Keishi Tanaka(田中啓史)の徹底解説まとめ

Keishi Tanaka(田中啓史)とは、日本のシンガーソングライター。2002年に結成されたバンド・riddim saunterのボーカルとしてデビューし、2011年の同バンド解散後、2012年からソロのミュージシャンとして活動を開始する。バンドセットから11人編成ビッグバンド、小さなカフェでの弾き語りなど、演奏する場所や聴く人を問わない自由なスタイルで活躍の場を広げている。一曲の中に複数のジャンルのニュアンスが滑らかに溶け込んだような、洗練されたポップスで人気を博している。

Keishi Tanaka(田中啓史)の概要

Keishi Tanaka(田中啓史)とは、日本のシンガーソングライター。2002年に結成されたバンド・riddim saunterのボーカルとしてデビュー。2011年に同バンドが解散してからは、バンドセットや11人編成のビッグバンド、小さなカフェでの弾き語りなど、演奏する場所や聴く人を問わない自由なスタイルで音楽活動を続けている。
2013年、ソロ名義では初となるアルバム『Fill』をCDとアナログ形態の両方でリリース。この音源にはJR山陽/九州新幹線テレビCMソングとして使用されている楽曲「Hello」も収録され、高い評価を獲得している。
初期のORIGINAL LOVEやフリッパーズ・ギターを彷彿とさせるようなシティポップ、インディーポップを下地とし、ポップスの枠にありながらもジャズ、ソウル、R&B、フォーク、ロックなどの様々な音楽性を自然に融合した、幅広い音楽性を誇る。
ややアンニュイな優しい歌声と、日常の中の光と影、街の風景、人との距離感などを繊細な英語詞で紡ぎ出した温かなソウル感は、都会的で洗練された「日常を上質にするポップス」として、時代やトレンドに左右されることなく愛され続けている。

Keishi Tanaka(田中啓史)の活動経歴

Riddim Saunterのボーカルとして音楽活動デビュー

2002年に古川太一、佐藤寛らと共に結成したRiddim Saunter(リディムサウンター)のボーカルとして音楽活動を開始。結成から間もなく、Riddim Saunterはロックやソウル、スカ、ポップスなど多彩なジャンルを自在に行き来する幅広い音楽性と、圧倒的なライブパフォーマンスで高い支持を得るようになっていく。
クラブシーンとバンドシーンの橋渡し的存在として、当時の日本インディー音楽界に新風を吹き込んだこの時期は、後のKeishi Tanaka名義での活動の原点となり、ここで培われた「ジャンルにとらわれない音楽観」と「観客との一体感」はソロ活動開始後にも存分に活かされることになる。
しかし、約10年の活動を経た2011年、人気絶頂にあったRiddim Saunterは解散を発表するのであった。

Keishi Tanakaとしてソロ活動を開始

様々な形態でファンを楽しませるソロでのライブ

バンドの解散後、田中はソロ名義での活動を本格的に開始する。ライブハウスだけでなく、カフェやギャラリーなど、よりファンとの距離感が密接な場所での弾き語りライブも積極的に行い、「音楽を届ける」ことそのものに焦点を置くような動きが目立つようになる。
さらに、ライブではホーンやストリングスを含む大編成バンドを率いることもあり、音楽的なスケールの幅をさらに大きくしていった。
一方で田中はソロ活動と並行し、tofubeats、YOUR SONG IS GOOD、思い出野郎Aチームなど、ジャンルを超えたアーティストとの共演やコラボレーションも積極的に行った。
さらに、アパレルやカフェとのタイアップ、映画や企業広告への楽曲提供など、音楽活動以外のジャンルでも存在感を高め、マルチな活躍を見せるようになり、「バンドマン」から「表現者」へと明確な変化を遂げていった。

