タコピーの原罪(漫画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『タコピーの原罪』とは、集英社のウェブコミック配信サイト『少年ジャンプ+』の漫画。作者はタイザン5。全16話で完結するという短さであったが、その人気は同メディアの大人気作品『SPY×FAMILY』、『ダンダダン』などと一線を画すほど。
複雑な家庭環境で育った久世しずかは、学校で壮絶な虐めにあっていた。そんなある日、しずかは自らをハッピー星人と名乗るタコに似た地球外生命体と出会い、「タコピー」と名付けた。タコピーはしずかをハッピーにしようとするが、その過程で数々の悲劇が生まれるのだった。

雲母坂まりな(きらざか まりな)

小学4年生。しずかのクラスメイトで、女子グループの中心的人物。
水商売をしているしずかの母親とまりなの父親が関係を持ったことで、父親が家庭を顧みないようになり崩壊。離婚こそしていないが、毎日夫婦の口喧嘩が耐えない劣悪な環境で育った。そのため自分の父親と関係をもった女の娘であるしずかをひどく憎んでおり、しずかの唯一の心の拠り所であるチャッピーをけしかけて保健所送りにし、しずかに絶望を与えた。

東直樹(あずま なおき)

小学4年生。しずかのクラスメイト。成績優秀で学級委員長をしている。学級員長として、いじめられているしずかを気にかけているものの、当のしずかからは相手にされていない。穏やかな性格をしているが、何故かタコピーに対しては高圧的。
病院を営んでいる家庭の次男坊。上に兄・潤也がいる。直樹自身成績が優秀だが、兄の潤也のほうがもっと成績が優秀。そのため潤也に対してコンプレックスを抱いている。教母親に見放されることを何より恐れており、育熱心な母親の期待に応えようと努力を続ける。しかしいつも潤也には届かない。そのためか人に頼りにされることに至上の喜びを感じており、しずかからの非倫理的な頼み事も聞き入れてしまった。

その他の登場人物

チャッピー

しずかの家で飼っている大型犬。しずかの父親が置いていったとのこと。しずかによく懐いており、またしずかもチャッピーを唯一の心の拠り所としている。

ある日、まりなにけしかけられてまりなに怪我をさせてしまったことから、保健所送りになり殺処分される。しずかの母親はその事実をしずかに曖昧に伝え、「チャッピーは東京の父親のところに行った」と嘘をついていた。

しずかの母

しずかの母親。本名は不明であり、顔もはっきりとは描写されていない。
しずかの父親と離婚してから水商売をしており、しずかをほったらかしにしている。チャッピーが保健所で殺処分されたことをしずかにきちんと説明せず、「チャッピーは東京の父親のところに行った」と嘘をついた。

しずかの父

しずかの父親。本名は不明。穏やかそうな雰囲気を持つ男性。しずかが幼い時に家庭を捨てて東京に拠点を移した。
しずかの母親とは既に離婚しており、東京で2人の子供を持つ父親になっていた。しずかがいきなり訪ねてきた時は、ひどく困惑した表情を見せ、自分の今の子供達に対してしずかを”知らない子”と表した。

まりなの母

まりなの母親。専業主婦。本名は不明。本作に登場する大人の中では顔がハッキリと描かれているほう。
父親がしずかの母親に出会う前は、温かい家庭を持つ優しい母親だった。しかし父親が家庭を顧みないようになってからは、まりなに強く執着するようになる。「まりなだけはお母さんの味方よね」とまりなの心を縛っていた。

まりなの父

まりなの父親。本名は不明であり、顔もはっきりとは描写されていない。
しずかの母親に出会う前は、温かい家庭を持つ優しい父親だった。しずかの母親に出会ってから、まりなの母親に対して怒鳴り散らし、家庭を顧みなくなった。

東潤也(あずま じゅんや)

画像上が潤也。

東直樹の兄。成績優秀で、要領も良く、何でもできる天才児。母親の期待を一手に受けていたが、高校に入ってからややグレて遊ぶようになり、アルバイトを始めた。しかしそれでも学校の成績は落ちることはなかった。彼女がおり、自分でアルバイトして稼いだお金で買ったペアリングを大切にしている。
弟の直樹を気にかけていたようで、直樹が追い詰められた最後の最後で兄として優しい言葉をかけ、直樹の心を救った。

東直樹・潤也の母

東直樹・潤也兄弟の母親。病院を営んでおり、医者をしている。本作に登場する大人の中では顔がハッキリと描かれているほう。
教育熱心であり、優秀な長男・潤也に期待を寄せていた。しかし潤也がややグレてから、その期待を直樹に移す。潤也にしたのと同じように直樹にも勉強を教えたりするが、直樹が潤也と同じようにできないことに失望し、最後には直樹のことを諦めた。

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