が高
いので、なかなか紹介に困る。無駄なことがほとんどないため、内容
について触れるとすぐにネタバレになってしまうからだ。

SF要素と民俗学・考古学・歴史学が絡み合うところが、星野之宣や諸
星大二郎を思い浮かばせる。彼らの作品が好きだという人は間違いな
く楽しめるだろう。閉鎖的な村のもつ怪しげな雰囲気と不可思議な殺
人事件でゾクゾクさせる前半と、それらのつながりが明らかになり、
物語が収束していく後半。これは面白い。

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ギャラリーフェイク

主人公のフジタ・レイジはニューヨークのメトロポリタン美術館で「プロフェッサー(教授)」の異名を持つ天才キュレーター(学芸員)だったという経歴を持つ悪徳ディーラー。物語は彼の悪徳ディーラーとしての美術業界の裏街道まっしぐらのストーリーが中心。しかし最大の魅力は、この作品を通じて美術品や芸術家に対する造詣が深まる、アカデミックな点である。

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マッドメン

この漫画は、リアリティに富み現実感(21世紀の日本)を失わせます。
マッドメンとは、原初から続く聖なる兄妹を守護する精霊たち。
遙かな時を超えて現代に蘇った二人は、次第に自分の行く道を見つける。彼らを導く仮面や、科学者たちの、人間の
連なりを飛び越えて兄妹は自由な自分を勝ち取ってゆく。
二人の生きるのは、最も文明とは縁の遠いニューギニアの奥地。多くの迷信や混乱した見方の暴走が人々を迷わせる。
その中で、聖なる兄妹は傷つきながらも道を探す。 命を失いかける兄を救うために、妹は精霊に導かれて旅に出る。

勿論、これは巧みに積み上げられた虚構からなる「新しい神話」です。ここにあるような主題の神話は、どこの世界にもあります。
でも、実際に画と台詞をもって築き上げられたこの話以上に具体的で機知に富んだ話は少ない。
手にとってみると、1ページ目から妙に懐かしい風が吹いてくるのは、この本を読む私たちが求めているからでしょう。
神話は、J・キャンベルが言うように普遍的で共通項の多い「文明の証左」であるなら、この異界で繰り広げられる「神話」は、どこか懐かしい香りがするようです。

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ZERO

古今東西のすでに失われてしまった人類史上の遺産の数々である美術品を
「製作者本人になりきる事」で完璧に再現する奇跡の腕を持つ男・通称ゼロ。

そして綴られる古今東西のあらゆる美術品にまつわるエピソードの数々。
本物を再現する(ゼロの製作するものは偽物ではなく、もうひとつの本物なのだ)報酬として、
依頼者に「全財産」もしくは「人生の全て」を要求するゼロの姿は手塚先生の「ブラック・ジャック」にも通じる孤高・唯我独尊の境地。

もうすでにコミックスが通算して60巻を超えているというのに話のレヴェルに全く衰えは見られない。

今日も孤高の男・ゼロは世界を股にかける…。
彼の通った跡には、人類史上の遺産が鮮やかに現代に甦った奇跡の目撃者たちの驚嘆と感謝の声が
木霊(こだま)のように鳴り響くのである。

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イリヤッド

アトランティスという謎めいた歴史素材に、ミステリアスな味付けをしたこと、そして、遠い外国の出来事に日本人の主人公を絡ませたことで、読者の興味関心を集めさせる手法に感心した。さすがは、全国紙の書評に載るだけのことはある。コミックと侮らずに一読する価値が大いにある秀作である。

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keeper
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