Billy Joel(ビリー・ジョエル)の徹底解説まとめ
Billy Joel(ビリー・ジョエル)とはピアノマンの異名を持つアメリカを代表するシンガーソングライターである。1949年5月9日生まれ、ニューヨーク、ブロンクス出身。1971年、アルバム『コールド・スプリング・ハーバー~ピアノの詩人』でソロデビュー。以降、12枚のオリジナルアルバムと1枚のクラッシックアルバムを発表している。「ピアノ・マン」「ストレンジャー」「素顔のままで」「オネスティ」など、代表曲多数。1990年代以降はライブを中心とした活動を行なっている。
It's Still Rock And Roll To Me
邦題「ロックンロールが最高さ」。1980年に発表したアルバム『グラス・ハウス』からのシングルで、ビリー初の全米1位を獲得。1980年7月19日から2週間1位を記録した。1980年代初期のファンクやパンク、ニュー・ウェイヴなどの新しい音楽に転換していく音楽業界への批判と、古き良きロックンロールへの愛を歌っている内容で、ビリーはこの曲はメディアに対する攻撃だと語っている。
Allentown
1982年のアルバム『ナイロン・カーテン』から「プレッシャー」に続く第2弾として発売され、全米17位を記録した。タイトルのアレンタウンは実在するペンシルベニア州の街で、第二次世界大戦後に急速に発達したアメリカの工業都市。不景気に悩む街に暮らしながらも希望を持って暮らしていこうというメッセージが歌詞に込められている。
Pressure
1983年のアルバム『ナイロン・カーテン』の先行シングルとして発売され、全米20位を記録した。人々が抱える圧力について歌った曲で、シンセサイザーを駆使した楽曲となっている。
Tell her about it
1983年アルバム『イノセント・マン』からの先行シングルとして発売され全米チャート1位を記録した。邦題は「あの娘にアタック」。ビリーの楽曲で全米チャート1位を記録したのは、『ロックンロールが最高さ』に続き2曲目。またイギリスのチャートでも4位を記録し、日本においては2012年のフジテレビ系『情報プレゼンター とくダネ!』のオープニングテーマソングとしても有名である。
Uptown Girl
1983年のアルバム『イノセント・マン』からの第2弾シングル。1983年11月12日にランキング3位を獲得。年間ランキングは第18位。UKチャートでは第1位をマークした。
1960年代初頭に流行ったリズミカルなコーラススタイルである「ドゥーワップ」を踏襲したメロディライン、ビリー自身による多重録音コーラス、ファルセットやハミングの使い方など、往年の白人コーラスグループ「フォー・シーズンズ」へのオマージュとされた楽曲である。PVのメインキャラクターは、その後2番目の妻となるクリスティ・ブリンクリーによって演じられている。日本では2009年にキリンビールのCMソング、2017年にスズキの軽自動車「スペーシア」(2代目モデル)のCMソングとして起用されている。
The Longest Time
1983年のアルバム『イノセント・マン』からシングルカットされ、全米14位を記録。また、イギリスのチャートでも25位を記録した。アカペラ作品で、高音から低音まで、すべてビリーによる多重録音で収録された。日本でもよく知られており、山下達郎やゴスペラーズがカヴァ-している。またイギリスのグループのオーバー・トーンズも2010年にカヴァ-している。
You're Only Human
1985年のベストアルバム『ビリー・ザ ・ベスト』に収められた2曲の新曲のうちの1曲。全米9位を獲得した。この歌は10代のうつ病と自殺を扱っているが、人生についての楽観主義を強調する歌詞や、明るいビートとメロディーに書き直している。かつて自らも自殺を試みたビリーは、1985年のインタビューで、うつ病や自殺の考えに苦しむ若者を助ける方法としてこの曲を書いたと述べている。この曲はもともと「セカンド・ウィンド」というタイトルだったが、ドラマーのリバティ・デヴィットの提案により、「セカンド・ウィンド」をサブタイトルとして「ユー・オンリー・ヒューマン」に変更した。ビリーはすべてのロイヤリティを青少年自殺防止委員会に寄付した。
A Matter Of Trust
アルバム『ザ ・ブリッジ』からの2枚目のシングルで、1986年7月9日にリリースされた。全米10位を記録。この後ビリーは冷戦下のソ連で、前年に就任したゴルバチョフ大統領のペレストロイカの政治改革の一環として招待され、大規模なツアーを行う。
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目次 - Contents
- Billy Joel(ビリー・ジョエル)の概要
- Billy Joel(ビリー・ジョエル)の活動経歴
- 生い立ち~デビューまで
- 1970年代〜
- デビュー〜『ピアノマン』のヒットを経て
- 2大アルバム『ストレンジャー』と『ニューヨーク52番街』の成功
- 1980年代〜
- 『グラスハウス』~ロックンロール路線へ
- 『イノセントマン』~ビルボードチャートとMTVの常連に
- 1990年代〜
- ラストアルバム~ライブ活動へのシフト
- Billy Joel(ビリー・ジョエル)のプロフィール・人物像
- Billy Joel(ビリー・ジョエル)のディスコグラフィー
- スタジオアルバム
- Cold Spring Harbor
- Piano Man
- Streetlife Serenade
- Turnstiles(ニューヨーク物語)
- The Stranger
- 52nd Street(ニューヨーク52番街)
- Glass Houses
- The Nylon Curtain
- An Innocent Man
- The Bridge
- Storm Front
- River Of Dreams
- Fantasies & Delusions
- ライブアルバム
- Songs In The Attic
- Концерт(Live in Leningrad)(コンツェルト-ライヴ・イン・U.S.S.R.)
- 2000 Years The Millennium Concert
- 12 Gardens Live(12ガーデンズ・ライヴ)
- Live at Shea Stadium: The Concert
- コンピレーションアルバム
- Billy Joel Greatest Hits Volume 1 & Volume 2(ビリー・ザ・ベスト)
- Billy Joel Greatest Hits Volume 3(ビリー・ザ・ベスト 3)
- Billy Joel The Ultimate Collection(ビリー・ザ・ヒッツ)
- Piano Man The Very Best of Billy Joel(ピアノ・マン〜ザ・ヴェリー・ベスト・オブ・ビリー・ジョエル)
- She's Always a Woman Love Songs(ラヴ・ソングス)
- Billy Joel(ビリー・ジョエル)の代表曲とミュージックビデオ(MV/PV)
- Piano Man
- The Entertainer
- Say Goodbye To Hollywood
- Stranger
- Just The Way You Are
- My Life
- Honesty
- It's Still Rock And Roll To Me
- Allentown
- Pressure
- Tell her about it
- Uptown Girl
- The Longest Time
- You're Only Human
- A Matter Of Trust
- We Didn't Start The Fire
- The River Of Dreams
- Billy Joel(ビリー・ジョエル)の名言・発言
- 「君の好きなことを見つけ、それをするんだよ。 好きなことをしないなんて人生の浪費だよ」
- 「私は女性に育てられた。子供の頃からずっと女性に囲まれて生きてきた。 幼い頃から父親はいなかった。 それに何度も結婚した。娘も3人いる。 子供の頃から女性ホルモンふんだんな人生だよ。」
- 「ドナルド・トランプは私と全く違う星から来た人間にしか見えないよ。」
- 「今でも音楽を作っている。ただ、作った音楽を録音しないだけ。」
- Billy Joel(ビリー・ジョエル)の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 世界初のCDは『ニューヨーク52番街』だった
- FM雑誌による「好きなアーティスト」部門、3年連続1位を獲得
- ビリー来日秘伝1978年&1995年(初来日と阪神淡路大震災)