より深くなる音楽性

2013年にはソロとしてのデビューアルバム『Fill』をリリース。JR山陽/九州新幹線のテレビCMソングに起用された「Hello」を含むこの作品は、ポップでありながらも温かく、聴く人の生活に寄り添う音楽として高い評価を獲得した。
その後も『Alley』『Chase After』『What’s A Trunk?』などのアルバムを続けざまに発表し、田中は作品ごとに、着実に広まっていった音楽性を示すようになっていく。
会場に合わせて柔軟に表現の形を変えるスタイルを確立し、場所や聴く人を選ばない、より精力的な姿勢のライブ活動でも評価を集める。
また、ソングライティングやプロデュースの分野でも活動し、若手アーティストへの楽曲提供、コーラス参加、イベント企画など、音楽コミュニティ全体へ影響を及ぼしていくようになる。
田中の持つ高いポップセンスと、日常の中にある微細な感情をすくい取るかのような繊細な詞世界は、自身のファンのみならず、多くのアーティストのファンからの共感を呼んでいる。

Keishi Tanaka(田中啓史)のプロフィール

1982年11月3日生まれ。北海道広尾郡大樹町出身。2002年に古川太一、佐藤寛らと共に結成したRiddim Saunter(リディムサウンター)のボーカルとして音楽活動を開始。
2011年の同バンド解散後、2012年からKeishi Tanaka名義のシンガーソングライターとして活動を開始する。アコースティックライブを中心とする「ROOMS」や、バンドセットライブを中心とする「NEW KICKS」などの自主企画も不定期で開催している。

Keishi Tanaka(田中啓史)のディスコグラフィー

スタジオアルバム

Fill

2013年リリースの1stアルバム。ソロとしては初めてのアルバムとなり、JR山陽/九州新幹線のテレビCMソングとして起用された「Hello」も収録している。

1. Today's Another Day(邦題「また別の日」)
2. Wonderful Seasons(邦題「素敵な季節たち」)
3. After Rain(邦題「今は雨の音を聞く」)
4. Like Her(邦題「彼女のように」)
5. Hello(邦題「あなたにハロー」)
6. New Song(邦題「はじまりのうた」)
7. The Unknown Island(邦題「知らない島」)
8. I've Never Seen(邦題「僕は知らない」)
9. The Day You Do Nothing(邦題「休日」)
10. Stars and Lies(邦題「君は星と嘘を並べていた」)
11. End of Night(邦題「夜の終わり」)
12. Innocent Sound and Silhouette(邦題「無垢な響きとシルエット」)
13. Let Me Know(邦題「君の言葉」)
14. Swim(邦題「君の中を泳ぐ」)

Alley

2015年リリースの2ndアルバム。音楽業界のブラックフライデーセールこと「レコード・ストア・デイ」に合わせてアナログ盤が先行発売された。

1. あかり
2. 傘を持たない君と音楽を
3. Floatin' Groove
4. Crybaby's Girl
5. あこがれ
6. 9月の甘い香り
7. 偶然を待っているだなんて
8. Foggy Mountain
9. 時をかける君
10. It's Only My Rule
11. 秘密の森
12. 素敵な影の結末

DVD(初回限定盤のみ)
1. Floatin' Groove(MV)
2. 秘密の森(MV)
3. Crybaby's Girl(MV)
4. あこがれ(MV)

What's A Trunk?

2016年リリースの3rdアルバム。「レコードの日」に合わせてアナログ盤が先行発売されている。第9回CDショップ大賞2017の一次ノミネート作品「透明色のクルージング」も収録されている。

1. What A Happy Day(邦題「幸せが降る日」)
2. Another Way(is so nice)(邦題「もうひとつの方法」)
3. I Like It(邦題「君は最高さ」)
4. Just A Side Of Love(feat. LEARNERS)(邦題「恋のすぐそばで」)
5. 真夜中の魚(英題「Swim At Midnight」)
6. Our Town(邦題「僕らの住む町」)
7. 透明色のクルージング(feat. fox capture plan)(英題「To U Me I Sho Ku」)
8. 冬の青(feat. Ropes)(英題「Blue In Winter」)
9. Peaceful Christmas(邦題「クリスマスの願い」)
10. Hello, New Kicks(邦題「新しい靴」)

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