アカテン教師梨本小鉄(漫画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『アカテン教師梨本小鉄』とは、原作者・春日井恵一により1986年から1987年にかけて『週刊少年ジャンプ』で連載された、ギャンブル好きの型破りな不良教師、梨本小鉄の活躍を描いた学園漫画作品。コミックスは全4巻。あらゆるギャンブルで常勝無敗を誇るという梨本小鉄は、産休補助教員として、母校の小春日和中学校の3年A組担任となる。その授業は型破りで、同僚教師の反発を買うが、仁義に厚い小鉄の指導に生徒達は惹き付けられていく。

訥久広樹(どつく ひろき)

全日本有能教師コンテストの出場者の1人であり、怖いスパルタ教師。ジャージ姿で竹刀をぶん回し、生徒に沖に出てヨットの特訓をさせる。外見は「戸塚ヨットスクール」の戸塚宏校長にそっくりである。中学時代からずっと非常に内気であったらしいが、教師になってからは暴力による指導に目覚め、暴力教師に生まれ変わった。

桜田紋次郎(さくらだ もんじろう)

全日本有能教師コンテストの出場者で、元交通機動隊隊員。白バイに乗っていた。外見は白バイライダーで髪型はリーゼント、常に楊枝を咥えている。取調室で、警察の厳しい取り調べのような授業を行う。

無名方松造(むなかた まつぞう)

全日本有能教師コンテストの出場者で、くわえタバコに小柄な白髪の男性教師。定年退職間近の59歳にして教員採用試験を突破して中学校の教員となった。あだ名は「無法松」。実は、小鉄にバクチのイロハを教えた人物でもある。

楠見玲子(くすみ れいこ)

全日本有能教師コンテストの出場者の女教師で、丸眼鏡をかけた30歳の女性。女性の自立を謳うフェミニストで、男子生徒を徹底的に弾圧するタイプ。男女交際には厳しく、体罰には否定的。実は、槙野賢次の元妻である。

アビ・ナーシ・ヨンゾン

全日本有能教師コンテストの出場者の1人で、インドで修行したネパール出身の外国人教師。超能力の使い手で宙に浮いたり、試験中にテレパシーで生徒の脳内にテストの答えを送り込んだりできる。登場中セリフは「梵(ぼん)」しか言わない。

ジロー

教育用の人口頭脳であり、教師の代わりに教育を行う目的で開発されたコンピュータの愛称である。その計算能力は人間の頭脳を遥かに凌駕する。実は全国有能教師コンテストは、天下一予備校がジローのPRを目的として企画し、開催された。野球拳勝負では、人工知能で小鉄の出すじゃんけんの動きを全て読んで苦戦させた。

『アカテン教師梨本小鉄』の用語

丁半サイコロ

2個のサイコロを使ってかけ合わせを競う賭博。江戸時代から博打の代名詞のように呼ばれている。2個のサイコロの目の合計が丁(偶数)か、半(奇数)かで勝負する。ドラマや映画では、着物を着崩してさらしが見えている女性がサイコロを振るシーンがよく登場する。 壺振りが、ダイスカップの中にサイコロを2つ入れて振り、盆上に伏せて置かれたら、客は丁か半に賭け、棒状の木札を丁は横置き、半は縦置きに置く。丁と半の掛け数が同じになったら、ダイスカップを開き、2つのサイコロの目を足し算して、偶数なら丁の勝ち、奇数なら半の勝ち。負けた人の賭け分を勝った人に移す。

全日本有能教師コンテスト

天下一予備校が、教育用コンピュータジローを宣伝するために企画・主催したコンテスト。連載終盤にバトルトーナメントとして突如開催された。優勝賞金は1000万円で、全国から優秀といわれる教師を集めて日本一を決めるという企画。小鉄を含めた7名の個性的な教師が集められて、その指導能力を競った。ルールは教師それぞれに1クラスの生徒を与え、その生徒の成績で争われる。また、教師同士1対1の対決も認められているようである。

赤点

テストで一定の点数を下回る点を取ってしまうことで、赤点を取った場合は進級できなかったり、卒業できないこととなる。多くの場合にはその後追試となり、長期休暇期間中に補習授業が待っている。点数は学校やそのテストにもよるが20点~30点以下が多い。本作のタイトル名となっている『アカテン教師梨本小鉄』とは、梨本小鉄は教師としては落第という意味である。

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